2007年4月29日 (日)

Brandnew Wembley!

土曜日のChelsea戦、引き分けが濃厚となった試合終了数分前、駆け足でスタジアムをでて、こけら落としを終えたばかりの新しいWembleyスタジアムに行ってみた。カードはU16イングランド代表-スペイン代表。チケットも十分余っているので、新スタジアムを見学する良いチャンスだ。

アクセス方法は複数あるが、ロンドン中心街からならWembley Park stationまで、Jubilee(グレー)かMetropolitan(紫)を使うのが便利だろう。

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駅を出ると真正面にスタジアムが見える。なぜだか飛田給を思い出してしまった。距離もそんな感じ。

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The Bobby Moore Bridgeの地下道を抜ける。巨大なスタジアムは目の前だ。

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ロンドンアイをまたぐ程の大きさのこのアーチ、スタジアムのシンボルとなるだけでなく、技術的にも5000tもの重さの屋根を支えるという役割を持っている。

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このアーチのおかげで、スタジアム内には屋根を支える支柱が不要となり、全ての席からの視界を確保できている。観客の満足という目的を実現するために最新の技術が惜しみなく使われている。

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スタジアムの用途は、サッカー、ラグビー、音楽イベント。そして最下層の座席の一部を取り除くことによって、陸上競技への対応も可能となっている。

あくまで"Football First"の概念を維持しながら、多目的用途にも対応させているところが素晴らしい。この国の人たちは、横国のように単に「何でも出来るでかい器」を作ればいいやというような愚行は犯さない。

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相変わらず狭いターンスタイル抜ける。

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スタジアムのサイズに見合う広大な空間のコンコース。埼スタに似たような印象だが、天井は低い。

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フードコーナーのメニューは貧弱だが、ビールが大量にあれば皆満足なのだろう。壁には、1966年W杯イングランド大会の優勝スコアが刻まれたりしていて、ここがイングランドの聖地だということをアピールしている。

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スタジアムに入った瞬間に広がる、とてつもなく大きな空間。キャパは9万人で、オールシーターではもちろん世界最大。椅子は全てイングランドの赤。

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スタジアム内部の大きな特徴としては、「ボウル」と呼ばれる1層式の観客席。この規模のスタジアムなら従来の4層式に相当するところだが、スタジアム内部の一体感を優先して1層式の構造としたもの。たしかにその設計のおかげで、非常に大きな空間にもかかわらず一体感を抱かせる。

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また、反響効果も十分に考慮されて設計されているようだ。ピッチ上部以外を覆うほぼ密閉型の屋根のおかげで、ちょっとしたどよめきや歓声がよく伝わってくる。今日の入りはキャパの1/3にも満たない28210人。それでも得点時の歓声はその人数以上に大きく聞こえた。

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満員のスタジアムで歌われる"God save the Queen"とイングランド国旗の海を想像しただけで鳥肌モノである。ここでイングランドと対戦する国は「アウェイ」を感じることだろう。

ちなみに屋根は芝の育成を考慮して可動式になっている。

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スタジアムのキャパ・コスト比較があったのでコピペしてみる。新Wembleyは、その大きさにもかかわらず、総工費はかなり抑えられているということだろう。札幌ドームはコストパフォーマンス悪いなあ。

Stadium// Capacity/ Total Cost/ Cost per seat
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Wembley// 90,000/ £352,603,000/ £3,918
Stade de France// 80,000/ £266,597,067/ £3,332
Telstra Stadium (Australia)// 83,500/ £278,897,627/ £3,468
Munich (new)// 66,000/ £248,239,862/ £3,761
Arena Aufschalke// 51,000/ £180,432,432/ £3,538
Sapporo Dome// 42,122/ £245,959,091/ £5,839
Washington State// 72,000/ £359,642,567/ £4,995
Denver// 76,125/ £338,503,518/£ 4,447
Cincinnatti// 66,000/ £275,875,744/ £4,180

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駅までの帰り道。今日は、今後に控えるFA Cup Finalなど大規模イベントのシミュレーションでもあるのだろう。駅を飽和させないように、騎馬警官が人の波を巧みにコントロールしている。

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この国では、日本と比べて効率の悪さ・生産性の低さに辟易とさせられることが多いが、サッカー関連のサービスに関しては非常にオーガナイズされているなあ。もうちょっと日常生活にフィードバックしたらどうだろうか?

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なお、スタジアムに関する情報は、全てオフィシャルサイトから得たものである。

 

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2007年3月24日 (土)

SCOTLAND 2 - 1 GEORGIA

Sat 24 March 2007, UEFA European Championships, Euro 2008, Qualifying Group B

24日はインターナショナル・マッチディ。ヨーロッパではEuro 2008予選が各地で開催。スコットランドは、フランス、イタリア、ウクライナと同居する死のグループBで戦っている。昨年10月にグラスゴーでフランスを破ったことで現在首位。今日のホーム、グルジア戦は必勝が期された。

スコットランドの聖地Hampden Parkのチケットはもちろん完売。イングランドもスコットランドも代表チームの試合はクラブレベルと同じくメンバー制になっているため、親善試合以外は入手が困難となっている。なので、試合を中継するパブを探して、Piccadillyにあるその名もSports Cafeへ。店内は大半がクリケットに見入っていたが、ハイビジョンスクリーンのある一角にスコットランド人が集結していた。

試合は、スコットランドがBoyd (Rangers)のヘッドで先制するも、その後グルジアの巧みな個人技とパス回しにゲームを支配される時間が続いたが、終了直前にBeattie (Celtic)がゴールを決め、2-1で勝利。

Rangersの前監督Alex McLeishは注目の初采配で見事に勝利を収めた。これで、来週水曜日アウェイでのイタリア戦に自信を持って望むことが出来る。

070324scogeo_1 しかし、集まったスコッツ達、国歌も歌わないで最初は静かだなあと思っていたが、ちょっとしたミスに対する怒号、得点時の歓声など、とにかく声がでかいでかい。

ACLシドニー戦でも指摘されていたけれど、コアサポだけじゃなく、一人一人の声をもっと大きくして全体の底上げが必要なんだろうね。まずは、イギリス人のように大量のビールを飲むことから始めるか・・

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Euro 2008, Qualifying Group B
Saturday 24 March 2007, Hampden Park, Glasgow, Attendance: 50,850
Scotland - 2 (Boyd 10, Beattie 89)
Georgia - 1 (Arveladze 39)

Scotland: Gordon (Heart of Midlothian), Alexander (Preston North End), Naysmith (Everton), Weir (Rangers), McManus (Celtic), Ferguson (Rangers, capt), Teale (Derby County) (sub Brown (Hibernian) 59), Hartley (Celtic), Miller (Celtic) (sub Maloney (Aston Villa) 90), Boyd (Rangers) (sub Beattie (Celtic) 76), McCulloch (Wigan Athletic).
Unused substitutes: McGregor (Rangers), Murty (Reading), Dailly (West Ham United), Severin (Aberdeen).

Georgia: Lomaia, Shashiashvili, Salukvadze, Khizanishvili, Eliava, Burduli (sub Siradze 56), Menteshashvili (sub Gogua 46), Tskitishvili (sub Mujiri 90), Kobiashvili, Demetradze, Arveladze.

 

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2006年5月12日 (金)

キリンカップ:スコットランドA代表?

5/11に神戸ウィングで行われたキリンカップ第2戦スコットランド対ブルガリアは、ダイジェストのみYouTube(http://www.youtube.com/watch?v=c8nWlf12XfE)で見ることが出来た。

060512herald ただし、今回日本に送られた代表チームの中には、明日のカップファイナルを控えたHeartsと、Man Utd.とNewcastleとのフレンドリーを優先したCelticの主力選手を含む多くの主力が含まれていないため、こちらではBチームという認識である。今日のHeraldの見出しも "B team make their case"。

特に、キャプテンFerguson(Rangers)を含む中盤以降の主力が完全に抜けているので、チームの総合力は見極められないだろう。したがって、今回の遠征はEuro2008予選を見据え、有望な若手を試す貴重なチャンスとなる。実際、5得点のうち4得点を代表初選出のKris BoydとChris Burkeが決めており、代表でも彼らがフィットすることが確認できたと言えるだろう。

060512record02 Rangersでクロアチア代表Prsoと組むFWのBoydは今季SPL得点王(39得点)。CLベスト8進出がかかった決定機を外したものの、決定力の高いFW。足下もヘディングもうまい。

Burkeは今季中盤以降Rangersでスタメンを取り大活躍した右ウィンガー。上背はないが俊敏で非常に高い突破力を持つ。CLも経験して更に逞しくなった。その他の注目選手は、このチームでは突出した能力を持つFletcher(Man Utd.)あたりか。<5/12 Recordより。金髪がBurke。>

Heartsの鉄壁GK&DFや、HibernianとCelticの強力FWが今回、日本で見てもらえないのはとても残念である。しかし、パス、一対一の勝負、ボールへの執着、フィジカル、ゴールに向かう意志といった、サッカーの原点が息づく生のスコットランド・サッカーの魅力に、(中村俊輔を通してでなく)少しでも注目が集まればと良いなあと思う。

なお、下記は直近のA代表リスト。☆は今回招集された選手で、赤字が今回派遣されなかった選手。

<Goalkeepers>
Neil Alexander (Cardiff City)
Craig Gordon (Heart of Midlothian)
David Marshall (Celtic)
Graeme Smith (Motherwell)☆
Iain Turner (Everton)☆

<Defenders>
Graham Alexander (Preston North End)
Russell Anderson (Aberdeen)
Gary Caldwell (Hibernian)
Steven Caldwell (Sunderland)
Christian Dailly (West Ham United)
Gary Naysmith (Everton)
Steven Pressley (Heart of Midlothian)
Andy Webster (Heart of Midlothian)

David Weir (Everton)
David McNamee (Livingston)☆
Graeme Murty (Reading)☆
<Midfield>
Barry Ferguson (Rangers)
Darren Fletcher (Manchester United)
Paul Hartley (Heart of Midlothian)
Lee McCulloch (Wigan Athletic)
Ian Murray (Rangers)
Nigel Quashie (West Bromwich Albion)
Gary Teale (Wigan Athletic)
Chris Burke (Rangers) ☆
Gavin Rae (Rangers)☆
Scott Severin (Aberdeen)☆
Gary Teale (Wigan Athletic)☆
<Forwards>
James McFadden (Everton)
Shaun Maloney (Celtic)
Kenny Miller (Wolverhampton W)
Garry O'Connor (Lokomotiv Moscow)
Derek Riordan (Hibernian)

Kris Boyd (Rangers)☆
Lee Miller (Dundee United)☆

060512record01 興奮するCelticユニの大男を一番上の写真に発見。

SPLタイトルも取ったんだし、日本に少なからず居るであろう「本物の」Celticファンのためにも、Maloneyくらいは送っても良かったんだろうに。。

<5/12 Recordより>

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2006年3月 2日 (木)

昨日のInternational Friendly 結果

昨晩は各地で国際親善試合が開催。Rangersの各代表選手は以下の通り。

060302barry○Barry Ferguson(スコットランド代表)
グラスゴーでの対スイス戦、もちろんキャプテンとしてフル出場。結果は1-3の敗戦。スコットランドは、ユーロ2008予選に向けた立て直しが必要。

<写真は囲まれるBarry: WC2006オフィシャルHPより>

○Hamed Namouchi(チュニジア代表)
チュニジアでのセルビア・モンテネグロに1-0で敗戦。Namouchiはフル出場。

060302dado_1 ○Dado Prso(クロアチア代表)
スイスでの対アルゼンチン戦、3-2で勝利。Prsoの得点はなかったものの、左サイドを突破し、ピンポイント・クロスで2点目をアシスト。

怪我からの復帰以来、以前の抜群の決定力は鳴りをひそめているが、試合をこなせばまた元のフォームに戻るだろう。早く調子を取り戻して、SPL上位を猛追して欲しい。

<写真は、Colocciniと競り合うDado: WC2006オフィシャルHPより>

○Sotirios Kyrgiakos(ギリシア代表)
キプロスでの8カ国トーナメント第2戦、対カザフスタン戦、2-0で勝利。

○Peter Lovenkrands(デンマーク代表)
テルアビブでの対イスラエル戦、2-0で勝利。Lovenlrandsは残り12分になって交代出場

○Thomas Bufel(ベルギー代表)
対ルクセンブルグ戦、大雪のため64分、ベルギーが2-0でリードしたまま終了。Bufelは出場せず。

(RangersオフィシャルHPを参考にした。)

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2005年9月 3日 (土)

WC2006 European Qualifing Group 5, SCOTLAND - ITALY

050903scoita1050903scoita2050903scoita3今週は、WC2006欧州予選のためリーグ戦は中断。代わりに、欧州予選グループ5のスコットランド-イタリアを観戦。この試合は、スコットランドがリーグ突破するために絶対に負けられない重要なカードで、国中のサポートが期待される。

国際的には強豪とはいえないスコットランドだが、昨年の欧州選手権予選でオランダに1-0で勝利するなど、ホームでは時に信じられない力を発揮するので、聖地Hampden Parkでイタリア相手に世紀のUpsetを目撃する(予定だった)。

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チケットは数日前にHampden Park内のチケットセンターで購入。ドイツ行きをかけた重要な試合、しかもイタリア相手にも関わらず、ある程度の残券があったのが不思議。メイン上層の良席で£30。

050903scoita6050903scoita7Hampden Parkは、グラスゴーから電車で15分位のMount Florida駅そば。国立競技場に屋根を付けた感じで、ピッチまでは遠いものの見やすい構造。

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050903scoita9前半、スコットランドは猛プレッシャーをかけ、ボールを奪取したら枚数をかけて速攻に転じるという展開から、12分、Millerの見事なヘッダーにより、念願の先制点を奪取。イタリアへの勝利は夢だっただけに観客は半狂乱。周りのおっさんともみくちゃになる。

スコットランドの中心は、RangersのFergusonとMan.Utd.のFletcher。特にFletcherは代表選手の中でも、キープ・展開・突破力に長け、プレミア・トップチームのレギュラーの格の違いを見せつけた。

後半、前半に飛ばしすぎた疲れにより、プレッシャーがゆるんだところで同点弾を決められ、結果は1-1ドロー。それでもプレーオフ進出への望みはつないだため、スタジアムは大拍手。

ちなみに、試合中Tottiが大げさにファールをもらうたびにスタジアムは大ブーイング。ああいうタイプはこちらの皆さんの好みではないようだ。

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050903scoita8050903scoita5ナショナルチームの試合でよく見かけるのが、ユニに伝統的なキルト(タータンチェックのスカート)を合わせるスタイル。お腹の出たおっさんにも、スリムな若者にもよく似合い、とても格好良い。

(写真は、キルトを着て朝からパブでビールを飲みまくるサポ)

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試合後、電車に乗るまで2時間近く並んだ。数万人をとても捌ききれない小さな駅が原因。それでも誰一人文句を言わないところが国民性か。もし並ぶのが嫌だったら、スタジアムを10分早く出ることだ。

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FIFA WORLD CUP 2006 European Qualifying Group 5
Saturday, 3 September 2005

Scotland 1 (Miller 12)
Italy 1 (Grosso 75)

Hampden Park, Glasgow. Attendance: 50,185

Scotland: Gordon (Heart of Midlothian), McNamara (Wolverhampton Wanderers), Webster (Heart of Midlothian), Dailly (West Ham United), Weir (Everton), Ferguson (Rangers, capt.), Fletcher (Manchester United), Alexander (Preston North End), K. Miller (Wolverhampton Wanderers) (sub Beattie (Celtic) 75), Hartley (Heart of Midlothian), Quashie (Southampton) (sub McCann (Southampton) 66).
Unused substitutes: Douglas (Leicester City), S. Caldwell (Sunderland), McFadden (Everton), I. Murray (Rangers), O'Neil (Preston North End).

Italy: Peruzzi, Zaccardo (sub Grosso 46), Zambrotta, Gattuso, Cannavaro, Nesta, de Rossie (sub Camoranesi 59), Pirlo, Vieri, Totti, Iaquinta (sub Toni 70).

Referee: Lubos Michel (Slovakia).

(Scottish Football Association Official HPより作成)

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