2007年5月30日 (水)

NOTTINGHAM FOREST 1 - 1 ROTHERHAM

9 Apr 2007, 15:00, Coca-Cola Football League One: Nottingham Forest-Rotherham

シーズンは既に終了したが、いくつか残っているネタを。もう2ヶ月近く前になってしまったが、かの有名なNottingham Forestを見に行ってきた。

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日本人には第1回トヨタカップ出場クラブとしておなじみ。タイトルはリーグ1回、FA Cup2回、そして何よりも1979年・80年のEuropean Cup2連覇という輝かしい歴史を誇る。また、1989年のヒルズボロの悲劇の当事者でもあり、英国サッカー史に必ず登場するクラブである。

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スタジアムは市街地とは反対、街の南側に位置する。駅裏のHooters(英国にもあった!が、単なるパブと化していた。日本でもオープンするって聞いたけど?)を通り過ぎる。

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左手に見えるのが、Division 2(実質4部)のNotts CountyのホームMeadow Lane(キャパ2万)。Forestのライバルだが、現在はDivisionが異なるのでダービーはおあずけ。

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さらに進むと右手にはCASAがw 幹線道路の混み具合といい、なぜか国道17号あたりの雰囲気。

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そして、その先のTrent川にかかる橋にさしかかると、スタジアムが左手に見える。ここまで徒歩15分。

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City Groundはキャパ約3万。最新式とは言えないが、英国の伝統的な中規模スタジアムの造り。敷地が小さいためか、スタジアムが相対的に大きく見える。

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メインスタンドのみ小さめ。エンブレムはかわいらしくても、強面のファンは多い。もちろん老若男女に愛されていて、コンスタントに2万数千の観客動員を誇る。

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クラブショップは、ボルテージの半分くらいの規模と英国のクラブとしてはかなり小さいため、入店制限をしている。

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このポスターは1980年にマドリッドで行われたEuropean Cup決勝当時のもののレプリカらしい。クラブ黄金期は永遠の語り草なんだろうなあ。

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スタジアム内部、メインスタンドからの眺め。

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試合内容はもはや思い出せない。。今季はリーグを4位で終え、Yeovil Townとホーム・アウェイでChampionship(2部)への昇格をかけたプレイオフに挑んだが、結局昇格はならず。来季もDivision 1(3部)でプレイすることになった。

試合終了後は、ピッチサイドから退出。Forestのような中部の中堅クラブが、ロンドンのそこらのクラブよりも輝かしい歴史を持っているところにこの国の層の厚さを感じる。

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試合後にちょっとだけ市内を散策。英国にしては珍しく起伏のある街だ。

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街の中心地、Old Market Square。産業革命時代は繊維工業の国際的な拠点だったが、現在では産業は消滅し、歴史的な建築物だけがその面影を残す。

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ノッティンガム城。

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暴君と戦ったとされるシャーウッドの森の義賊、ロビン・フッド。伝説はほぼ空想上のものらしいが、依然として観光名所である。

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Coca-Cola Football League One
9 Apr 2007, 15:00, The City Ground, Attendance 27875.
Nottingham Forest - 1 (Holt 21(pen))
Rotherham - 1 (O'Grady 10)

 

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2007年4月27日 (金)

NORTHAMPTON 1 - 1 HUDDERSFIELD

Fri 27 Apr 2007, 19:45, Coca-Cola Football League One: Northampton-Huddersfield

金曜夜は数試合ナイトゲームが行われることがある。今日はうまい具合にロンドン近郊で試合があったので行ってみた。

場所はノーザンプトン、ロンドンから北に電車で1時間半ほどのところにある地方都市。

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人口20万人弱、観光地としては特に目を引くものはない。それでもこの街に興味を持ったのは、Church'sやCROCKETT&JONESといった主な英国を代表する伝統的高級紳士靴ブランドが全てこの街を発祥としているからだ。実際、ノーザンプトンは靴・皮革を主な産業としてきており、その名残は街の随所に見られる。

街の中心部にあるギルドホール(商工業者の集会所といったところか)。

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商店街には、皮革関連商店が目に付く。靴の工場は郊外に移転し、その数も現在では13程にまで減ってしまったらしい。それでも労働コストの高い英国に生産拠点を残しているのだから凄いことだ。工場も見学できるらしいので、時間があればもう一度来てみたい。

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ここは典型的な商店街問題を抱える地方都市だ。テスコなどの大規模小売店舗が郊外に進出してきて、昔ながらの商店街は消滅の危機にある。日本と同じだ。ただ、夕方6時半には全て店じまいというのは、営業努力が足りないんじゃないかとも思う。

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スタジアムへの行き方が全く分からなかったので駅からタクシーに乗る。所要10分弱。日本で言うバイパスの走るようなところ、大型店舗が並ぶような郊外にある。スタジアムは窪地にはまるように作られている。

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Sixfieldスタジアムはキャパ11000。さほど大きくないが、Div 1(実質3部)としてはちょうど良いサイズか。伝統的ながらも清潔感ある造りで、先日訪れたNewcastle UtdのホームSt. Jame's Parkに似ているなあと調べてみたら、やはり同じ会社が設計をしたらしい。

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なぜかEvertonのバスが止まっている。アウェイチームのHuddersfield Town FCが今日だけ借りたのだろうか?でもリバプールまではちょっと距離があるしなあ。

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クラブのクレスト(Crest:エンブレムのこと)。街の名産とも言える「靴」の絵が入っている。ニックネームはThe Cobblers(コブラーズ:靴職人のこと)。

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メインスタンドのコンコース。光を取り入れる設計で明るい。

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スタジアム内部はこんな感じ。

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寒くなってきたのと、ロンドンまでの帰りの電車が心配なので、前半のみでスタジアムを後にした。土手の上から子供がピッチを見下ろしている。

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決して大きくはないが、週末になると街の人たちが集まってくるスタジアム。観客は真剣に応援しているのもいれば、友達との会話に熱中しているのもいる。楽しみ方は人それぞれだけど、街の人がひとつの思いを持って集まれる場所があるっていうのが大切なんじゃないだろうか。帰ったら草津でも見に行ってみようかな。

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Coca-Cola Football League One
Fri 27 Apr 2007, 19:45, Sixfields Stadium, Attendance: 5842
Northampton Town FC - 1 (Holt 63)
Huddersfield Town FC - 1 (Mirfin 75)

 

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2007年3月25日 (日)

BRENTFORD 2 - 2 OLDHAM

Sun 25 March 2007, Coca-Cola Football League One: Brentford - Oldham

今週末はインターナショナル・マッチが開催されたため、リーグ戦は下部リーグの数試合しか組まれず、その中で最もアクセスしやすいLeague One(実質3部)のBrentford FCを見に行った。

Brentfordはロンドンの西郊外、ヒースロー空港とロンドン市街地の中間に位置する。アクセス方法はいくつかあるが、今回利用したのは地下鉄。Piccadilly Line(紺?青?)のSouth Earling駅まで行き、駅出口近くのバス停で65番(Brenford行き)に乗る。バス停にして4~5箇所目、運転手に確認して下車。

070325bfcofc00070325bfcofc08_1 辺りは完全な住宅街でスタジアムが全く見えない。バス停の地図を手がかりに周辺を5分ほど歩いてようやく発見。周りに埋没していてこりゃ見つからないや。隣の住宅とは写真の近さ。

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070325bfcofc02 Brentford FCは1889年創設。過去の記録としては、トップリーグで1935-36年シーズン5位、FAカップで準々決勝(過去4度)といったところ。パブ(このスタジアムは4つのコーナーにそれぞれパブを持つという英国でもめずらしいスタジアムである。)には、1996年のFA CupでNorwichに勝利したことがGiant Killingとして誇らしげに飾ってある。

トリビアとしては、有名人ファンにCameron Diazがいるそうだ。その他、日本語ウィキには若き日のRod Stewartが所属していたとあるが、英語Wikiではトアライアルに参加となっている。ユニフォームは赤白ストライプ、愛称はThe Bees(蜂)。

070325bfcofc01 スタジアム内部は、ピッチぎりぎりまで観客席が設置され、これまた正しい英国のローカルクラブの造り。League 1の下位降格圏に低迷しているためか、4700人と観客はさほど多くない。

070325bfcofc11 アウェイ側ゴール裏はめずらしいテラス式。屋根を着けるため現在工事中のため、アウェイファンはメインスタンドの右端に詰め込まれていた。やはり快適な観戦のためには屋根は必要だろう。埼スタもよろしく。

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070325bfcofc03 試合はホームの、後半にBrentfordが先制。さらに2点目を追加した直後に集中を欠いて守備が整わない間に1点返される。どこかで見た光景だ。(写真のコーナーから1点目)

070325bfcofc05070325bfcofc06 それでも2-1でBrentfordが逃げ切るかと思われたロスタイムにPKを与えてしまう。これを決められてまさかの同点。歓喜のOldhamファンに対し、ホームファンは怒り心頭。

070325bfcofc07 試合後、引き上げるOldhamの選手にBrentfordファンが掴み掛かろうとして警備員と小競り合い。試合中からOldham選手の挑発があったのに加え、試合終了間際に同点にされるという不甲斐ない結果にファンはいきり立っていた。熱くなっていたファンの大半が中年と老人だった。

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070325bfcofc09070325bfcofc10 試合後、警備が居ないのをいいことにピッチに進入。写真を撮っていたら関係者につまみ出されるどころか微笑みかけられた。ビッグクラブと違って時間がゆっくり流れている感じ。こういうアットホームなクラブも良いねえ。

070325bfcofc12 クラブショップはスタジアム隣にブティックのようなこぢんまりした作り。

 

帰り道、地元ファンは四方の住宅街に散っていく。地下鉄駅までの幹線道路はOldhamファンの車で渋滞していたので、バスに乗らず歩いたが、せいぜい15分程度。ロンドン郊外の町並みを見ながら歩いても良い距離だ。

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Coca-Cola Football League One
Sunday 25 March 2007, Griffin Park, Attendance 4720.
Brentford - 2 (Richards 59, Keith 85)
Oldham - 2 (Clarke 86, Clarke 90(pen))

 

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2006年12月10日 (日)

MILLWALL 2 - 0 BRADFORD CITY

9th Dec 2006, League One: Millwall v Bradford City

今週末は、自宅から距離的にはWest Hamと並んで近い距離にあるMillwallの試合を初観戦。

Millwall FCは、現在Football League One(実質3部)に所属。1885年のクラブ創設以来、地域タイトルを除くと国内タイトルはなく、80年代後期、特に1988-89シーズンの1st Division(当時のトップリーグ)の10位と、2004年のFAカップ・ファイナリストが最も輝かしい歴史となっている。

ファンのバックグラウンド(同じ製鉄・造船業労働者)と地理的理由から、West Ham Utd.とのライバル関係が一番激しいとされているが、常にMillwallが下部リーグに位置するので、ユースの試合以外にはこの組み合わせが実現することはほとんど無い。

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Millwallはロンドン南東部のテムズ川をまたいだ地域名でもある。この地域のテムズ川の両岸には多くの埠頭が並び、昔から交易の要所であった。現在では、ウォーターフロントとして再開発が進んだ結果、川の東岸はCanary Wharfというシティを越える規模の金融センターが形成されたのに対して、川の西岸は開発が進まずに取り残されている。

061209milbrd1 Millwallのスタジアム「The Den」は、その西岸に位置する。アクセスは地下鉄East London Line(オレンジ)のSurrey Quays駅からが便利だろう。駅の改札を出て左手に「Stadium」の看板がある。線路に沿ってひたすら南下すると、やがて寂れた雰囲気の土地に入り、工場と鉄道の陸橋が見えてくる。

061209milbrd2 陸橋をくぐるとすぐにブルーのスタジアムが見える。駅からここまで徒歩で15分程度。

 

061209milbrd3061209milbrd4 スタジアムは1993年に新設された2万人規模のもの。プレミアのクラブに比べると華やかさは全くないが、コンパクトで良い作り。チケットは最高額でも26ポンド(メイン・バックのアッパー)と格安。購入時に氏名・住所を聞かれることがなかったのは初めての体験。クラブショップも下部リーグチームとは思えない充実した品揃え。

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Millwallというと一番に思い浮かぶのがフーリガニズムだが、これは実際にはメディアによってかなり誇張された部分があるようだ。確かに一時期ファンの暴走が問題になった時期があったが、これは当時の他クラブの状況と同じく、一部の犯罪者によるものであり、クラブ・ファン・地域・警察の努力により、現在では大きな問題ではなくなっている。カーディフで行われた2004年FAカップ・ファイナルでも、逮捕者はゼロだったとのこと。

061209milbrd10 また写真のように、アンチ・レイシズム(反人種差別)運動も強力に推進しているが、これは全国的(というかUEFAのコミットもあって全欧的)に行われているものであり、特にMillwallだからということではない。いずれにせよ、Millwallがやばい、というのは多分にイメージによるところがあるのだろう。

061209milbrd11 実際、全体にファン層は男率・中高年率が高く、選手たちを自分の孫を見るかのように応援する感じ。スタジアムも満員にはほど遠く、スタジアム全体のチャントも本当に要所でしか発生しない。

しかしながら、上記を理解していても、実際に試合中の一部ファンの熱狂度を見ると、「血」を感じさせるものがある。特に中年ファンがファールやミスの時に見せる怒号は凄い。また、スタジアム周辺の雰囲気も良くなく、そういったことがこのクラブを他クラブとは違うものに見せるのかもしれない。

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061209milbrd6 さて試合は、Bradford City(14位)との対戦(Millwallは21位で降格圏まであと一歩)。プレイは、全体に判断・動きだしが上位リーグに比べて劣るのが良く分かるが、相手の寄せも同様に遅いので、結果的にうまくかみ合う試合となった。

しかも、不要なパスミス・トラップミスはそう多くなく、ボディコンタクトも激しいので、フットボールとして純粋に面白い。

061209milbrd7 Millwallが、前半早々にサイドからのクロスをヘッドで決め先制、その後PKで追加点。後半もホームチームが押し気味に試合を進め、2-0で勝利。       

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061209milbrd8 Millwallの雰囲気は、土曜日に「今日はサッカーでも見に行こうか」と、気軽に地元クラブの試合を楽しみに行ける今のプレミアでは味わえなくなったもので、良くできたスタジアムと相まって、Football好きならばきっと気に入るだろう。

061209milbrd9 日没後の帰り道。街灯もほとんど無いので、他の観客と一緒に足早に駅に向かうことをお勧めします。たまに「やんちゃな」若いファンもいるので。

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The Coca-Cola Football League One
Sat 9 Dec 2006, The Den, Attendance 7,588.
Millwall - 2 (Morais 6', Byfield 33'(pen))
Bradford City - 0

 

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