2007年6月16日 (土)

St. Pauli というクラブ

欧州のクラブには、設立経緯や成長過程において独自の思想を持つようになったクラブがある。典型として、グラスゴーの2強、Rangers(プロテスタント・英国連合主義者)とCeltic(カトリック・アイルランド独立主義者)が上げられるだろう。

そうしたクラブの中でも、ドイツ・ハンブルグのクラブSt. Pauli(ザンクトパウリ)は異彩を放っている。

Fc_st_pauli_1St. Pauliは1910年創立、過去にタイトルはなく、現在はRegionalliga Nord(北地域リーグ:3部相当、2008年の3rd Bundesliga創設後は、4部相当となる。)に所属する。同じ街のHamburger SVが数々のタイトルを獲得し、CLの常連にもなっているのとは対照的である。

にもかかわらず、St. Pauliは「カルト」な人気を誇り、世界中に多くのファンが存在する。

ヨーロッパのスタジアムでナショナリスト・ファシスト的な活動が目立ち始めた80年代以降、St. Pauliはドイツで初めて公式にそれらの活動を禁じた。そうしたクラブの姿勢と、スタジアムのロケーション(歓楽街レーパーバーンの一角)、それに惹かれて集まるファンの気質が、左派的なカラーを形成するようになった。具体的には、反人種差別、反ナチズム、反性差別など(現在ではUEFAの訴えるスローガンでもある)。

そして、ファンによって作られた有名な非公式シンボル「海賊旗」が事実上St. Pauliを代表するシンボルとなるに至り、純粋なフットボールファン以外(パンクロッカーとか)をも引きつけるようになった。試合時には、ゲーフラが舞い、パーティーやコンサートのような雰囲気になるらしい。女性ファンも多いとのこと。

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スタジアムはハンブルグの港町、ザンクトパウリ地区にある。

地下鉄駅を出ると、目の前には花やしきみたいな遊園地が広がる。左に行くとレーパーバーン。

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遊園地を抜けるとホームMillerntor-Stadion。キャパ19400のスタジアムはお世辞にも立派とは言えない。それでも抜群の人気を誇り、今季リーグ戦は全て完売していた。

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スタジアム横にあるショップ。ファンが運営しているようなこのショップが事実上のオフィシャルショップである。

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店内にはオフィシャルグッズも置かれるが、多くは有名な「海賊旗」のグッズ。これを目当てに平日でもひっきりなしに客が訪れていた。日本のサッカー雑誌の通販広告とかで目にすることもあるものだ。

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クラブカラーは茶色だが、ユニはSt. Pauliのイメージとなった黒。格好良かったので思わず買ってしまった。写真はないが、オフィシャルのトレーニングウエアにも「ドクロ」が入っていた。ファンの存在・影響力の大きさを感じる。

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一角で売られるCelticグッズ。なにゆえCeltic???

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St. PauliはCelticとの強い交流がある。St. Pauliが左派的な活動を強めていく最中、一人のアクティブな活動家がロンドンでイングランドのサッカーファンを前に公演した際、Celticファンと交流したのがきっかけらしい。それ以降、お互いのスタジアムへの訪問が始まった。

両クラブのファン組織であるSt. Pauli CSCは、Celticとの結びつきの理由をこう説明している。

「Celticサポーターは特別であり、ユニークである。彼らの視点、政治的意見は、他の宗教、生活様式や外観に対して寛容である」「Celticサポーターは、クラブの成功と同様に、クラブをサポートする事への誇りを大切にしている」。

特に、St. Pauliの左派的(反保守・反体制)思想と、Celticの独立主義・革命思想が共鳴したことは想像に難くない。逆に、この視点からは、St. Pauliファンは保守・体制側のカラーをもつRangersファンと相容れることは無いだろう。

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地域リーグにも関わらず欧州全でファンベースを持つカルトクラブのSt. Pauli、一度でいいからスタジアム内の雰囲気を味わってみたいものだ。

黒く塗られた地下鉄駅のエスカレーター。St. Pauliカラーにしたのだろうか?

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2007年4月18日 (水)

DORTMUND 0 - 2 BREMEN

15.04.2007 17:00, Bundesliga: Borussia Dortmund - Werder Bremen

今週末はドイツでBundesligaを観戦。ドイツといってもロンドンからは飛行機で1時間強でアクセスできるため、大分や札幌にアウェイ遠征するのと同じ感覚である。

今回のお目当てはBorussia DortmundのホームスタジアムWestfalenstadion改めSignal Iduna Park(ネーミングライツ行使により保険会社名となった)。昨年のW杯で日本ブラジル戦が行われたことでも有名だが、W杯時にはFIFAのレギュレーションによって立見席を椅子席にしたためキャパが81264から65000まで圧縮されていた。

しかし、このスタジアムの最大の売りはリーグ戦等で通常使用されるヨーロッパ最大・キャパ25000の南テラス(立見席)。この21世紀に、先進国のトップリーグでスタジアムひとつ分の人間を丸々収容するテラスが存在するなんて狂気の沙汰ではない!これは是非現地で見なくてはならない!というわけで、(ちょうど、浦和も黄色いチームとの対戦なので?)行ってきた。

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Borussia Dortmundはドイツ北西部North Rhine-Westphalia地方の強豪クラブ。最大のライバルSchalke04とともに同じルール工業地帯に位置し、歴史的に炭鉱労働者に支えられてきたこともあって、その関係は非常に厳しいと言われている。露天のマフラーでもShalke04を揶揄するものは定番。

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スタジアムへはDortmund Hbf(中央駅)から地下鉄U45で終点まで15分程。Bundesligaでは試合日にはチケットがあれば街の交通機関が無料で使える。ちなみにチケットはドイツ語辞書を片手にオフィシャルサイトで購入。チケット郵送と購入画面プリントアウト方式が選択でき、試合日まで近いこともあって後者を選んだ。とても便利である。

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スタジアムは広大な公園の中にある。キャパが大きいだけあって人人人。

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オフィシャルショップは膨大な数のナイキ製品であふれる。集客力があるだけあって、ナイキの力の入れようも半端ではない。

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トースターまで売ってた。。

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スタジアムに入るとコーナーから噂の南テラス"die Südtribüne"が見えてくる。さすがにその巨大さに圧倒される。

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8万人超のサッカー専用スタジアムだけあって、上部席の傾斜はとてもきつい。みんな息を切らしながら階段を上がってくる。

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試合前には"You'll never walk alone"がスタジアムに流れ、ゴール裏が合唱する。巨大なテラスに無数の旗、ゲーフラが舞う姿は視覚的には圧巻。拍手も広いテラスの全員が揃う。

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ただし、本当に声を出しているのは中心部分のみで、人数に比して、正直に言って圧倒されるという感じではなかった。少なくとも"You'll never walk alone"について言えば、AnfieldやCeltic Parkの方が素晴らしい雰囲気を感じることが出来る。

特に「声」については、ここ一番という時以外は、チャントはゴール裏というすみ分けが出来てしまっているため、「スタジアム全体」としての後押しに欠ける感じである。

その点で言えば、相対的には、国民性・サポートスタイルの違いをふまえても、プレミアの強豪同士が戦う時の方が"Noisy"である。また、もしかしたら、高い人口密度で赤く染まる浦和の北ゴール裏が、今となっては見慣れた風景になってしまったかもしれない。

もちろん、あくまで過剰なまでに期待していた程では無かったというだけで、絶対的に迫力あるサポートであることに変わりはない。実際、8万超のスタジアムが常時満員になるクラブは世界でも数える程しかない。これがこの子供達にとっては週末の日常である。サッカー選手になるためにこれ以上のモチベーションは無いだろう。

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さて、肝心の試合だが、現在2位のアウェイWerder Bremenに対し中下位に甘んじるDortmundは、Bremenのポゼッションサッカーについて行けず、後ろからのチャレンジなど悪質なファールで止めることしばしで、チーム状態の悪さを露呈していた。オフィシャルサイトも、Bremenを「明らかに実力が上のチーム」と評するほど。若干盛り上がりに欠けた(と思えた)のは、降格争いに首を突っ込むようなチーム状態によるものだったのかもしれない。

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アウェイでしっかりと勝点3を獲ったBremen。試合後はアウェイでもファンと一緒に喜びを分かち合う。

座って、選手が揃ったら、

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一緒に踊る。アウェイだから精鋭が集まるのか、駆けつけたBremenのファンも人数に比して迫力があった。

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Bundesligaは金土日の分散開催をしているため、上手く旅程を組めば週末3試合観戦も可能である。実は金曜日にBorussia Mönchengladbachを観戦するためチケットを押さえていたのだが、飛行機に乗り遅れて全てフイに・・・。スタジアムはmizooさんのガイドを参照してください。

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Bundesliga
15.04.2007 17:00, Signal Iduna Park, Dortmund, Spectators: 80,708 (sold out).
Borussia Dortmund - 0
SV Werder Bremen - 2 (Klose 28, Diego 39)

 

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2006年5月 3日 (水)

Bundesliga: FC Schalke 04 (3) - (1) Arminia Bielefeld

昨日に引き続き、今日5/3はBundesliga第32節の FC Schalke 04 対 Arminia Bielefeld を観戦。

ルール工業地帯で知られるノルトライン・ヴェストファーレン州(Nordrhein-Westfalen)にはドルトムントなど強豪チームが多数あるが、中でも炭鉱労働者に支えられてきた FC Schalke 04 は一度現地で見たかったチームだった。

060503s04bie00 WC2006の会場にもなっているスタジアムはゲルゼンキルヘン(Gelsenkirchen)にあるが、かつて炭坑の街として栄えたこの町は、新しい産業が立ち上がりつつあるものの、人口27万人とさほど大きくない<写真は近くのZollverein炭坑跡(世界遺産)>。

なので、今回は電車で10分程のエッセン(Essen)からアクセスした。Gelsenkirchen Hauptbahnhof(Hbf:中央駅)にたどり着けば、後は青いサポーターについて地下から出る302番の路面電車で15分程でスタジアムに到着する。

060503s04bie01060503s04bie02_1 路面電車はすぐに中心街と住宅街を抜け、柏の葉を思わせる寂しげな土地に、見た目にも近代的なスタジアム「Arena Auf Schalke」改め「VELTINS-Arena」はあった。エントランス付近に見える銀色のプレートには、寄付者の名前が刻まれている。

060503s04bie03ここVELTINS-Arenaで売られるビールはスポンサーの「VELTINS」のみ。ケルンよりもさらに皆飲みっぷりが良さそうだ。試合開始直前まで、スタジアム外で飲むのはおきまり。

060503s04bie04_1ゲートはチケットのバーコードで開き、ボディチェックが入る。スタジアムには常に手ぶらで行くように心がけているので、荷物持ちよりも早くゲートを抜けられた。

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060503s04bie06060503s04bie07 さて、ここに来たもう一つの理由である「プリペイドカード制度」に早速トライしてみた。

コンコースに入ったら、まずは「Knappenkarte」を購入する。値段は5,10,20,50,150ユーロ。とりあえず10ユーロ分を購入。

060503s04bie08060503s04bie09 そして売店に向かう。売店ではメニューにカードポイント(=ユーロと同額)が併記されており、注文したらカードを機械に差して緑の決済ボタンを押せば支払い完了。

060503s04bie10060503s04bie11060503s04bie12 ウインナーも美味しそうだったが、今日はSchnitzel(カツサンド)を買った。もちろんビールも。ビールはVELTINSのピルスナー500ml。ケルンよりも量が多いのはさすが。

このプリペイド制度、カード購入のところで行列が出来ているので、総体として効率的かどうかは微妙なところだが、少なくとも小銭を持たないで買い物が出来るのは便利だ。

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060503s04bie14 スタジアム内部は圧巻。天井に4面電光掲示板がぶらさがり、NBAのスタジアムのような感じ(行ったこと無いけど。)。傾斜がありピッチも近く、6万人規模とは思えないコンパクトな作り。ちなみに、この電光掲示板があとで大活躍する。

060503s04bie15 Jリーグと同じように、テラス式のゴール裏から順に埋まっていく。アウェイサポは檻の中で隔離されているが、メインスタンドで観戦する人も少なからずいる。まあ、みんな節度を持った大人なのでトラブルになることは無い。

今回の席はオフィシャルHP(http://www.schalke04.de/)から事前購入。一番高いメイン51ユーロと奮発したが、ゴール裏は10ユーロ程度と差があり、Jと同じような価格設定である。

060503s04bie17060503s04bie18選手入場とともにゴール裏で見事なまでの大量の青白旗が振られる。よく見るとそれぞれの旗のデザインが微妙に違っているところが素晴らしい。ゴール裏の密度も非常に高く、声もでかいでかい。

060503s04bie19選手のお出迎えは地味な鼓笛隊のみ。炭坑の男達にチアリーダーはいらない。

キックオフ前には6万人のスタジアムが完全に埋まる。

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060503s04bie21060503s04bie20_1前半キックオフ。注目はチームのカリスマAsamoah とドイツ代表Kevin Kuranyi だろう。Kyranyiは高いだけでなく足下のスキルもある。

シャルケはリーグ4位と今季UEFA CUP準決勝進出という結果を出しているだけあって、コンビネーションが良く、ゴールチャンスを量産。

060503s04bie23前半40分にAsamoahがヘッドで押し込んで先制。ゴールが決まると、ゴール裏にデカユニが上り始める。ゴール真裏に、コールリーダー用のやぐらが組んである。

後半、50分に同点弾を決め前がかりになったビーレフェルトに対し、シャルケは80分、88分に得点、3-1で勝利した。

日本のように、メインの住民が比較的おとなしいのに対して、ゴール裏は終始歌い続けている。ただし、ゴール裏が「シャールケ!!!」とかけると、スタジアム全体が「04(ヌール・フィーア!!!)」と返す応援は、素晴らしい一体感で大迫力だった。こういう全体を巻き込む応援はスタジアムがとても盛り上がる。

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060503s04bie25さて、試合中の電光掲示板、一定時間ごとに「残りあと30分、アイスクリームはいかが?」とか「ビルト紙による他会場経過」などがチャイムとともに表示され、企業広告のオンパレード。

060503s04bie26 極めつけは、ファールのたびにアニメーションとともに「14番Asamoahのファール、提供はSTADA Arzneimittel(製薬会社)でした」。最初は煩わしく思ったが、こうした多数の広告収入があるからこそ、この規模のスタジアム運営を自前で行っていけるのだろう。Jチームも学ぶことがたくさんありそうだ。

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Bundesliga week 32
Wed, 3 May 2006
VELTINS-Arena, Gelsenkirchen. Attendance 60,240
FC Schalke 04 - 3 (40 Asamoah, 80 Laesen, 88 Altintop)
Arminia Bielefeld - 1 (50 Küntzel)

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2006年5月 2日 (火)

Bundesliga: 1.FC Köln (0) - (1) Hamburger SV

今回、ドイツに渡航する機会が出来たので、待望のブンデスリーガを観戦した。

本当は、かの有名なヴェストファーレンスタジアムの25000人を収容するテラスを見てみたかったのだが、日程的にドルトムントのホームゲームが無かったので、1FCケルンとシャルケ04のホームゲームを観戦。ドルトムントはまた別の機会のお楽しみということにしよう。

まずは、5/2の第32節、1.FC Köln - Hamburger SV(HSV)戦。17位のKölnはこの試合に負けると降格が決定するのに対し、2位のHSVは首位バイエルンと勝点5差の首位争いの渦中という、お互いに絶対譲れないカード。

1.FC Köln観戦の最大の目的であったアルパイは、残念ながら警告累積のため出場停止。どちらのチームに肩入れするともなく試合を眺めることになった。

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060502dom_1 ケルンはライン川に接するドイツ西部の商工業都市。人口は約100万人。観光地としても有名で、ケルン中央駅隣りの大聖堂が街のシンボルとなっている。

<写真は、Wikipedia-Cologne(Eng)より>

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060502koelnhsv02060502koelnhsv03ワールドカップ会場にもなるスタジアムへのアクセスは、ケルン中心街の「Nuemarkt」駅からが便利。

試合当日に増発される「RheinEnergieStadion」行き表示のある路面電車に乗って15分程。駅を降りるとすぐにスタジアムの敷地に入る。

060502koelnhsv04ドイツのスタジアムに来たら、ビールは欠かせないだろう。

ここケルンでは、地ビールのケルシュ(Kölsch)のみが販売されている。ビールを余り飲まない私でも軽く一口で飲める口当たりの良さ。300mlで2.1ユーロ。把手つきの容器はリサイクルしている。お約束でソーセージ(Bratwurst)も食べる。

060502koelnhsv05 さて、スタジアムへの入場だが、チケットのバーコードをセンサーにかざすとゲートが回転する。その後、ボディチェックを受ける。

今日のチケットは、事前にオフィシャルHP(http://www.fc-koeln.de/)で(独英辞典を駆使しながら)オンライン購入したバックスタンドのチケット、37ユーロ。

購入して3営業日でイギリスに届いたから、イギリスの国内便が通常2日以上かかることを考えると、クラブからの発送は即日行われているのだろう。ブンデスリーガではスタジアムがフルハウスになることが多いみたいだが、超注目カードでない限り、事前にネット等で購入することは可能だし、その方が無駄足にならずに良いだろう。

060502koelnhsv11060502koelnhsv06 スタジアムは、当然にサッカー専用で全面屋根付き、清潔感があって良い。音響も良く、アナウンスがこもらない。キックオフまで、サポーターソングに合わせ、皆マフラーを掲げ、歌い、そして回す。

060502koelnhsv09ゴール裏以外、特にアウェイエリア付近では、写真のようにアウェイサポも同居しているが、お互いにこやかに談笑したりして、ほのぼのとした雰囲気。

060502koelnhsv10_1ゴール裏のサポーターがマフラーを掲げたときの光景は壮観。そして、一人一人の声が大きく、チャントが屋根に反響することもあり、スタジアム内の雰囲気は抜群に良い。

060502koelnhsv12_1ケルン・ドールズ(仮称)のお迎えで選手入場。高原はベンチスタートのようだ。

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前半、現在17位のチーム状況を示すかのように、パスミス連発で攻撃にならないケルンに対し、98フランスW杯予選以来日本人にはおなじみの右サイドバックMahdavikiaが抜群の突破を繰り返し、彼の右クロスから早々にHSVが先制。後で確認するとオウンゴールだったようだ。

ドイツ人サポの気質は良く分からないが、英国のように見事な守備やタイミングの良いサイドチェンジで拍手をもらえることは少なそうだ。逆に、最も拍手と歓声を浴びるのは、ドリブル突破と(強い)シュート。だから、攻撃がちょっとでも停滞すると、すぐにブーイングが出てくる。ゲルマンはアングロサクソンよりも短気なのか?

フィジカルコンタクトはそれほど強くない印象だが、これは私がスコットランドサッカーに慣れてしまったためかも知れない。ただし、観客の嗜好の影響か、常に攻撃的で、前へ行くプレッシャーは強い。

060502koelnhsv14サポートスタイルはJリーグに(が?)良く似ている。ゴール裏に陣取るサポーターは、90分間立ち続け、歌い続け、跳ね続ける。そして、チャントはコールリーダーの統率の下に歌われる。写真は、鉄柵に囲われたアウェイゴール裏。柵に上ったコールリーダーがトラメガを持ってリードしている。

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後半は、後のないケルンの猛攻が続いた。ドイツ代表でもある10番Lukas Podolskiがトップ下でボールを捌き、時に自分で撃っていく獅子奮迅の活躍でHSVをゴール前に釘付けにする。アウェイで先制したこともあり、カウンターに徹するHSVは、ここで、高原のワントップとする。

高原は投入直後、HSVサポの前で、右からのクロスをニアでダイレクトで合わせるもキーパー正面という惜しいチャンスを作る。HSVサポから「Takahara」コールを受け、ゴールの期待が高まる。

060502koelnhsv19そして、カウンターからHSVの後半最大の得点機、キーパーと1対1になった高原は、これを見事に・・・外した。ここぞというところで決めきれないところが、今の高原なのか。。何と言うか、日本人として残念。<高原の決定的シーン 1.FC KölnオフィシャルHPより>

060502koelnhsv18 結局、高原のミスに救われたケルンも、再三の猛攻が得点に繋がらず敢えなく0-1で敗戦。降格が決定した。

ピッチに倒れ込んで立てない選手もいれば、席から立てないサポもいる。しかし、多くのサポーターは意外にも家路を急いでいる。まるで「長い歴史の中には、こんなこともあるさ」といった感じで。

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060502koelnhsv20 ちなみに出場停止のアルパイ。

チーム内のイエロー枚数では5位タイだった。やはりドイツでは彼のプレーは普通なのか。。

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Bundesliga week 32
Tue, 2 May 2006
RheinEnergieStadion, Koln. Attendance 50,000.

1. FC Köln 0
Hamburger SV 1(OG '4)

1. FC Köln: Bade - Lell, Sinkiewicz, Cullmann (88. Szabics) - Matip (77. Springer) - Helmes, Feulner, Cabanas, Epstein - Streller, Podolski.
Hamburger SV: Kirschstein - Klingbeil, Boulahrouz, Reinhardt, Atouba - Demel - Mahdavikia, Barbarez, Trochowski (84. Karl) - Lauth (60. Takahara), Ailton (77. Laas).

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