RANGERS 2 - 0 CELTIC
Sat 5 May 2007, 12:30, Bank of Scotland Premierleague: Rangers-Celtic
最後のSPL観戦はオールドファーム。ロンドンからグラスゴーに日帰りで行ってきた。
グラスゴーは今年のUEFA CUP決勝の開催地。街の中心George Squareにはのぼりが立っている。
いつものように地下鉄でIbroxまで。
いつもの風景。ユニオンジャックのとなりは、非公式の北アイルランド国旗(アルスター旗)。北アイルランド併合派(=ロイヤリスト:英国連合主義者)が使う旗で、もちろん、Celticファンの大多数であろう北アイルランド独立支持派とは正反対の立場を表すもの。
オールドファームでは、普段と異なりファンは完全に隔離されている。警官の人垣まで近寄ると、当然のごとく制止される。「あれ?Japanese Guyがこんなところにいるぜ(苦笑)」みたいなやりとりが無線でされているのが聞こえた。そう、本当は、日本人はこんなところにいるべきではないのだろう。
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中央右寄りにアップする年間MVPのナカミューラ選手。今日は申し訳ないが活躍しないで欲しい。アウェイスタンドに揺れる旗の半分は日本国旗だった。彼の活躍は現地の人たち(グラスゴーの半分かもしれないが)の日本人に対する好感度をずいぶんと引き上げたことだろう。いち日本人として素直に誇らしく思う。
Rangersファンはユニオンジャックと女王陛下を、Celticファンはアイルランド国旗を掲げながら、お互いを煽る煽る。笑いながらもマジだから怖い。
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選手入場。このあとCelticが円陣を組むと、スタジアム全体で鼓膜が破れんばかりのブーイングが起こる。今まで聞いたことの無いくらい激しいブーイングだった。
そして、キックオフ。序盤は中盤の激しいつぶし合い。そして厳しいプレッシャーの下でも、徐々にRangersのパスがつながるようになる。既にタイトルを確保したCelticに対し、不甲斐ないシーズン最後のオールドファーム、そしてホームで絶対に負けられないというRangersの気迫が上回っていたのだろう。
ハイテンションのスタジアムの雰囲気に後押しされ、選手は鬼気迫る勢いでプレッシャーをかける。一対一では非常に激しいボールの奪い合い、というか完全に喧嘩。特にキャプテンのFergusonの迫力は凄まじかった。さすが、「世界にオールドファーム以上のテンションの試合は無い」と言ってBlackburn Roversから戻ってきただけのことはある。プレイ自体は冷静だったが、相手と対峙したら乱闘すらいとわない姿勢。キャプテンとして、オールドファームの戦い方を率先して実行していたのだろう。
お互いの胸ぐらをつかみながらボールを奪い合うのは当たり前。通常の試合でファールになるレベルの反則は、この試合ではいちいちファールを取らない。そんなことをしたら試合にならなかっただろう。重い試合にもかかわらず、ジャッジは両チームにフェアだった。
Celticのチャンスは後半に中村がキーパーと一対一になったシーンくらい。中村の得意のセットプレイも、今日は不発。とはいえ、中村は、これまでのオールドファームの試合と比べて一番ファイトしていたのではないだろうか。テクニックで相手をかわすだけじゃなくて、フィジカルで正面からRangersの選手に当たっていくシーンが何回も見られた。2年間のスコットランドでの成長の証だろう。
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1点目は前半34分、NovoのクロスをBoydが見事なボレーを決める。流れから完全にCelticを崩した見事な得点。昨年は得点王になりながらもこれまでCeltic相手には無得点だったBoydは、ベンチのMcCoistコーチのところに走っていった。
2点目は後半10分、フリーキックのシーンでAdamがグラウンダーのシュートを直接決める。
2-0というスコアに、CelticファンはRangersファンの挑発に乗ることもなくなり、完全に余裕が無くなっていた。そしてそのまま試合終了。スコアも内容もRangersの完勝。来季が期待できる内容の試合だった。
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この後、CelticのキーパーBorucがファンからもらったチャンピオンフラッグをIbroxで振るという暴挙に出て、Rangersファンは怒り心頭。ピッチに入ろうとしたファンが即座に警察に連行されていったが、さすがに可哀想だった。今日は、普段の試合よりも警察の対応も格段に厳しい。試合中、手錠をはめられて連行されるRangersファンは後を絶たなかった。
しばらくスタンドに残されるCelticファンは、とりあえず騒ぐ。
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思えばこの2シーズンは、クラブ史上でもまれに見る波乱の2年間だったのだろう。
2005-06シーズンはAlex McLeish監督がスコットランド初のUEFA CLベスト16進出を決めたのち解任。
2006-07シーズン、後任のPaul Le Guenは期待を完全に裏切り、チームを混乱に陥れて去っていった。最悪の成績を経験したのち、やはりスコットランドサッカーを知っている人材と言うことで元監督のWalter Smithがシーズン途中で就任。チームは再び輝きを取り戻しつつある。
2年の間、Rangersのタイトル獲得を一度も目にすることはなかったが、それもまた貴重な体験だったのだろう。そして、Ibroxへ通う日々は、オールドファームで完勝という素晴らしい思い出をもらって終わることとなった。
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Bank of Scotland Premierleague
Sat 5 May 2007, 12:30, Ibrox, Glasgow, Attendance: 50384
Rangers - 2 (Boyd 34, Adam 55)
Celtic - 0
Rangers (4-5-1) McGregor, Hutton, Weir, Ehiogu, Papac; Novo, Ferguson, Hemdani, Thomson (Burke 79), Adam; Boyd (Sebo 65)
Celtic (4-5-1) Boruc; Caldwell (Doumbe 70), Pressley, McManus, Naylor; Nakamura, Lennon, Hartley, Gravesen (Miller 46), McGeady (Riordan 79); Vennegoor of Hesselink
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