2007年4月 7日 (土)

IPSWICH 5 - 1 BARNSLEY

Sat 7 April 2007, Championship: Ipswith Town - Barnsley

今日はイースター休日の土曜日。もちろんFootball Dayでもある。本当ならArsenal-West Hamを見に行きたいところだったが、West Hamのアウェイチケットは通常3千枚程度の割当てしかなく、シーズンチケットホルダーのうちの1割程度しか購入できない。とてもメンバーまで回ってくる枚数ではない。しかし、プレミアは見られなくとも、2部3部にもたくさんクラブはある。ということで、今日はイプスイッチを訪れた。

イプスイッチは英国東部、ちょうど瘤のように突き出た部分、サフォーク州の州都。ロンドンから電車で1時間20分程。北のノーフォーク州と合わせて4世紀頃からイーストアングリア王国として栄えていた。北海に面しているため、大陸からの移民や侵略、そして交易を通じて発展してきたが、産業革命以降は発展の中心が中部に移っていった。

070407itfcbfc01

この辺りの主な産業は農業。マッチディプログラムにトラクターの広告が出ているのも土地柄か。ノーフォーク州都のノーリッジのクラブNorwichとIpswith Townの対戦は、グラスゴーのOld Firmダービーを捩ってOld Farm(農村)ダービーと呼ばれることもある。

そういえば、イプスイッチというと、英国在住者には昨年暮れに起こった連続売春婦殺人事件の記憶が新しいかもしれないが、街自体は実に落ち着いた雰囲気の静かなところである。

歴史ある街だけあって、規模は大きくないものの、街のいたる所に歴史的建築物が点在している。

070407itfcbfc02

070407itfcbfc03

港はレジャーボートのマリーナになっている。特に金持ちだけのものでもないようで、休日は海を気軽に楽しむのが英国人らしくもある。

070407itfcbfc04

**********

さて、お目当てのIpswith Townのスタジアムは駅を出たらほぼ正面に見える。キャパは3万程度でChampionshipに所属している現在は当日券が入手可能。

070407itfcbfc05

ガラスと曲面・平面を多用したユニークな外観。

070407itfcbfc06

070407itfcbfc07

クラブのエンブレム。中心にSuffork Punch horse(農耕馬)、上部に街の歴史的建築物Wolsey Gate(散策したが発見できず・・)、下部に波止場の波。街のイメージを具現した素晴らしいエンブレムだ。

070407itfcbfc09

クラブショップは2階建て。相変わらずセンス良い商品が充実している。

070407itfcbfc10

mizooさん紹介の"Buy a player for your club"、ここでもやってます。となりのブルーに白ピンストライプのシャツは来季07/08シーズンのユニ。シーズン終了前に発表して需要を喚起している。

070407itfcbfc11

70年代のクラブの黄金期を支えたSir Bobby Robson。その後イングランド代表、Barca(当時のアシスタントがJosé Mourinhoだったことは有名)などを経て、Newcastleを最後に健康上の問題から一線を退いている。まさにイングランドサッカーの歴史と共に歩んだ大人物である。それをこんな下手な写真しか撮れず、大いに反省します。

070407itfcbfc08

メインスタンド(Britania Stand)のターンスタイルをくぐると人工芝の広場が現れる。試合前は子供達がサッカーをしたり、大人はビールを飲んだり、良い憩いの場となっている。敷地内のこういう施設は初めて見たけれどいいね。

070407itfcbfc12

070407itfcbfc13

スタジアム内部。近代的な外観と違って中の造りはごく普通のスタジアム。観客は若者から家族連れ、老人まで偏り無く、万人からこのクラブが支えられていることが分かる。メインスタンドは特に高齢の方が多かったかな。

070407itfcbfc14

**********

コーナーから選手入場。今日の相手はBarnsley(現在18位)で中下位対戦である(Ipswithは15位)。

070407itfcbfc16

初めてIpswith Townを観戦したが、クラブの中心選手が7番のOwen Garvanだとはっきりと分かる。彼は中盤の低い位置に構え、相手の攻撃の芽を摘み、攻撃の際は最前線まで上がっていく。自分が奪ったボールを敵陣深い位置まで運ぶシーンも多々あり、それによってFWやサイドが自由に動けるため、攻撃のオプションが明らかに多い。調子の良いときの長谷部のような手のつけられない突破がとても印象的だった。

070407itfcbfc17

あとで調べたところ、Garvanはアイルランド出身の19歳!! ユース代表も経験しており、将来のSteven Gerrardとも呼ばれているそうだ。間違いなくIpswith Townの宝だろう。このまま成長すると遠くない将来ビッグクラブへと旅立っていくことだろう。ファンには辛いところだ。写真は最後までピッチに残って挨拶するGarvan。

070407itfcbfc18

試合は5-1でIpswith Townの快勝。ファンはみんな笑顔で街へと消えていった。

070407itfcbfc19

こんな片田舎のクラブだが、これまでにリーグ、FA Cup、UEFA Cupをそれぞれ1つずつ獲っているというから凄い。こういうところに英国サッカーの層の厚さと歴史を感じずにはいられない。日本でも、例えば鳥栖のような地方クラブあたりがACLを獲るような日が果たして来るのだろうか??

**********

The Coca-Cola Football League Championship
Saturday 1 April 2007, 15:00, Portman Road, Attendance 20585.
Ipswith Town - 5 (Roberts 2, O'Callaghan 43, Haynes 82, Jeffers 86, Walters 90+3)
Barnsley - 1 (Nardiello 79)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月 1日 (日)

BIRMINGHAM 3 - 0 COVENTRY

Sun 1 April 2007, Championship: Birmingham City - Coventry City

日曜日は、英国第2の都市バーミンガムを訪問。人口は約230万人とロンドンの1/3以下だが、人種の坩堝ロンドンを上回る多民族都市で、非白人率は約3割となっている。実際、ロンドンと同じように街にはBritish Asian(南アジア系)の人たちがたくさんいる。

英国では街によっては全く非白人を見かけないところもあるが、ロンドンやバーミンガムを初めとする非白人コミュニティのある街は飲食店が充実しているし、個人的にも居心地が良い。

大都市だけあって、産業は金融業・サービス業が中心。街には斬新な建築と旧建築物が混在し、観光地としても魅力的である。

070401bcfccfc01

070401bcfccfc02_1

特に運河周辺は再開発が進んでおり、レンガ造りの川縁は歩いているだけでも楽しい。

070401bcfccfc00

**********

さて、お目当てのBirmingham City FC(BCFC)へは、中心のショッピングエリアの裏側にあるMoor Street駅の方向に出ると、線路右手遠方に青白のスタジアムが見える。ゆっくり歩いて30分程。スタジアムは見えていても意外と距離がある。ファンの多くは車でアクセスする。

070401bcfccfc03

スタジアムは丘の斜面に建てられている。傾斜が付いているのが分かるだろうか。こちらはメインスタンド。このスタジアムはなぜかメインスタンドが一番ボロい(歴史があると言うべきか)。

070401bcfccfc04

こちらはバックスタンド。どこのTESCO(英国のスーパーマーケットチェーン)か?っていう造り。左手にはバーミンガム中心部がかすんで見える。

070401bcfccfc05

クラブショップ。毎度のことだが店内は充実した商品であふれかえる。いつも感心するのは、”普段着としても違和感のない”センス良い衣料品が多いこと。それとオフィシャルサプライヤーの商品が充実している(BCFCはLONSDALE)。

070401bcfccfc06

翻って、浦和のオフィシャルグッズはどうだろう?

「Reds」「REDISM」「REAL REDS」の3ラインを揃えていて品数も増えてきているが、無理して使ってみた英語ロゴ、どこから持ってきたか分からない怪しいライオンと楯。そんなんだったら、URAWA POINTの方がずっと良い商品が買えるだろう?

オフィシャルショップにはクラブでしか作れないものを販売して欲しい。特にエンブレムを使った商品。黒や白のポロシャツにエンブレムを入れるだけでも良いじゃないか?カレッジ・スウェットみたいにURAWAってロゴの入ったシンプルなパーカーじゃだめなの?

それからユニへのオン・デマンド・プリント。英国ではどんな弱小クラブでもその場でやってくれる。浦和のオンラインショップ、固定番号のプリント入りユニのお届けが3週間って、何の冗談?

クラブの営業努力は立派だと思う。サポーターカレンダーなど素晴らしい試みもたくさんある。ただ、ファンはクラブのためならいくらでも投資する用意があるのだから、ファンのニーズを汲んだサービスを提供して、どんどん搾取してくださいな。

**********

さて、ローカル線の駅舎のようなメインスタンド内部。記者席も21世紀とは思えない古めかしさ。みな体を寄せ合うようにして座っている。最近はこうした味のあるスタジアムも少なくなってきているので、貴重な体験ではある。

是非とも大切に使い続けて欲しいところだが、キャパ3万で飽和状態のここも例に漏れず、新スタジアムの計画が進んでいるらしい。

070401bcfccfc09

今日の対戦相手は隣町のクラブCoventry City。近郊との対戦ということと、Birminghamが2位に着けていることもあって、チケットは事前にオンライン購入したが、当日券も出たようである。ゴール裏半分はCoventryファンが埋める。

070401bcfccfc10

土曜日の14時キックオフ。正しい英国のフットボールのあり方。快晴のピッチがまぶしい。

070401bcfccfc11

試合は、Championship2位につけるBCFCがぼほゲームを支配。プレミアほどスピードは速くないが、ボールを放り込まずにキープして、サイドを多用し崩していくスタイル。就任6年目になるSteve Bruce監督の下、来季再びプレミアで戦うことを前提としたチーム造りだろう。

070401bcfccfc13

過去の実績ではライバルAston Villaに見劣りする。しかし、ファンの情熱に変わりはない。2部に落ちても熱心にThe Bluesを支えるファンは来季のVillaとの対決を心待ちにしているだろう。

070401bcfccfc14

070401bcfccfc15

**********

The Coca-Cola Football League Championship
Sunday 1 April 2007, 14:00, St Andrews, Attendance 25424.
Birmingham City - 3 (Jaidi 13, Campbell 65, 78)
Coventry City- 0

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2007年3月31日 (土)

WOLVES 0 - 6 SOUTHAMPTON

Sat 31 March 2007, Championship: Wolverhampton - Southampton

中部巡り2日目はウォルヴァーハンプトンにやってきた。

070331wwfcsfc01_1

ここは、英国第2の都市バーミンガムから北西に電車で30分程、人口24万人弱の地方都市。「地球の歩き方」にも載っていないこの街は、通常観光客の向かう場所ではない。

街の名前の由来は諸説あるらしいが、街の創設者Lady Wulfrunaの名前にちなんだアングロサクソン語Wulfrūnehēantūnが語源とされているようだ。街は、アングロサクソンの古い歴史を持ち、現在の街並みも当時に由来する建物がそのまま残っている。

070331wwfcsfc02_1

070331wwfcsfc03_1

**********

この街に来た理由はもちろんサッカー。もう何年前になるだろうか、雑誌NumberでWolverhampton Wanderers FC、通常Wolvesと呼ばれるというクラブを訪れた杉山茂樹氏のコラムを読んだ。

070331wwfcsfc07_2

はるばる日本から来た記者だと伝えると、クラブは記者席に案内し、寒い冬だったからか、クラムチャウダーかなんかを出してくれたそうだ。彼は、クラブの温かいもてなしとそのクラブを支えるファンの存在、英国のクラブの素晴らしさについて書き綴っていた。なぜだかその記事がずっと頭に残っていて、それ以来、日本では無名とも言えるこのクラブに機会があれば行ってみようと思っていた。

**********

クラブカラーは珍しいゴールド。実際ゴールドを使うのは難しいが、スタジアムやユニは黄色でもないオレンジでもない不思議な色。橙色に近いかも。黒のショーツとの組み合わせが素晴らしい。

070331wwfcsfc16_2

マスコットはWolverhamptonだけに狼だが、あくまで名前に由来するもののようだ(狼がそこらへんに居るって訳ではなさそう)。エンブレムもデフォルメした狼の顔。多くの英国のクラブが楯や紋章を使うなかで、かなり斬新である。このユニークなクラブカラーとエンブレムのおかげで、英国では最も認知されたクラブのひとつとなっている。

一見モダンな印象にもかかわらず、クラブの歴史は1877年創設と古く、12クラブで始まったEnglish Football League(1888年創設)のうちのひとつであるとともに、最初のFA Cupファイナリストでもある。タイトルは、リーグ3回、FA Cup4回、リーグカップ2回、UEFA CUPファイナリスト1回。多くのタイトルは1950年代に生まれている。

そして、Wolvesは、UEFA CLなどのヨーロピアンカップ創設の起源ともなっている。まだ照明器の普及していなかった1950年代、いち早くそれを導入したWolvesは、ソ連(当時)のSpartak Moscow、ハンガリーのHonvedなどと対戦し勝利、「世界チャンピオン」を名乗った(Honvedはイングランド代表を2度破ったハンガリー代表で構成されていた)。これを受けてL'Équipe紙の編集委員が真のチャンピオンを決める大会の設立を提唱し、UEFAによって1956年のEuropean Cupが立ち上がった。

**********

スタジアムへは駅を出て右方向、陸橋の下を走る高速道路に沿って徒歩15分程。そのうち、右前方に黄色の鉄骨が見えてくる。

070331wwfcsfc04_1

スタジアムを見下ろす高台にたたずむおじさん。帽子がかわいいw

070331wwfcsfc05_2

**********

Molineux(モリノー)スタジアムのキャパは3万弱と比較的小さめだが、薄茶・焦茶色のレンガと黄色の鉄骨が、伝統とモダンの見事な組み合わせとなって非常に印象的である。英国はこういう建築が本当に得意だね。

070331wwfcsfc06_2

観客動員率は常に高いが、一番のローカル・ライバルWest Bromwich Albion(WBA)との対戦などここ一番の勝負でない限り、当日券も買えるようだ。今日のSouthampton戦も当日券を無事ゲットできた。Box Officeは、駐車場に面したこのスタンドにある。

070331wwfcsfc08_1

**********

さて試合は、序盤Wolvesが数回のチャンスを作り出すものの、プレイオフ進出を狙うSouthamptonに先制されたとたんDFラインが崩壊し6失点。最初のうちは「wake up!」「f**kin move!」などとスタジアムが怒りに満ちていたが、徐々に失笑と絶望に変わっていった。

070331wwfcsfc09_1

070331wwfcsfc10_1

途中でスタジアムを去るファンも多かったが、最後まで残ったファンは試合後に大拍手。ブーイングもほとんど無かった。こんな日もあるだろうという感じ。一見客としては酷い試合を見せつけられたのだが。

070331wwfcsfc12_1

070331wwfcsfc13_1

試合終了後、機嫌良くサインに応じるSouthamptonの選手達。

070331wwfcsfc14

**********

スタジアムショップには「狼」キャラクターのグッズが充実。応援していないクラブのマフラーは買わないポリシーだったが、愛嬌あるエンブレムに釣られて思わず買ってしまった。。

070331wwfcsfc22_1

スタジアムがとても良かったので、今回は写真を多めにup。バーミンガム周辺へ旅するときには是非訪問を。スタジアムだけでも一見の価値あり。

070331wwfcsfc20_2

070331wwfcsfc21_2

070331wwfcsfc15_2

070331wwfcsfc17_2

070331wwfcsfc23_1

070331wwfcsfc18_2

**********

The Coca-Cola Football League Championship
Saturday 31 March 2007, 15:00, Molineux, Attendance 24804.
Wolverhampton - 0
Southampton - 6 (Saganowski 24,36,83, Breen 27(og), Best 55, Surman 79)

 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2007年3月30日 (金)

LEEDS 2 - 1 PRESTON

Fri 30 March 2007, Championship: Leeds Utd.- Preston North End

この週末はイングランド中部にフットボールの旅。この地域には、Nottingham Forest, Leicester Cityなど今は下部リーグに所属する古豪が多数存在する。

首都ロンドンに強豪クラブが生まれるのはある意味当然かもしれないが、地方にも強豪・古豪が数多く存在するのは、地元密着・ローカルクラブという概念がFootballの大前提であるからだろう。これといって特色のない田舎町で強いサポートを受けるクラブを見たとき、イングランドサッカーの強さの根源がここにあるのかと考えずにはいられない。

**********

さて、1日目はヨークシャー地方のリーズ。

070330lufcpne01070330lufcpne02_1 ロンドンからは電車で約2時間。人口70万都市にしてはしょぼい駅舎にとまどいながらも、徒歩圏内の市街地へと入ると非常に活気がある。街は商業・金融業が盛んで、古い町並みを巧みに使ったショッピング街はいつも人であふれている。

070330lufcpne03070330lufcpne04 中心街にあるKirkgate Market。英国ではおなじみの衣料・食料品店Marks&Spencerはこのマーケットの一角からスタートしたそうだ。英国在住者以外は興味ないでしょう。

070330lufcpne05070330lufcpne06 駅の反対側、Aire River(エア川)周辺は、産業革命以前はヨークシャー地方の羊毛・毛織物の生産・流通拠点であり、当時の工場や倉庫がその面影を残す。産業革命後は小麦等の食糧品がそれに取って代わり、現在はウォーターフロントの再開発地区として、おしゃれなレストランやオフィスに生まれ変わっている。

この地域は国立公園も近くイングランドの中でも厳しい自然環境にあるところ。実際、訪問時の冷え込みはイングランド滞在中で最も厳しく(薄着だったこともあるが。。)、そんな土地のクラブ、Leeds Unitedはどんなファンに支えられているのか、非常に楽しみである。

**********

LeedsのホームスタジアムElland Roadへは、試合日には駅ヨコのガード下のバス停(Z3)から直行便が出る。ただし、バスが来るのは試合開始1時間半前からなので、あんまり早く行くと待たされる。バスは高速道路を1区間だが通行したので、徒歩でアクセスできる距離ではない。

070330lufcpne07_1070330lufcpne08 スタジアムは郊外の広い敷地にそびえる大きな器。正面の外観がとても威圧感がある。キャパは4万超。

070330lufcpne09 反対側のチケット売場わきでは選手がサイン。英国のクラブでたまに見かける光景。子供達にとってはたまらないサービスであろう。ただし、ファンは節度あるのか、それともサインなんぞにあまり興味が無いのか、殺到することはない。

070330lufcpne10 スタジアム名でもあるElland Road。地味な道路である。この寒いのにアロハシャツを着た奴らはリーズのはるか西、大西洋岸のPrestonから来たファン。

070330lufcpne12 スタジアム脇のクラブショップはちょっとしたホームセンター並の大きさ。店内は非常に豊富なオフィシャルグッズで満たされる。店員は田舎のヤンキー風。

**********

070330lufcpne13070330lufcpne14_1 スタジアム内コンコースはとても広い空間。フードカウンターの前はテーブルを設置したフードコートになっている。

070330lufcpne15070330lufcpne16 底冷えのする寒さにもかかわらず、何を血迷ったか1時間前に観客席へ。当然観客はまばらなのでピッチレベルまで降りてみる。

070330lufcpne17070330lufcpne18 スクリーンでは2000年12月のCL: Lazio-Leeds戦@Stadio Olympicoが流されている。Alan Smithの得点に絶叫するアナウンサーの声が観客の少ないスタジアムに寂しくこだましている。

そう、Leed Utd.といえば、植田朝日(リーズ留学中にファンになったらしい)、じゃなくて、数々のタイトル(リーグ3回、FA Cup1回、UEFA CUP2回)に加え、今世紀初頭の快進撃が記憶に新しい。

David O'Leary率いるヤングLeedsは、Alan Smith、Rio Ferdinand、Lee Bowyer、Jonathan Woodgate、Mark Viduka、Harry Kewell、Ian Harteといった蒼々たるメンバーを抱え、常に攻撃的なサッカーを展開し、熱いファンの存在と併せて、見ていてとても興奮させられるクラブだった。当時はCLにも出場し、2001年にベスト4に進出している。

しかし、翌年CL出場に失敗したことで、見込まれていた出場料、TV放映料、スポンサーフィーがフイになり大きな負債を抱えることとなった。その結果、FerdinandのManUへの売却に始まり、生え抜きのWoodgateまで手放し、そして誰もいなくなったLeedsは借金の返済とチーム力低下の悪循環から抜け出すことは出来ず、Championship(2部)へと降格した。

そして今シーズン、現在Leedsは最下位、残り試合数からして3部への降格圏内が非常に現実的である。観客動員は平均して2万人程度と落ち込んでいる。このクラブを見ると、ヨーロッパの過剰とも言えるサッカーの商業主義、そして何よりもクラブ経営の大切さを思い知らされる。

**********

070330lufcpne19 さて試合は、立ち上がりからDFラインが不安定で、簡単にPrestonが先制される。満員にはほど遠いがゴール裏とメインスタンドを埋めたファンの怒号で目が覚めたLeedsは、前線から激しいプレッシャーをかけ、試合は拮抗する。

070330lufcpne20 後半早々1点を返した後はLeedsが攻勢。その後も続けたハードワークが実を結び、終了間際に逆転する。そして総立ちのままスタジアムは終了のホイッスルを聞く。

帰りのバスを待つ間も、車内でも、全員合唱しながら窓をたたいて狂喜乱舞の大騒ぎ。だから窓が強化プラスティックで出来ているわけだ。キャパの半分以下でもこの熱狂、今度はフルハウスになったElland Roadに来てみたい。

**********

The Coca-Cola Football League Championship
Friday 30 March 2007, 19:45, Elland Road, Attendance 18433.
Leeds United - 2 (Blake 51, Healy 89)
Preston North End - 1 (Ormerod 5)

 

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006年11月 4日 (土)

QPR 4 - 2 CRYSTAL PALACE

Sat 4 Nov 2006, Championship: Queens Park Rangers - Crystal Palace

今週末はロンドンダービーが目白押し。日曜日にはプレミアシップのWest Ham-Arsenal、Tottenham-Chelseaのカードが組まれているが、前日の土曜日にはChampionship(実質2部リーグ)でもQueens Park Rangers(QPR)-Crystal Palaceのロンドンダービーが実現したので、これを観戦。

QPRは西ロンドン、Crystal Palaceは南ロンドンのチーム(こちらのスタジアムSelhurst Parkはmizooさんのスタジアムガイドが参考になります。)。

061104qprcp00 今日の試合はQPRのホームLoftus Roadで開催。通常であれば、地下鉄Central Line(赤)のWhite Cityが最寄り駅だが、地下鉄工事のため同ラインが不通。地下鉄が動かないことは良くあることなので、地下鉄マップを見て行き先変更。結局、Hammersmith & City Line(ピンク)のSheperd's Bushからアクセス。駅周辺は下町の雰囲気だが、East Endほど物騒な感じはしない。

061104qprcp01061104qprcp02  駅にはスタジアムの方向が示してあり、5分ほど歩くと右折の看板。既にキックオフ後20分を経過していたので、歩いていると歓声が聞こえてくる。スタジアムは完全に住宅街の中にある。ダービーデイのためか、警官が異様に多い。

061104qprcp03 駅から向かってスタジアムの反対側に、メインスタンドのゲートとチケットオフィスがある。今日の試合はメインスタンド(South Africa Road)端で30ポンド。ゴール裏でも24ポンド(事前購入だと2ポンド安い)と、いつもながら閉口する値段の高さ。

**********

061104qprcp04 スタジアム内部は、柏スタジアムにアッパースタンドと屋根をつけた感じ。太陽がバックスタンドからゴール裏に沈んでいくのが、2004年セカンドステージの柏-浦和戦を思い出させたからかも。スタンドの傾斜も急なので、ピッチまでとても近く感じ、非常に見やすい。

061104qprcp05 Crystal Palaceサポは、日本と同じサイドのゴール裏をロアー・アッパーともに支配。スタジアムの入りは8割くらいだが、ここまでの入りはこの試合がダービーだからかもしれない。

**********

QPRは青白の横縞ユニで、愛称はグラスゴーの緑白チームと同じHoops。肝心のサッカーはというと、Championshipで下位を低迷している両チームだけあって、パスミス、シュートミスのオンパレードで、スピードもそんなにない。それでも常にボールにチャレンジするし、足は遅くとも選手はサポートに懸命に動き回るので、ボールを取ったり取られたりの展開が常に見られる。

試合はCrystal Palaceの先制から、1-1と同点にするも、逆転を許し、1-2で前半終了。

061104qprcp08_1 061104qprcp09_1

061104qprcp10_1  

 

 

後半にQPRが2-2とした後は、逆転のPK、4点目を立て続けに決め、4-2で快勝。写真はPKを取った瞬間。

061104qprcp12 試合終了とともに経費削減のためかゴール裏の電気が消える。負債を抱え、サッカーのレベルもそれ程高くなく、ボールボーイも置かないくらいの環境にもかかわらず、約14000人の観客が足を運び熱狂するのは、100年以上のクラブ史を経て、単なるスポーツ興行というよりは、地域の住民が支えるおらが街のチームという概念が完全に定着しているからだろう。

061104qprcp13 実際試合後に多くの観客は、ロンドン市内へと向かう駅方向よりも、スタジアム周辺の住宅街へと消えていった。だから、プレミアか1部か(はたまた2部3部か)に関係なくチームへのサポートは続く。

**********

061104qprcp15 帰りのSheperd's Bush駅はこんな感じ。ちょっとずつしか構内に入れてくれないので大行列になるが、みんなイラツキもせずおとなしく並んでいる。ロンドンでは何事も日本人の時間感覚では物事は進まないので、時間のないときのサッカー観戦はお勧めできません。

**********

The Coca-Cola Football League Championship
Sat 4 Nov 2006, Loftus Road, Attendance 13,989.
Queens Park Rangers 4 (Smith 32', Lomas 58', Gallen(p)65', Smith 68')
Crystal Palace 2 (Soares 30', Morrison 42')
 

 

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年10月29日 (日)

SUNDERLAND 1 - 1 LEICESTER CITY

Sat 16 Sep 2006, Championship: Sunderland - Leicester City

9月の週末、ロンドンからエジンバラへの旅の途中、新聞でサンダーランドのホームゲームが開催されることを知り、ニューカッスルで途中下車した。ニューカッスルはロンドンから電車で3時間強。

060916safclcfc01060916safclcfc02 Newcaslte Utdのスタジアムはニューカッスル市内にあるのに対し、Sunderlandのスタジアムはニューカッスル駅からメトロで海(タイン川河口)に向かい約30分、その名も「Stadium of Light駅」で下車。駅そばの陸橋に登るとスタジアムの上部が見える。

060916safclcfc03060916safclcfc04 スタジアムの方向に向かって住宅地をぬって歩くと、5分程で到着。チケットオフィスは一番最初に見えるレンガ造りの建物「Black Cat House」にある。「Black Cat」はチームマスコット。当日券は余裕でゲット。

060916safclcfc05 残念ながら日中の試合だったので、暗闇に浮かぶ「光のスタジアム」を見ることはできなかったが、白い外観の巨大な建物はとても威圧感があり、ちょっと離れた程度ではカメラに収まりきらない。

060916safclcfc06 スタジアム正門。ここにクラブショップがある。せっかくの赤白チーム訪問なので、渡英して初めてマフラー(こっちでは、Scarf:スカーフ)を購入した。グッズ類はとても豊富で、チケット売り場よりも行列が長かった。

***********

060916safclcfc10060916safclcfc08  スタジアムの内部はこんな感じ。キャパは49,000人。この規模にして2層になっているのは西(メイン)と北(ゴール裏)のみで、その他は1層式。この規模にしてスタジアムのどこから見てもピッチが近く感じる。

060916safclcfc07 同様に赤白をチームカラーとするFeyenoordのフラッグを発見。ちなみにスタジアム?落としは、Ajaxとの親善試合だったらしい。

***********

060916safclcfc12この試合は偶然にも監督に着任したばかりのRoy Keaneのホームデビューの日であった。そして、彼のCelticとManchester Utdのコネクションから、Liam Miller、Stan Verga、Dweight York(懐かしい!)が加入し、彼らも試合出場を果たす。

このような記念日にもかかわらず、最近の低迷するチーム事情からか、スタジアムは空席が目立った。それでも観客は熱く、そしてひとつひとつのプレーに対する反応がとても早く感じられた。サッカーを見慣れているというか、サッカーしかないという感じか。

***********

060916safclcfc13 前半14分に負傷選手に代わり、York登場。前半は、Sunderlandはミスが多くコンビネーションがいまいちなのに対し、Leicesterはゴール前までつないでフィニッシュに持っていくかたちが作れていた。Sunderlandが幾度となく決定機を外して前半終了。

060916safclcfc15060916safclcfc14  ハーフタイム。可愛らしいマスコットの「黒猫」が写真撮影に応じる。ピッチでは子供たちが見にコートでプレイしている。ボールを持ったら忠実にサイドに開いてクロスを入れるのがイングランドっぽい。そして、みんな凄く上手い。

060916safclcfc16 後半開始すぐに、Leicesterが先制点。ホームのSunderlandは反撃に転じる。そして65分、Millerに交代したHysenがファーストタッチでゴール。選手はKeane監督に駆け寄る。

060916safclcfc17 電車の都合から80分過ぎにスタジアムを去る。結果は1-1のままであった。今度はナイトゲームで美しいスタジアムを見てみたい。できることなら、Newcastle Utdとのダービーで。

***********

The Coca-Cola Football League Championship
Sat 16 Sep 2006, Stadium of Light, Attendance 35,104.
Sunderland 1 (Hysen 65')
Leicester City 1 (Fryatt 47')

| | コメント (3) | トラックバック (0)