2007年5月 1日 (火)

ネットでCL視聴

Tue 1 May 2007, 19:45, UEFA Champions League Semi Final 2nd Leg: Liverpool - Chelsea

残念ながら平日のAnfield行きは実現しなかった。アウェイチケットはあっという間に売り切れたようで。

で、スタジアムに行かないとなると、家に視聴環境がない身としては通常パブに行くしかないのだが、今日は出かけるのも面倒だったので、ネット視聴を試してみた。

画面はこんな感じ。

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試合を見る上で不都合にならない程度の画質は確保されている。PPVで1試合1.99ポンド。パブに行けば2杯飲んで6ポンドは使うから、安上がりでもある。日本からでも見られるのかな?

とても便利なサービスなので、Jリーグも是非やってもらいたいところだが、日本のコンテンツホルダーはネット中継に消極的だしなあ。需要が大きくないという現実的問題もあるだろうが。

試合はPKまでもつれ込んでLiverpoolの勝利、アテネでの決勝進出を決めた。180分+延長30分では互角、ペナルティでの勝利は地の利だろう。Anfieldの雰囲気は格別だった。

試合後、Chelseaファンの少年が目に涙を浮かべていた。Anfieldのファンで泣いている者もいた。特別な試合だった。

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UEFA Champions League Semi Final 2nd Leg
Tue 1 May 2007, 19:45, Anfield, Attendance 42554
Liverpool - 1 (Agger 22)
Chelsea - 0

Aggregate 1-1, Liverpool win on penalties 4-1.

 

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2007年4月25日 (水)

CHELSEA 1 - 0 LIVERPOOL

Wed 25 Apr 2007, 19:45, UEFA Championse League: Chelsea - Liverpool

今日はCL準決勝1stレグ、ChelseaがLiverpoolをホームに迎える。今年のCLは4強のうちイングランド勢が3チームを占めており、現在の欧州サッカーシーンにおけるプレミアの実力がいかに高いかを示している。

チケット手配は、毎度のごとく友人のシーチケホルダーにお世話になる。

キックオフは19:45。平日ということもあって混雑が予想されるためちょっと早めの19時にはスタジアムに着いたが、サマータイムの始まったロンドンはこんなに明るい。

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アウェイゲートに徐々に集まってくるLiverpoolサポ。勢いよく旗を振っていたが、ポール付きの旗は持ち込めないとスチュワードに制止され途方にくれていた。ゲート突破をしようとする者もいて、平日にロンドンまで来るだけあってろくなヤツがいない。

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スタジアムに入ると今年のStamford BridgeでのCL試合では恒例となったフラッグが2席に1本くらいの割合で置かれている。今回は幸運にも1本ゲットできた。

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座席はホーム側ゴール裏のゴール左脇最前列。シュートシーンのたびにTVに映っていたかも。こんなところでCLアンセムを聴くことになるとは。。実際にはチャントでかき消されたが、恒例のセレモニーにはジーンとくる。

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試合前に、今日亡くなった1966年W杯メンバーのAlan Ball氏を悼んで黙祷。

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両チームともシーズン終盤で相当疲労が蓄積しているにもかかわらず、お互いに中盤のプレッシャーがきつく、スピード感あふれ、激しい攻防が見られた。結果的にフィニッシュまで行くシーンはあまり多くなかったが、濃厚な90分だった。

前半30分になろうかというところで、ボールをインターセプトしたCarvalhoがそのままボールをハーフラインまで運ぶ。DFの急な上がりに不意をつかれたLiverpoolは対応が遅れる。右サイドのDrogbaにパス。Drogbaはタッチライン際まで駆け上がり、ゴールに向かって切り込む。DFがファール気味に止めに来るが強引に抜けクロス。そして、タイミング良く中央に駆け込んだJ Coleがゴールに押し込む。

若干押され気味だったChelseaだが、数少ないチャンスをモノにした。

一方のChelseaも、キーマンのGerrardとKuytをしっかり押さえ、良い体勢でフィニッシュさせない。

終盤は焦りもあったのか、Liverpoolのファールが多くなり、Chelseaにとっては前線にボールを運ぶことができた。最後のゴール前の攻防。そして1-0のまま試合終了。

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次節Anfieldで出場停止にさせるためか、執拗なファールを受けたDrogbaだが、今日は常に冷静にプレイし、それが報われた。今日の勝利の立役者の一人だ。

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Jose Mourinhoは、中2日で試合に臨む選手のコンディションの悪さを強調していたが、試合を見る限りではむしろLiverpoolよりも動けていたように見える。大一番を前に、メディアの注目を集める数々のコメントは、選手に対する心理的な影響を考えての発言なのだろうか?だとしたら、Mourinhoは相当な策士だ。実際、彼の思うような結果になっているわけだから。

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いよいよ来週には今年のCL決勝チームが決定する。果たして来週火曜日はAnfieldに行っているのだろうか?平日アウェイというダメ人種の仲間入りか?乞うご期待w

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UEFA Champions League Semi Final 1st Leg
Wed 25 Apr 2007, 19:45, Stamford Bridge, Attendance 35436
Chelsea - 1 (Drogba 28)
Liverpool - 0

Chelsea(4-3-3) Cech; Ferreira, Carvalho, Terry (c), A Cole; Mikel, Makelele, Lampard; J Cole (Wright-Phillips 84), Drogba, Shevchenko (Kalou 75)
Liverpool (4-4-2) Reina; Arbeloa, Carragher, Agger, Riise; Gerrard (c), Bellamy, Mascherano, Alonso (Pennant 82), Zenden; Kuyt
 

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2006年12月15日 (金)

The Old Firm's European Challenge

UEFAの抽選の結果、CelticはCLでAC Milanと、RangersはUEFA CUPでHapoel Tel Avivと、来年2~3月の決勝トーナメント初戦でそれぞれ対戦することが決定した。

Hapoel Tel Avivはイスラエルの強豪クラブで、2001年UEFA CUP準々決勝進出の実績を持つ。ただし、UEFAランキングではRangersが85位上回るなど実力差は明らか。抽選結果次第では、Leverkusen、Feyenoord、AEK Athensと当たることもあり得ただけに、Rangersはこの幸運を生かして確実に駒を進めることが期待される。

一方のCelticはベスト16の顔ぶれの中では実力的には一番劣ると考えられるだけに、スタイルの近いイングランドのクラブと対戦して可能性を見いだしたかったところだが、Milan相手は相当苦しいだろう。

061218milan0 MilanにはRangersでプレイしたことのあるRino Gattusoもいるので、RangersファンはMilanをサポートするだろうと考えていたら、既にオールドファームでMilanの旗を掲げる奴を発見。準備が早すぎます。GattusoはRangersのオフィシャルサイトでも、高度に戦術が発達したセリエAよりも、フィジカルを重視するスコットランド・サッカーに強い愛着を持っており、常々機会があればスコットランドに戻りたい旨の発言をしている。

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さて、欧州戦で対戦カードが決定すると常にメディアでも話題になるのが、アウェイゲームにおけるチケットの割当て状況である。UEFAの規定では最低アウェイクラブに対して5%の割当てをすることが求められているが、それ以上の割当てを引き出すことが出来るかどうかはクラブ間の交渉にゆだねられる。

通常、英国クラブのファンは相当数がアウェイにも遠征することから、アウェイチケットの確保はクラブにとっても大きな仕事のひとつである。MilanはCelticに対しSan Siroの5%の4500枚の割当てを公表しているが、Celticファンのアウェイ需要は2万枚と言われている。しかもクラブ史上初のCLベスト16となると、それ以上のファンが駆けつける可能性がある。実際、2003UEFA CUP決勝では8万人のCelticファンがセビリア入りしている。クラブは抽選会の席上で既に交渉を開始したそうだ。

欧州戦の常連クラブではこうしたヨーロピアンゲームの開催ノウハウが蓄積されているが、我が浦和レッズは来年のACLがクラブ初の公式国際試合となる。しかし、クラブの本気度は過去のACL参加Jクラブとは比較にならない。来年に向けたクラブの入念な準備を期待すると共に、我々も一人でも多く現地に駆けつけて慣れない土地で真剣勝負をするクラブをサポートしよう、というか俺もしたい。

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ここまで書いて思い出したが、RangersのホームIbroxで日本人として唯一得点を決めたことのあるのは、我らが小野伸二。UEFA CUPを獲得した2002年の決勝トーナメントでFeyenoordの選手としてグラスゴーを訪れた伸二は、72分に強烈なミドルを決めIbroxを沈黙させている(YouTube、7:05あたりから)。

このアウェイゴールがいかに貴重だったかは、伸二のゴール後の表情で分かる。まるで、伸二の駒場最終戦、市原相手にフリーキックを決めたときのようだ。Rangersの公式サイトには、今でも「Japanese superstar Shinji Ono had fired a sensational opener」と記されている(Rangersオフィシャルサイト)。

当日、スタジアムの緊張は相当なものだったようで、当然のごとくファン同士の衝突も起こっている。どちらも凶暴だもんなあ。

 

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2006年12月14日 (木)

RANGERS 1 - 0 PARTIZAN BELGRADE

Thu 14th Dec 2006, UEFA CUP: Rangers - Partizan Belgrade

061214gerspartizan1 週末を利用して久しぶりにスコットランドを訪問、4日で3試合観戦(メインはもちろんオールドファーム)したが、あらためてスコットランドの特殊性を感じた。

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今日はUEFA CUPグループリーグ最終節。Partizan Belgradeは、かつてオシムも指揮を執ったことのあるセルビア共和国(旧ユーゴ、旧セルビアモンテネグロ)の首都ベオグラードの強豪クラブ。

同クラブは25競技ものスポーツクラブを有し、UEFAが欧州で最も優れたスポーツアカデミーと評するクラブでもある。同じ首都クラブであるRed Star Belgradeとは「永遠のライバル」(the eternal derby)関係にあり、ともに欧州カップの常連である。

061214gerspartizan4 Partizanは既にこのUEFA CUPグループ・リーグ戦敗退が決定しており、Rangersもリーグ突破が決定していることから、共にメンバーを落とし、モチベーションの上がらない試合であった。さらに木曜夜という試合設定にもかかわらず、少ないながらもParitizanサポが駆けつけていた。ホームの出足もいつもより悪かったが、それでもIbroxには、当たり前のように4万5千を超える観客が集まった。欧州のゲームはどんなゲームでも重要だということだ。

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061214gerspartizan3 試合は、Rangersが数多くの決定機からようやく1点を決め、そのまま終了。日曜日のオールドファームに向けて主力を温存したにもかかわらず、良いプレイしているなあというのが率直な印象。

というのも、今季着任したフランス人新監督Paul Le Guenは、これまでオールドファームに期待される結果が出せず(というか歴史的に酷い結果)に、メディアから相当な批判を浴びていた。実際、SPL第18節時点の成績では、Celticの15勝3敗0分に対して、Rangersは9勝5敗4分と絶望的な差が開いている。

しかしながら、今季UEFA CUPでは、グループ・リーグA組をダントツの成績で突破している。もちろん対戦相手に恵まれたという面はあるかもしれないが、欧州で勝てる(それなりの成績を出せる)チームにはなっているのは事実である。

つまり、スコットランドのサッカーはそれだけ特殊だということだ。これはスコットランドのメディアでも常に指摘されているが、Lu Guen(と彼が連れてきた1チーム分の新加入選手)はスコットランドサッカーに未だにフィットできていない。だから、欧州で勝ててもスコットランドで勝てない状況にある。これはどちらのレベルが上か下かの問題ではない。

欧州若手監督のトップクラスと評されるLe Guenの監督としての資質に疑いがないのは、Lyon(Olympique Lyonnais)をUEFA CLの常連・強豪チームにまで育てたことで証明されている。

しかし、スコットランドでは、フィジカルとハートがプレイの大前提だ。ここで成功するために必要なのは、そうしたスコットランド・サッカーの特殊性を理解し実践することだろう。ただ、最近の監督の発言「フランスではキャプテンの役割はそんなに大切ではなかった」などをみていると、SPLに慣れるよりも解任の方が早いかもしれない。

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UEFA CUP, Group A
Thu 14th Dec 2006, Ibrox, Attendance 45129.
Rangers - 1 (Hutton '55)
Partizan Belgrade - 0

 

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2006年11月22日 (水)

Celtic<も>ようやく今季CLベスト16入り

日本で急にファンが増えているらしいCelticについては特に無視をしていたわけではなくて、単にRangers絡みのネタがなかっただけだが、スコットランドのクラブとして昨年のRangersに続いて史上2番目、Celticとしては初のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント進出を決めた。決勝点は、ナカミューラ選手のフリーキック。これは確かに素晴らしい得点だった。

061122herald0ただし、グラスゴーのHerald紙は、いつもの通り冷静な論評。曰く、「スキルに関しては勝ち目はなかった。ただ、そこに策はあった。」「前半はみじめだった。」等々。

ちなみに選手の採点も冷静。最高点の7点は、Balde以外のDFの3人。ナカミューラ選手は5点で、「熟練以外の何ものでもないのだが、なんとかして信じられない美しさのフリーキックを生むまでは、ひらめきを見せることはなかった。」 まあ、その通りですね。

以上です。

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2006年11月10日 (金)

SPURS 3 - 1 CLUB BRUGGE

Thu 02 Nov 2006, UEFA CUP: Tottenham Hotspur - Club Brugge KV (Belguim)

基本的にロンドンではプレミアシップのチケットは売り切れになることが多いのに対して、グループステージ段階のヨーロピアンゲームは、Chelsea・Arsenalがらみのビッグゲーム以外は、当日でも購入できる可能性が高い。

061102spursbrugge0 この試合も当日券で入場した。木曜日開催ながら夜8時キックオフなので、仕事帰りでもアクセス可能。やはり平日開催はこうあるべきだろう。スタジアムのあるWhite Hart Laneへは、地下鉄Liverpool Street駅から電車で約25分。スタジアムまでは徒歩5分程度。ちゃんと看板も出ている。

061102spursbrugge1 スタジアムへの道中には、ガソリンスタンドを改装したクラブショップがある。スタジアム脇にもショップがあるが、外観はしょぼい(ただし、もう一軒あるショップは内部が充実している様子。)。

当日券を買うためチケットショップに並ぶ。この時点でキックオフしているが、こちらのファンと同じように、最近はスタジアムに遅れて入場することに抵抗なくなったので、焦りはない。単にビッグカードではないからかもしれないが。

061102spursbrugge2 チケットオフィスには興味をそそる掲示が。曰く、「お待ちいただきありがとうございます。私たちは侮蔑的な発言・態度を許容しません。そのような場合、クラブはシーチケ・メンバーシップを取り上げることがあります。」と。なるほど、日頃のファンの皆さんの態度が伺えます。

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061102spursbrugge3 さて、スタジアムは3万5千規模の中級クラス。ピッチまでゴール裏アッパー最上段近くでもピッチまで近く感じ、とても見やすい。慣れとは恐ろしいもので、この種のスタジアムが当たり前になってきた感がある。日本に帰ってから横国に行ったら怒りがわいてくるだろうなあ。

061102spursbrugge4 幸い?なことに、直ぐ左隣のアウェーエリアにはベルギーからやってきた大量のBruggeファンがいる。彼らの応援は、大陸系というか、太鼓に合わせたチャントを続けるスタイル。Spursファンには、「あいつら10分も同じ歌を歌ってるぜ!(バカじゃねえの?)」と言われ、理解不能な様子だった。

チャントのないときは、近くのSpursファンを煽りまくり。煽られたファンが立ち上がって怒りを向けると警備員が座るように制止に入る。それに対してBruggeファンは警官に囲まれているものの、特段なんのお咎めもないので、その理不尽さに怒るSpursサポが続出。過激なファンを排除するのはプレミアの課題だが、警備のダブルスタンダードはファンの怒りを増長させるだけのように思える。

061102spursbrugge5 試合は、Bruggeが前半早々に先制するものの、展開力に勝るSpursが逆転に成功し、結果3-1で試合終了。解消にファンの怒りも消えたことだろう。

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ハーフタイムには、1984年(!)にSpursがUEFA CUPを制覇した時のシーンの映像が流れ、当時のスコアラーが登場。当時の決勝の相手は、今日のBruggeと同じベルギーのAnderlecht。両チームはベルギーリーグの強豪で非常に大きなライバル関係にある。Anderlechtの紫のユニが画面に映った瞬間、Bruggeファンから大きなブーイングが起こる。この試合で、Bruggeファンが一番盛り上がった瞬間でもあった。

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UEFA CUP Group Stage Matchday 2
Thu 2 Nov 2006, White Hart Lane, Attendance 35,716.
Tottenham Hotspur - 3 (Berbatov 17', Keane 63', Berbatov 73')
Club Brugge KV - 1 (Ibrahim 14')

 

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2006年8月 9日 (水)

CL 3rd Qualifying 1st Leg: HEARTS 1 - 2 AEK ATHENS

今日はCL3次予選の開催日。エジンバラ市内でエジンバラの古豪Heart of Midlothian (Hearts)対AEK Athens(ギリシア)の1stレグが開催された。Heartsは昨シーズンSPLで2位の成績を残し、クラブ初のCL出場権(2次予選から)を獲得。先週ボスニアのクラブに勝ち、3次予選という未知の領域に入った。今日の新聞で「全スコットランドでサポートを」という記事を見て急遽観戦してきた。

今日の興味はHeartsのCL挑戦もさることながら、お目当てはAEK Athens(アテネ)。ギリシアのクラブというとアテネ、オリンピアコス、パナシナイコスの3強の名前と、この3強が対戦するときの異様な雰囲気のスタジアムを映像で見ることはあるが、生観戦する機会はまず無いだろう。

Aek今日のMDPによると、AEK AthenのAEKは ギリシア語の'Athlitiki Enosis Konstantinoupoleos'、英語でいうと'Athletic Union of Constantinople'で、1924年に創設されたクラブがトルコのコンスタンティノープルから追放された歴史的ルーツを持つギリシア人によって結成されたということ。 エンブレムの黒い鷲はビザンティン帝国のシンボルで、一方は東のコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)を向き、もう一方は西のローマを向いているという意味だそうだ。ちゃんと意味があるんだなあ。

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P1010485 試合会場はホームのTynecastle Stadiumから通りを隔てたところにあるMurrayfield。元々スコットランドラグビーのスタジアムだがキャパ2万弱のTynecastleではCLの器として小さいと判断したクラブがMurrayfield開催をScottish Rugby Unionに打診し、SRUがこれに応じたもの。

チケットは25~30ポンドと高い。スタジアムのキャパがでかい(67,500人)こともあって6割の埋まり具合。

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P1010502 Athensの選手は全く知らないが、ギリシア人を中心に構成されているチームの連携は非常に良く、全員が連動したプレッシャーを休むことなく前線からかけてくる。パススピードはとても速く、ほぼダイレクトかワンタッチ。テクニックがあり、フィジカルも強い。正直こんなに良いサッカーをするとは思わなかった。

Heartsは強烈なプレッシャーの前にまともにパスも出すことすら出来ず、頼みのフィジカルでも負けてしまい、前線に入れたロングボールをたまにゴール近くまで運ぶのが精一杯。

ということで、前半はボールを完全に試合し、数え切れないほどのチャンスをつくったAthensのペース。最終ラインが体を張ったHeartsは何とか無失点で終えたが、Athensの得点は時間の問題だった。

P1010500P1010501  ところが後半になると、引き分けでも良いと判断したのかAthensのプレッシャーが弱まり、Heartsもわずかながらボールを持つことができた。そして、61分に左を突破してきたJankauskasがシュート。ポストにはじかれたボールをMikoliunasが詰めてゴール。終始劣勢だっただけにスタジアムは盛り上がる。

P1010503 予想外?の得点にAthensは前半以上の強烈なプレッシャーをかけ始める。先制したHeartsも激しくチャージするようになり、国際試合らしく荒れ模様になる。そして、HeartsのMFが2枚目のイエローで退場してからは完全にゴール前に釘付け。結局89分とロスタイムに2点を入れられ試合終了。

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次節は熱狂的なアテネのホーム。今日の敗戦でHeartsの突破は非常に難しくなった。後ろから「disaster!」という声が聞こえたが、地力の差は明らかだった。それでも、Athensに約30分間リードした事実はHeartsにとって大きな経験として蓄積されるだろう。

日本では「CLで名前は聞くな」という程度のAEK Athensだが、CLにコンスタントに出場を果たすレベルは相当なものだとあらためて認識した。インターナショナルレベルの試合は多くの得難い経験をもたらせてくれる。来年の浦和のACL初参戦が待ち遠しい。

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2006年4月13日 (木)

UEFAの制裁決定

CLはベスト16で敗退し既に過去の話となっているが、そのVillarreal戦において、Rangersファンによる差別的チャントとフーリガニズムが発生した事実があり、これについてUEFAから制裁が科されるかどうかの決定が待たれていたところ、12日付けでUEFAから正式発表があった。こちらでは連日地元紙が推測に基づき報道していたところだが、今回UEFAの正式発表と言うことで取り上げてみる。

UEFA規律委員会の結論として、フーリガニズムに対して13,000ユーロ(約180万円)の制裁金が科される一方、チャントについては不問に付された。

060308record3 フーリガニズムについては、3/7のアウェイ戦において、一部のRangersファンがVillarreal選手バスに投石をしたというもの。バスの窓が割れたが、幸い選手に怪我はなかった<写真は3/8Record紙>。全く弁解の余地はなく、クラブもメディアも犯人に対して非難の声明を出している。

差別的チャントについては、2/22のホーム及び3/7のアウェイ両試合において、Celticファン(カトリック教徒)を中傷するチャントが歌われるのをUEFA大会関係者が確認したもの。元々オールドファームの緊張は宗教的・領土的対立に深く根付いており、その類のチャントは日常的に歌われているのは事実である。

新聞報道によると、チャントについて制裁が科された場合、欧州レベルの大会において、複数試合観客なし、又は、一部スタンドの閉鎖という措置が適用される可能性があったとされている。これは今年のインテルの処罰と同様のものであり、クラブにとって収入面・経営面で大きなダメージとなったに違いない。

今回の裁定についてUEFAは、(単に差別的チャントがあったかどうかでなく)スコットランドの社会的・歴史的背景を考慮して行われるべきものだとしている。

一方、クラブ側は日常的にsectarianism(宗教間対立)の解決のため啓蒙活動を行っており、今回の決定に当たってもそうした取り組みついてUEFA側に説明をしており、裁定はそれが考慮された形だ。

「Pride Over Prejudice(プライドをもって偏見をなくそう)」はクラブの合い言葉であり、写真のシーチケのケース(ほかあらゆる出版物)にクラブのモットーが書かれている。ちょっと長くなるが仮訳を紹介してみる。そして、あらためて、健全に、安全に観戦できるJリーグの環境の素晴らしさを大切にしなければならないと思う。

060413seasonticket ・・・真のBlueサポーターは、

~ Ibroxの一員であるプレイヤー、スタッフそしてファンを、人種、宗教、出生地に関係なく受け入れる。

~ 国内外問わずホーム・アウェイゲームの開催時において、一般市民に対し、通りで、公共交通機関で、コミュニティで、敬意と好意を示す。

~ 家族を試合に連れて行き、クラブの誇り高き伝統を次世代の忠実なファンに受け渡す。

~全ての偏見に基づく偏った、人種差別的な、そして不適切な行為に対して反対する。

~ フラッグ、バナー、服などにある攻撃的、人種差別的、軍事的性質をもつエンブレムを拒否する。

~ クラブの歴史を称える伝統的な歌を歌い、人を傷つける言葉を拒否する。

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2006年3月 8日 (水)

UEFA CL: VILLAREAL - RANGERS

ベスト8入りをかけたVillarealとの第2戦、ホームを2-2で終えたので、この試合は勝利か3-3以上の引き分けが求められる。結果は1-1の引き分け。RangersのCLはここで終わった。

しかしながら、Villarreal優位の予想に反して、試合自体はRangersの圧勝だった。Riquelmeを中心としたボールキープとパスワークが売りのVillarrealに対し、Rangersがほぼボールを支配していた。

060307gersvilla3 特に前半は、完全にRangersのゲーム。Villarrealの激しいプレッシャーを早いパスワークと1対1の強さを生かしてゴールに迫り、前半12分にキャプテンFergusonがゴール前で競ったこぼれ球をLovenkrandsが確実に押し込みRangersが先制。Lovenkrandsは、先のPorto、Inter戦でも得点を決めており、大舞台での少ないチャンスを確実に決める強さがある。<写真は、Yahoo! UK & Irelandより >

後半開始直後はVillarrealが立て続けの猛攻でペースをつかむ。攻撃に枚数をかけるVillarrealの猛攻により、49分に同点弾を許してしまう。ここからは一進一退の攻防。

060308herald そしてこの試合の最大の山場。63分に交代で入ったSPLトップスコアラーのKris Boydが、75分にキーパーと1対1の決定機を迎えるが、これを外してしまう。<写真は、3/8 The Heraldより>

これ以降は、RangersのプレッシャーにVillarrealは防戦一方で、スコットランドではあり得ない露骨な時間稼ぎでホイッスルを待つ。最後はRiquelmeまで下げて防戦に入ったVillarrealが1-1のスコアを守り、ベスト8入りを決めた。

引き分けで十分なVillarrealに対し、勝ち(orハイスコアでの引き分け)が必要なRangersのモチベーションの差が如実に出た試合だった。Rangersは予想以上の好ゲームを展開したが、2試合トータルのスコアによって、より良いサッカーをしたチームは姿を消してしまった。アウェイゴール制度がこれ程までに試合展開を左右するものかと、改めて実感した。

ヨーロッパのベスト8になるには、まだまだ経験が足りないと言うことだろう。ただし、スコットランドのチームとして初めてのCLベスト16入りは確実に歴史に刻まれる偉業である。メディアも敗退を惜しむものの監督への賞賛は惜しまない。この2試合とそれに前後するチームへのプレッシャーを通じて、Rangersは確実に成長したはずだ。

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060308record1ところで、監督・各選手に対するメディアの評価は非常に高い(各選手とも7~10点)のだが、ベスト8への決定機を外したBoydに対しては、以下のように相当に厳しい報道がなされている。

The Scotsman「新聞のヘッドラインを飾るチャンスをふいにした、4点」
The Herald「ヒーローとなるための舞台は用意されたが失敗した、3点」
Daily Record「採点なし<写真の見出しのとおり 3/8 Recordより>」

FWがチャンスに決めるのは当たり前のことで、外したときには当然のように叩かれる。凄まじいプレッシャーだが、これを越えて初めて欧州で成功したと言えるのだろう。Boydも、「このミスから立ち直って、SPLで成功を収める」と発言している。

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RangersのCLへの挑戦は終わった。しかし、来年のCL出場権をかけて今後SPLで2位を確保することに集中する。現在は3位でUEFA CUP出場権圏内だが、2位のHeartsとの直接対決も残っており、目標は明確になった。

今季は無冠で終わるが、来期以降の布石となるシーズンとして、また勇退する監督のためにも良いかたちで終わりたい。

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UEFA Chanpions League
Tue, 7 March 2006
El Madrigal. Attendance: 23,000

VILLAREAL 1 (Arruabarrena 49)
RANGERS 1 (Lovekrands 12)

VILLARREAL (4-4-2): Viera; Javi Venta (Hector Font 45), Gonzalo, Pena, Arruabarrena; Senna, Tacchinardi, Riquelme (Calleja 85), Josico; Forlan, Jose Mari (Franco 45). Subs not used: Barbosa, Guayre, Quique Alvarez, Alcantre.
RANGERS (4-4-1-1): Waterreus; Hutton, Kyrgiakos, Rodriguez, Murray; Burke (Novo 86), Hemdani, Ferguson, Namouchi; Buffel (Boyd 63); Lovenkrands. Subs not used: Klos, Ricksen, Bernard, Andrews, Rae.
Ref: Alain Hamer (Luxembourg)

<RangersオフィシャルHPより>

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2006年3月 7日 (火)

Villareal戦直前!

Rangersの歴史上、最も重要と言える試合が間近に迫っている。CL準決勝への進出をかけた2ndレグが、アウェイのEl Madrigalで行われる。

060307elmadrigal_1 El Madrigalはキャパ23000(CL時には17000位になるようだ。)の小さなスタジアムで、屋根も一部にあるのみで、大宮公園の拡張後のイメージ?

<写真は、3/5Heraldより>

公式なチケットの割当て枚数に対して、相当数のRangersファンが押しかけているようで、一部新聞には5000人ともある。ワールドカップでも同様だが、英国のファンは海外にも遠征する人数が他の国に比べて多い。

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オフィシャルHPによるスタメンは以下の通り。1stレグは2-2の引き分けなので。Rangersには勝利か3点以上の引き分けが要求される。したがって、攻撃的に行かなくてはならないが、ボールキープに圧倒的に長けたVillarrealに対してプレッシャーをかけるために、4-5-1とするようだ。Prsoは出場停止だが、CLに強いLovenkrandsがやってくれるだろう。

Rangers (4-5-1) Waterreus; Hutton, Rodriguez, Kyrgiakos, Murray; Burke, Ferguson, Hemdani, Namouchi, Buffel; Lovenkrands

大部分でボールを支配されるのは間違いないが、Riquelmeを押さえられるかが試合の鍵だろう。Villarrealの監督によるRangersの評価は、「非常に英国的なチーム。とてもdirect。我々よりもボールを前線に早く入れる。空中戦に強く、DFにはハード・ワークが要求される。我々はボールをゴールから遠ざけ、セカンドボールに注意しなければならない。」

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ところで、こういう大一番になると、必ず各紙は関連する過去の統計を掲載する。またその情報が充実していて、かなり見応えがある。その一部を抜粋すると、

「Rangersのスペインでの苦悩」

Rangersは欧州の大会でスペインに7度遠征しているが、勝利はなく、得点も27年前のValencia戦の1点のみである。

1662-63 Cup-Winners' Cup: Sevilla2 Rangers0

1963-64 European Cup: Real Madrid6 Rangers0

1966-67 Cup-Winners' Cup: Real Zaragoza2 Rangers0

1968-69 Fairs Cup: Athletic Bilbao2 Rangers0

1979-80 Cup-Winners' Cup: Valencia1 Rangers1

1985-86 UEFA Cup: Osasuna2 Rangers0

1999-2000 CL: Valencia2 Rangers0

(3/7Herald紙より。)

今日こそジンクスを打ち破れるか?Juve, Chelsea, Barcaの試合よりも注目度は低いが、こちらではそんなことは関係ない。試合まで残り30分!

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