2007年2月23日 (金)

RANGERS 4 - 0 H. TEL-AVIV

Thu 22 Feb 2007, UEFA CUP Round of 32: Rangers - Hapoel Tel-Aviv

UEFA CUPベスト32の2ndレグが木曜夜、ホームIbroxで行われ、Rangersは1stレグ(アウェイ)の1-2の敗戦を帳消しにする4-0の快勝。トータルで5-2とし、ベスト16へ駒を進めた。

対戦相手、テルアビブのクラブHapoel Tel-Avivは、イスラエルのトップリーグ(Ligat ha'Al)を代表するクラブで、1923年の創設以来、13回タイトルを獲得している(歴代2位)。ちなみに歴代1位は、18タイトルを獲得しているMaccabi Tel-Aviv。浦和のJ2時代にお世話になったクビツァ(Andrzej Kubica)は1998-2000年に同クラブに在籍し、1999年にリーグ得点王になっている。

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2月時点のUEFAランキングでは、イスラエルリーグは22位(SPLは10位)、H.Tel-Avivは118位(Rangers43位)であることから実力差は明らかのように思える。

しかし、1stレグでその格下に敗れたように、国際大会のノックアウトステージでは、通常のリーグ戦以上にホーム&アウェイの環境の違いがプレイに大きく影響してくる。1stレグの敗戦を受けて、クラブとファンのベスト32突破にかける意気込みは普段にも増して強く、Ibroxスタジアムには、平日夜ながら46000以上の観客が集まった。

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さて試合は、残念ながら今回は現地に行けず、ラジオ&ダイジェスト映像のみとなったが、どうやらRangersの強さが戻ってきたようだ。

試合を決めた3点全てが、高い位置での中盤の選手によるボール奪取からの得点であり、チームが良く機能していることが分かる。先月の監督交代以来、過去最低だったチーム状況は改善してきているのだろう。

070223herald0特に、前監督政権下では事実上干されていたキャプテンのFergusonが2得点の大活躍。いつもは厳しい採点のHerald紙も9点!の高評価を与えた。「上がり目のポジションが素晴らしく機能した。2ゴールとMoMに値する働き。」(The Herald, 23 Feb)

文句の付けようのない快勝の中、残念だったのはGK McGregorの不可解な退場。3ゴール目の直後に相手への接触を理由にレッドカードを出されたのだが、ゴール直後だけに、TVカメラも実況も問題のシーンを押さえていなかった。ただ、情報を総合すると、McGregorは全く問題のシーンに関与して無かったようであり、クラブもUEFAに対し無罪の申立てをすることを早々に決定、発表した。こういう時のクラブの対応は非常に早い。

素晴らしかったのはファンの対応。カード直後は大ブーイングだったが、チームの勢いを消さないように、すぐに「Rule Britania」の大合唱へと変わった。コールリーダーなしの自然発生的なチャントに任せるスタイルで、このようなサポーティブな対応が出来るのは、ファン全ての思いが「チームを勝たせる」ことに集中しているからだろう。普段はバラバラだけど、いざという時に見せるRangersファンによるこの一体感は、多くの英国のクラブの中でも特筆すべきものだと思う。

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現在のUEFA CUPは、CLと比べるとステイタス・注目度が落ちるのは事実だろう。日本に居たときも、伸二がFeyenoordでタイトルを獲得したときを除くと強い興味を持って見てはいなかったが、実際に当事者となって観戦すると、CLにも全く劣らない国際試合の魅力(スタイルの違うクラブとの対戦、ホームへの強い意識)がある。

自分のクラブが世界で戦うという体験は、何物にも代え難いものだ。今年、浦和・川崎が参戦するACLも、リーグ戦と同じくらい、いや、それ以上に、多くの人の関心を集めるようになって欲しいね。少なくとも代表戦より絶対に面白いはずだから。

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UEFA CUP Round of 32
Thu 22th Feb 2007, Ibrox, Attendance 46213.
Rangers - 4 (Ferguson 24, Boyd 35, Ferguson 73, Adam 95)
Hapoel Tel-Aviv - 0

 

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2006年12月15日 (金)

The Old Firm's European Challenge

UEFAの抽選の結果、CelticはCLでAC Milanと、RangersはUEFA CUPでHapoel Tel Avivと、来年2~3月の決勝トーナメント初戦でそれぞれ対戦することが決定した。

Hapoel Tel Avivはイスラエルの強豪クラブで、2001年UEFA CUP準々決勝進出の実績を持つ。ただし、UEFAランキングではRangersが85位上回るなど実力差は明らか。抽選結果次第では、Leverkusen、Feyenoord、AEK Athensと当たることもあり得ただけに、Rangersはこの幸運を生かして確実に駒を進めることが期待される。

一方のCelticはベスト16の顔ぶれの中では実力的には一番劣ると考えられるだけに、スタイルの近いイングランドのクラブと対戦して可能性を見いだしたかったところだが、Milan相手は相当苦しいだろう。

061218milan0 MilanにはRangersでプレイしたことのあるRino Gattusoもいるので、RangersファンはMilanをサポートするだろうと考えていたら、既にオールドファームでMilanの旗を掲げる奴を発見。準備が早すぎます。GattusoはRangersのオフィシャルサイトでも、高度に戦術が発達したセリエAよりも、フィジカルを重視するスコットランド・サッカーに強い愛着を持っており、常々機会があればスコットランドに戻りたい旨の発言をしている。

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さて、欧州戦で対戦カードが決定すると常にメディアでも話題になるのが、アウェイゲームにおけるチケットの割当て状況である。UEFAの規定では最低アウェイクラブに対して5%の割当てをすることが求められているが、それ以上の割当てを引き出すことが出来るかどうかはクラブ間の交渉にゆだねられる。

通常、英国クラブのファンは相当数がアウェイにも遠征することから、アウェイチケットの確保はクラブにとっても大きな仕事のひとつである。MilanはCelticに対しSan Siroの5%の4500枚の割当てを公表しているが、Celticファンのアウェイ需要は2万枚と言われている。しかもクラブ史上初のCLベスト16となると、それ以上のファンが駆けつける可能性がある。実際、2003UEFA CUP決勝では8万人のCelticファンがセビリア入りしている。クラブは抽選会の席上で既に交渉を開始したそうだ。

欧州戦の常連クラブではこうしたヨーロピアンゲームの開催ノウハウが蓄積されているが、我が浦和レッズは来年のACLがクラブ初の公式国際試合となる。しかし、クラブの本気度は過去のACL参加Jクラブとは比較にならない。来年に向けたクラブの入念な準備を期待すると共に、我々も一人でも多く現地に駆けつけて慣れない土地で真剣勝負をするクラブをサポートしよう、というか俺もしたい。

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ここまで書いて思い出したが、RangersのホームIbroxで日本人として唯一得点を決めたことのあるのは、我らが小野伸二。UEFA CUPを獲得した2002年の決勝トーナメントでFeyenoordの選手としてグラスゴーを訪れた伸二は、72分に強烈なミドルを決めIbroxを沈黙させている(YouTube、7:05あたりから)。

このアウェイゴールがいかに貴重だったかは、伸二のゴール後の表情で分かる。まるで、伸二の駒場最終戦、市原相手にフリーキックを決めたときのようだ。Rangersの公式サイトには、今でも「Japanese superstar Shinji Ono had fired a sensational opener」と記されている(Rangersオフィシャルサイト)。

当日、スタジアムの緊張は相当なものだったようで、当然のごとくファン同士の衝突も起こっている。どちらも凶暴だもんなあ。

 

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2006年10月15日 (日)

WEST HAM UTD 0 - 1 PALERMO

ちょっと時間が経ってしまったが、9月中旬にロンドン到着第一弾として、UEFA CUP First RoundのWest Ham United vs Palermoを観戦したのでupしておく。ロンドンの住まいがEast Endになったので、一番近いクラブはWest Ham United。次がMilwall(現在Div.1)か。したがって、今後ともこのチームを観戦する機会が一番多くなるだろう。

060914whupal1 スタジアムはZone3のUpton Park駅から徒歩5分程度。駅周辺はいかにもEast Endというエスニックで混沌とした感じ。駅を出て右に歩けばすぐにスタジアムに到着。

060914whupal3Ticket_2 どこも同じようなターンスタイル。事前にチケットオフィスで購入しておいたICカード式チケットをセンサーにかざして入場。購入時に住所・氏名が必要で、カードに氏名がプリントされる。座席番号はセキュリティの関係からカードに記載されないので、購入時の領収書をとっておく必要がある。

060914whupal4 最前列はピッチレベルの高さ。スタジアムのキャパは約35,000で、プレミアのビッグクラブには及ばないが程よい大きさ。今日はUEFA CUPの予選ラウンドということもありフルハウスにはならず。

060914whupal5 カード的にも盛り上がる要素に欠けていたにもかかわらず、試合が始まってとても驚いたのは、サポーターの声がとにかくでかい。これまで色々なスタジアムで試合を見てきたが、この程度の人数にしては相当なボリュームだった。雑駁な印象だが、ロンドンのスタジアムは観光地化したためか、チケットの値上がりの影響か、いわゆる「ヌルく」なってしまっている中で、ここにはまだ猛々しいサポートの姿が残っていそうだ。しばらくこのチームを見てみようと思う。

060914whupal6 試合は、WHUFCが多くのチャンスをことごとく外し続けたのに対して、Palermoは鋭いカウンターから少ない決定機をものにし、彼らのホームゲームを前に大きなアドバンテージを得た。写真は喜ぶPalermoサポーター。

今期移籍してきた注目のアルゼンチン代表TevezやMascheranoはうまくチームにフィットしていない感じ。チーム自体もパスミスが多く、コンビネーションもほとんど確立していない。この状態で厳しいプレミアシップを戦っていけるのだろうか。

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なお、シチリア島・パレルモで行われたセカンドレグでも、Palermoが2-0で勝利し、決勝トーナメントへ駒を進めた。ちなみに、RangersはノルウェーのMoldeに勝利し、決勝トーナメント進出を果たした。残念ながらRangersとHammersの対戦は実現しないことになった。

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UEFA CUP First Round 1st Leg
Thu 14 Sep 2006, Upton Park, Attendance ?
West Ham United FC  0
US Città di Palermo 1 (Caracciolo 45')

 

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