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2007年4月29日 (日)

Brandnew Wembley!

土曜日のChelsea戦、引き分けが濃厚となった試合終了数分前、駆け足でスタジアムをでて、こけら落としを終えたばかりの新しいWembleyスタジアムに行ってみた。カードはU16イングランド代表-スペイン代表。チケットも十分余っているので、新スタジアムを見学する良いチャンスだ。

アクセス方法は複数あるが、ロンドン中心街からならWembley Park stationまで、Jubilee(グレー)かMetropolitan(紫)を使うのが便利だろう。

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駅を出ると真正面にスタジアムが見える。なぜだか飛田給を思い出してしまった。距離もそんな感じ。

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The Bobby Moore Bridgeの地下道を抜ける。巨大なスタジアムは目の前だ。

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ロンドンアイをまたぐ程の大きさのこのアーチ、スタジアムのシンボルとなるだけでなく、技術的にも5000tもの重さの屋根を支えるという役割を持っている。

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このアーチのおかげで、スタジアム内には屋根を支える支柱が不要となり、全ての席からの視界を確保できている。観客の満足という目的を実現するために最新の技術が惜しみなく使われている。

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スタジアムの用途は、サッカー、ラグビー、音楽イベント。そして最下層の座席の一部を取り除くことによって、陸上競技への対応も可能となっている。

あくまで"Football First"の概念を維持しながら、多目的用途にも対応させているところが素晴らしい。この国の人たちは、横国のように単に「何でも出来るでかい器」を作ればいいやというような愚行は犯さない。

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相変わらず狭いターンスタイル抜ける。

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スタジアムのサイズに見合う広大な空間のコンコース。埼スタに似たような印象だが、天井は低い。

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フードコーナーのメニューは貧弱だが、ビールが大量にあれば皆満足なのだろう。壁には、1966年W杯イングランド大会の優勝スコアが刻まれたりしていて、ここがイングランドの聖地だということをアピールしている。

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スタジアムに入った瞬間に広がる、とてつもなく大きな空間。キャパは9万人で、オールシーターではもちろん世界最大。椅子は全てイングランドの赤。

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スタジアム内部の大きな特徴としては、「ボウル」と呼ばれる1層式の観客席。この規模のスタジアムなら従来の4層式に相当するところだが、スタジアム内部の一体感を優先して1層式の構造としたもの。たしかにその設計のおかげで、非常に大きな空間にもかかわらず一体感を抱かせる。

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また、反響効果も十分に考慮されて設計されているようだ。ピッチ上部以外を覆うほぼ密閉型の屋根のおかげで、ちょっとしたどよめきや歓声がよく伝わってくる。今日の入りはキャパの1/3にも満たない28210人。それでも得点時の歓声はその人数以上に大きく聞こえた。

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満員のスタジアムで歌われる"God save the Queen"とイングランド国旗の海を想像しただけで鳥肌モノである。ここでイングランドと対戦する国は「アウェイ」を感じることだろう。

ちなみに屋根は芝の育成を考慮して可動式になっている。

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スタジアムのキャパ・コスト比較があったのでコピペしてみる。新Wembleyは、その大きさにもかかわらず、総工費はかなり抑えられているということだろう。札幌ドームはコストパフォーマンス悪いなあ。

Stadium// Capacity/ Total Cost/ Cost per seat
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Wembley// 90,000/ £352,603,000/ £3,918
Stade de France// 80,000/ £266,597,067/ £3,332
Telstra Stadium (Australia)// 83,500/ £278,897,627/ £3,468
Munich (new)// 66,000/ £248,239,862/ £3,761
Arena Aufschalke// 51,000/ £180,432,432/ £3,538
Sapporo Dome// 42,122/ £245,959,091/ £5,839
Washington State// 72,000/ £359,642,567/ £4,995
Denver// 76,125/ £338,503,518/£ 4,447
Cincinnatti// 66,000/ £275,875,744/ £4,180

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駅までの帰り道。今日は、今後に控えるFA Cup Finalなど大規模イベントのシミュレーションでもあるのだろう。駅を飽和させないように、騎馬警官が人の波を巧みにコントロールしている。

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この国では、日本と比べて効率の悪さ・生産性の低さに辟易とさせられることが多いが、サッカー関連のサービスに関しては非常にオーガナイズされているなあ。もうちょっと日常生活にフィードバックしたらどうだろうか?

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なお、スタジアムに関する情報は、全てオフィシャルサイトから得たものである。

 

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2007年4月28日 (土)

CHELSEA 2 - 2 BOLTON

Sat 28 Apr 2007, 12:45, Barclays Premiership: Chelsea - Bolton

今日はChelseaがホームでCL出場権を狙うBoltonと対戦。結果は痛い引き分け。一方の首位Man Utdは勝利し、両チームの勝点差が5に開いた。残すところあと3試合である。

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試合中にはMan UtdがEvertonにリードされる状況が電光掲示板に表示され、そのたびにスタジアムは最高に盛り上がった。しかし、先発メンバーを大幅に変えてきたChelseaは、Carvalhoの負傷退場というアクシデントもあり、簡単に2ゴールを許してしまった。

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前2試合に比べてLampardの動きも良く、ゲームを支配する時間は長かったが、引いてしまったBoltonを崩すことは難しく、逆転はならず。

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いよいよ佳境に入ったプレミアの現状。

1 Man Utd / 85pts // Man City(a) / Chelsea(a) / West Ham(h)
2 Chelsea / 80pts // Arsenal(a) / Man Utd(h) / Everton(h)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
15 Sheff Utd / 38pts
16 Fulham / 36pts
17 Wigan / 35pts
===============================
18 West Ham / 35pts // Bolton(h) / --- / Man Utd(a)
19 Charlton / 33pts
20 Watford / 24pts

優勝争いは、今日の結果を受けてMan Utdが非常に優位に立った。ただし、残りカードは両チームとも非常に厳しい。これ以外にCL 2nd Legもあり、体力的にも厳しい。再来週の直接対決で大勢が決するだろう。仮にChelseaが勝つと、Man Utdの最終戦は降格ラインから脱したいWest Ham。勝負は分からなくなる。

一方の残留争い。今日、West HamはWiganとの直接対決を3-0で征し、残留に向けた大きな勝利を収めた。今日のアウェイゲームのためクラブはWiganから6000枚のアウェイチケットを勝ち取り、選手の負担でアウェイ参戦のファン全員のために無料バスが手配されるほどの気合いの入れよう。残留に向けたモチベーションは非常に高く、チームの調子も上向きである。West Hamは優勝争いにも重要な役割を果たすかもしれない。

シーズン終盤でここまでの盛り上がりをもたらしたカードの組み合わせに脱帽。

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Barclays Premiership
Sat 28 Apr 2007, 12:45, Stamford Bridge, Attendance: 41105
Chelsea - 2 (Kalou 22, Jaaskelainen(og) 34)
Bolton Wanderers - 2 (Michalik 19, Davis 54)

 

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2007年4月27日 (金)

NORTHAMPTON 1 - 1 HUDDERSFIELD

Fri 27 Apr 2007, 19:45, Coca-Cola Football League One: Northampton-Huddersfield

金曜夜は数試合ナイトゲームが行われることがある。今日はうまい具合にロンドン近郊で試合があったので行ってみた。

場所はノーザンプトン、ロンドンから北に電車で1時間半ほどのところにある地方都市。

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人口20万人弱、観光地としては特に目を引くものはない。それでもこの街に興味を持ったのは、Church'sやCROCKETT&JONESといった主な英国を代表する伝統的高級紳士靴ブランドが全てこの街を発祥としているからだ。実際、ノーザンプトンは靴・皮革を主な産業としてきており、その名残は街の随所に見られる。

街の中心部にあるギルドホール(商工業者の集会所といったところか)。

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商店街には、皮革関連商店が目に付く。靴の工場は郊外に移転し、その数も現在では13程にまで減ってしまったらしい。それでも労働コストの高い英国に生産拠点を残しているのだから凄いことだ。工場も見学できるらしいので、時間があればもう一度来てみたい。

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ここは典型的な商店街問題を抱える地方都市だ。テスコなどの大規模小売店舗が郊外に進出してきて、昔ながらの商店街は消滅の危機にある。日本と同じだ。ただ、夕方6時半には全て店じまいというのは、営業努力が足りないんじゃないかとも思う。

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スタジアムへの行き方が全く分からなかったので駅からタクシーに乗る。所要10分弱。日本で言うバイパスの走るようなところ、大型店舗が並ぶような郊外にある。スタジアムは窪地にはまるように作られている。

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Sixfieldスタジアムはキャパ11000。さほど大きくないが、Div 1(実質3部)としてはちょうど良いサイズか。伝統的ながらも清潔感ある造りで、先日訪れたNewcastle UtdのホームSt. Jame's Parkに似ているなあと調べてみたら、やはり同じ会社が設計をしたらしい。

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なぜかEvertonのバスが止まっている。アウェイチームのHuddersfield Town FCが今日だけ借りたのだろうか?でもリバプールまではちょっと距離があるしなあ。

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クラブのクレスト(Crest:エンブレムのこと)。街の名産とも言える「靴」の絵が入っている。ニックネームはThe Cobblers(コブラーズ:靴職人のこと)。

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メインスタンドのコンコース。光を取り入れる設計で明るい。

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スタジアム内部はこんな感じ。

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寒くなってきたのと、ロンドンまでの帰りの電車が心配なので、前半のみでスタジアムを後にした。土手の上から子供がピッチを見下ろしている。

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決して大きくはないが、週末になると街の人たちが集まってくるスタジアム。観客は真剣に応援しているのもいれば、友達との会話に熱中しているのもいる。楽しみ方は人それぞれだけど、街の人がひとつの思いを持って集まれる場所があるっていうのが大切なんじゃないだろうか。帰ったら草津でも見に行ってみようかな。

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Coca-Cola Football League One
Fri 27 Apr 2007, 19:45, Sixfields Stadium, Attendance: 5842
Northampton Town FC - 1 (Holt 63)
Huddersfield Town FC - 1 (Mirfin 75)

 

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2007年4月25日 (水)

CHELSEA 1 - 0 LIVERPOOL

Wed 25 Apr 2007, 19:45, UEFA Championse League: Chelsea - Liverpool

今日はCL準決勝1stレグ、ChelseaがLiverpoolをホームに迎える。今年のCLは4強のうちイングランド勢が3チームを占めており、現在の欧州サッカーシーンにおけるプレミアの実力がいかに高いかを示している。

チケット手配は、毎度のごとく友人のシーチケホルダーにお世話になる。

キックオフは19:45。平日ということもあって混雑が予想されるためちょっと早めの19時にはスタジアムに着いたが、サマータイムの始まったロンドンはこんなに明るい。

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アウェイゲートに徐々に集まってくるLiverpoolサポ。勢いよく旗を振っていたが、ポール付きの旗は持ち込めないとスチュワードに制止され途方にくれていた。ゲート突破をしようとする者もいて、平日にロンドンまで来るだけあってろくなヤツがいない。

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スタジアムに入ると今年のStamford BridgeでのCL試合では恒例となったフラッグが2席に1本くらいの割合で置かれている。今回は幸運にも1本ゲットできた。

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座席はホーム側ゴール裏のゴール左脇最前列。シュートシーンのたびにTVに映っていたかも。こんなところでCLアンセムを聴くことになるとは。。実際にはチャントでかき消されたが、恒例のセレモニーにはジーンとくる。

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試合前に、今日亡くなった1966年W杯メンバーのAlan Ball氏を悼んで黙祷。

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両チームともシーズン終盤で相当疲労が蓄積しているにもかかわらず、お互いに中盤のプレッシャーがきつく、スピード感あふれ、激しい攻防が見られた。結果的にフィニッシュまで行くシーンはあまり多くなかったが、濃厚な90分だった。

前半30分になろうかというところで、ボールをインターセプトしたCarvalhoがそのままボールをハーフラインまで運ぶ。DFの急な上がりに不意をつかれたLiverpoolは対応が遅れる。右サイドのDrogbaにパス。Drogbaはタッチライン際まで駆け上がり、ゴールに向かって切り込む。DFがファール気味に止めに来るが強引に抜けクロス。そして、タイミング良く中央に駆け込んだJ Coleがゴールに押し込む。

若干押され気味だったChelseaだが、数少ないチャンスをモノにした。

一方のChelseaも、キーマンのGerrardとKuytをしっかり押さえ、良い体勢でフィニッシュさせない。

終盤は焦りもあったのか、Liverpoolのファールが多くなり、Chelseaにとっては前線にボールを運ぶことができた。最後のゴール前の攻防。そして1-0のまま試合終了。

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次節Anfieldで出場停止にさせるためか、執拗なファールを受けたDrogbaだが、今日は常に冷静にプレイし、それが報われた。今日の勝利の立役者の一人だ。

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Jose Mourinhoは、中2日で試合に臨む選手のコンディションの悪さを強調していたが、試合を見る限りではむしろLiverpoolよりも動けていたように見える。大一番を前に、メディアの注目を集める数々のコメントは、選手に対する心理的な影響を考えての発言なのだろうか?だとしたら、Mourinhoは相当な策士だ。実際、彼の思うような結果になっているわけだから。

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いよいよ来週には今年のCL決勝チームが決定する。果たして来週火曜日はAnfieldに行っているのだろうか?平日アウェイというダメ人種の仲間入りか?乞うご期待w

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UEFA Champions League Semi Final 1st Leg
Wed 25 Apr 2007, 19:45, Stamford Bridge, Attendance 35436
Chelsea - 1 (Drogba 28)
Liverpool - 0

Chelsea(4-3-3) Cech; Ferreira, Carvalho, Terry (c), A Cole; Mikel, Makelele, Lampard; J Cole (Wright-Phillips 84), Drogba, Shevchenko (Kalou 75)
Liverpool (4-4-2) Reina; Arbeloa, Carragher, Agger, Riise; Gerrard (c), Bellamy, Mascherano, Alonso (Pennant 82), Zenden; Kuyt
 

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2007年4月24日 (火)

ACL:上海申花-浦和

25 April 2007,16:00, ACL: Shanghai Shenhua - Urawa Reds

在上海総領事館から注意事項も発表された。本物のアウェイが待っている。

浦和系ブログを見ると、軒並み「出発しました!」のコメント。なんと頼もしいことか。今回の遠征は、選手はもちろんサポーターの経験値も大きく上げてくれるだろう。

旗も段幕も没収されるかもしれない。1万人の軍隊に囲まれるかもしれない。

それでも、いつも通りの圧倒的サポートをよろしく!

 

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2007年4月22日 (日)

NEWCASTLE 0 - 0 CHELSEA

22 April 2007, 13:30, Barclays Premiership: Newcastle United - Chelsea

土曜日はエジンバラで泊まり、日曜朝ニューカッスルに向けて南下。目的はChelseaのアウェイゲーム観戦。チケットは毎度ながら友人のChelseaシーチケホルダーに手配してもらった。

ニューカッスルという土地は、日本で映画「シーズンチケット」を見て以来、憧れのような思いを抱いていた土地だった。

映画は、地元のクラブNewcastle Unitedの大ファンの子供達がシーズンチケットを何とか手に入れようと奮闘するストーリー。もっともチケットの値段はとても子供が出せるものではないので、盗みなどに手を出してしまうが、全体にコミカルで、かつ地元クラブへの純粋な憧れが描かれていて、とても好感の持てるものだ。また、少年犯罪、ドラッグ、貧困など現在の英国が抱える負の側面もきっちりと描いているところにこの映画の深みがある。

その映画のいちシーンに巨大なパブリックアート"Angel of North"が登場し、強いインパクトを残している。前回の訪問時には叶わなかったが、今回ようやく見ることが出来た。

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アクセスは市内から21番バスで南に向かって20分程。バスが探しにくいので、今回はニューカッスル駅からMetroで一駅目のGateshead駅のバスセンターから出発した。ここからだと10分強。商店街・住宅街を抜けると右手前方に不思議な像が見えてくる。

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これが、Angel of North(Antony Gormley作、1998年)。高さ20m、翼長は54mでジャンボジェットの主翼とほぼ同じ長さ

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逆光でうまく撮れなかったが、実物は赤茶色(鉄の錆びた色)で美しい。

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英国は、世界で最も先鋭化した市場原理主義の国だが、コストや不要論を超えてこういった芸術作品を作ってしまうところにこの国の持つパワーを感じる。実際、現場に行って巨大な像を眺めると、不思議な力を感じるものだ(芸術作品に対する造詣に欠けるのでまともなコメントはできないが・・)。

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近くで子供達がボールを追っている。まさに映画の世界。

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そして、スタジアムに向かう。試合日には街に白黒ストライプを着たファンがあふれているので、それについて行けば直ぐにスタジアムだ。

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オフィシャルショップ。既にTシャツにもなる伝説の9番Alan Shearerは永遠にファンの語りぐさ。俺たちの福田正博を思い出さずにはいられない。アディダスのラインナップは非常に豊富だ。

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来季07/08モデルも登場。白黒ストライプは正直羨ましいくらい格好良い。神戸の某クラブは大切なモノを捨ててしまった。

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スタジアム内部。アウェイ席は最もビル7階相当コーナーに設定。ここまで登るのは一苦労だが、スタジアムで最高の眺めを割り当てられた感じだ。

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Newcastle Unitedは、伝統に忠実な造りながらも明るく清潔感あふれるスタジアム、白黒ストライプのシャツ、そしてGeordie(ニューカッスル出身の人々、独特の訛りがある)と呼ばれるファンの存在だろう。彼らのサポートはフェアにして迫力あふれるもの。良いプレーにはスタジアム全体から拍手と歓声が轟音のように沸き起こる。

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アウェイのChelseaファンとのチャントの掛け合いも面白い。
Geordie:「おまえらそれでもチャンピオンか?」(←いまいち聞き取れなかったので日本語でごまかして・・・)
Chelsea:「ウェンブリーでGeordieがプレイするのを見たことがあるか? No!」
Chelsea:「ウェンブリーでChelseaがプレイするのを見たことがあるか? もちろんYes!」

試合は、CLとFA Cupも過密日程の中で戦っているChelseaがグダグダで引き分け。前日に引き分けた首位Man Uとの差を詰めるせっかくのチャンスをフイにした。

選手のコンディションが非常に悪そうだった。この調子で今週のCL準決勝、Liverpoolに勝てるのだろうか?

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イングランド最北のプレミアクラブ。熱心なファンと素晴らしいスタジアムが作り出すその雰囲気は必見である。来季は地元のライバルSunderlandが昇格する可能性が高くなっている。地元ファンも待ち望んでいるであろう熱いダービーが復活して欲しいものだ。

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市内のタイン川にかかる6つの橋、ハドリアヌスの城壁の残骸、タインマス城など、観光地としても見所の多い街だ。

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Barclays Premiership
22 April 2007, 13:30, St. James' Park, Attendance: 52056
Newcastle United - 0
Chelsea - 0

 

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2007年4月21日 (土)

RANGERS 2 - 1 HEARTS

Sat 21 Apr 2007, Bank of Scotland Premierleague: Rangers-Hearts

SPLも佳境に入り、Celticの2年連続優勝(結局英国滞在中にRangersの優勝を見ることは出来なかった・・・)、Rangersの2位(CL予選確保)がほぼ決定しているが、今日は好カードHearts戦ということもあり、久しぶりにグラスゴーに向かった。

ロンドンから飛行機で1時間強、グラスゴー国際空港に到着。到着ゲートではスコットランド国旗が迎えてくれる。"The best small country in the world" 現在は英国を構成する一地方だが、歴史的に独立意識の強い国民性からこんな表現も普通に出てくる。そう、ここは英国ではなくてスコットランドなのだ。

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バスで市内まで15分程。少々買い物をしてから地下鉄でIbroxへ。

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ここに来るのは今日を含めてあと2回になってしまったので、オフィシャルショップで2年間の記念としてプリントユニを作ることにした。レジでユニに入れたい文字・数字を書けば、字数に応じて課金される。そしてレシートを持ってプリントカウンターへ。その場で直ぐにプリントしてくれる。

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完成したのがこれ。以前近くに座ったファンがプリントしていたのと同じもの。意味は「リーグ戦51勝、そして記録更新中」となる。これはRangersの(おそらく)世界最多のリーグ制覇数を誇るとともに、Celticの「リーグ戦40勝、停滞中」を皮肉るもので、スタジアムでたまに見かけるバナーである。オンデマンド・プリントではこんなことが自由にできる。多少センターがずれているけれど、ここは英国、そんなことは気にしちゃいけない。

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今日の対戦相手は、エジンバラの強豪Hearts。Steven PressleyとPaul Hartleyの両カリスマがCelticへと移籍し、経営もチームもリトアニア人に支配されてしまったこのクラブの将来はどうなるのだろう。ファンならずとも心配である。

現在4位のHeartsは、UEFA CUP出場権を狙うためにモチベーションが高く、ホームのRangersに対して決して引かない強い当たりが要所要所で見られた。前半は、不運にもワンチャンスをHeartsに決められ先制を許す。

後半、動きの良くなったRangersは、Heartsの強いプレッシャーをかわして細かいパスがつながるようになり、右からのクロスをゴール前でRaeが狙い澄ましたヘディングで同点。英国ベストGKのCraig Gordon(マッチディプログラムでも"one of the best young goalkeepers in Europe"と紹介されている。)の手の届かないところに決めた見事なゴール。喜ぶイレブンとがっかりするGordon。

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そして79分に、ゴール前の混戦でクリアされたボールをキャプテンFergusonが見事なボレーを決め逆転。中盤でゲームをコントロールしながらも、積極的に前に出てシュートを決める彼は、当分代表の中心を務めることになるだろう。英国は才能あふれるこのタイプが多いなあ。

その後は、焦ってファールを連発するHeartsに対し、Rangersは余裕のボール回しでタイムアップを迎える。

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この日のMoMはDado Prso。W杯日本戦にも出場した遅咲きのクロアチア人FWは、今季でIbroxを去ることからいつも以上に気合いが入っていた。強い体躯を生かして完璧なポストを果たすと共に、大きな身体ながらも足下の技術が非常に高く、2~3人に囲まれてもファールでない限り止められることはなかった。彼のポストプレイとペナルティエリアへの切り込みで幾度となく決定機が作られ、文句なしのMoMとなった。

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ここに来るのは次回のオールドファームが最後となりそうだ。

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翌日曜日、CelticはアウェイKilmarnock戦で、中村のロスタイムFKで勝利、41度目のリーグ制覇を成し遂げた。中村は伝説になったね。

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Bank of Scotland Premierleague
Sat 21 Apr 2007, 15:00, Ibrox, Attendance: 50099
Rangers - 2 (Rae 52, Ferguson 79)
Heart of Midlothian 1 (Velicka 16)

 

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2007年4月19日 (木)

HAMMERS 1 - 4 CHELSEA

18th April 2007, 20:00, Barclays Premiership: West Ham United - Chelsea

水曜日夜はHammers-Chelseaのロンドン対決。当初このカードは4月上旬に設定されていたが、ChelseaのCL勝ち上がりによってこの日まで後ろ倒しになったもの。状況によって柔軟にリーグ戦の日程を調整するあたりが、国際試合が日常となった欧州トップリーグのオーガナイズの素晴らしいところ。キックオフも20時と遅いので、会社帰りでも十分にアクセスできる。

2位Chelseaは首位Man Uを勝ち点3差で追っているのに対し、West Hamは下から2番目、なんとか降格圏を脱出しようともがいているところ。ともに絶対に負けられない試合である。Chelseaの強さは疑いのないところだが、今季のWest HamはMan UやArsenalなど上位を破っており(特にArsenalはホーム&アウェイで勝利)、新聞もHammers勝利を予想していた。

しかし、19試合負け無し(!)のChelseaに勝利するのは容易ではない。選手のクオリティも落ちる中で互角に戦うためには、強いプレッシャーを前線からかけ続け、Chelseaに出来るだけボールを持たせないで、サッカーをさせないように、高い集中力を持続させる必要がある。

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実際、前半は1-2と負け越して折り返したものの、試合内容は互角だった。ChelseaボールになったときのHammersの対応はとても素早く、Chelseaは思うようにボールをキープできなかった。30分のShaun Wright-Phillipsの先制弾はワンチャンスをモノにされた不運なものだった。

先制された後もHammersは高い集中力を保ち、34分に左から切り込んだTevezの素晴らしいループシュートが決まり同点。

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その直後、気を抜いた瞬間に再びSWPのゴールで1-2と離される。しかし、前半の出来はほぼ互角といってよかった。高い集中力を保てば上位相手でも互角の戦いが出来るのが腐ってもプレミアのクラブということだろう。

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しかしながら大きな期待を持って臨んだ後半、Chelseaの選手を止めるために繰り返した不要なファールから自ら徐々にペースを失い、結果2失点。写真は3点目が決まった直後(だったと思う)。Hammersファンの前で喜びすぎると物が飛んでくるので注意!

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得点の気配が完全になくなったため、終了10分前にはスタジアムを去った。選手のクオリティが劣ってもプレミアのクラブならこの日の前半のような試合は出来る。結局、90分間のうち出来るだけ長い時間試合をコントロールできる能力が下位クラブには欠けていると言うことだろう。

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Joe ColeとFrank LampardにとってはWest Hamは古巣、特にColeはWest Hamを出て以来初めてUpton Parkのピッチに立つことになった。面白かったのは2人に対するHammersファンの対応。J Coleに対しては選手紹介でも大拍手、コーナーキックの際はビハインドにもかかわらずスタンディングオベーションで歓迎。

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対してLampardに対しては容赦ないブーイングと罵声。この差は何なんだろう?

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同じロンドンダービーでもSpurs戦のような憎悪は感じられず、純粋にロンドンの東西伝統クラブ対戦が楽しめる好カードである。試合中、HammersファンはChelseaの名チャントを替え歌で、

 Up your arse, up your arse!
 We'll stick the blue flag up your arse!
 From Stamford Bridge to Upton Park
 We'll stick the blue flag up your arse!

英国人はこういう相手をおちょくるのが好きだねえ・・・

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Barclays Premiership
18th April 2007, 20:00, Upton Park, Attendance: 34,966

West Ham United - 1 (Tevez 34)
Chelsea - 4 (SWP 30, 35, Kalou 50, Drogba 61)

West Ham United: Green; Spector, Neill, Collins, McCartney; Reo-Coker (c) (Mullins, 75), Noble, Benayoun; Boa Morte, Tevez (Kepa, 83), Zamora (C Cole, 73).
Chelsea: Cech; Diarra (Ferreira, 46), Carvalho, Terry (c), Bridge; Mikel, Essien, Lampard (Ballack, 77), Wright-Phillips; Kalou, Drogba (J Cole, 66).

 

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2007年4月18日 (水)

DORTMUND 0 - 2 BREMEN

15.04.2007 17:00, Bundesliga: Borussia Dortmund - Werder Bremen

今週末はドイツでBundesligaを観戦。ドイツといってもロンドンからは飛行機で1時間強でアクセスできるため、大分や札幌にアウェイ遠征するのと同じ感覚である。

今回のお目当てはBorussia DortmundのホームスタジアムWestfalenstadion改めSignal Iduna Park(ネーミングライツ行使により保険会社名となった)。昨年のW杯で日本ブラジル戦が行われたことでも有名だが、W杯時にはFIFAのレギュレーションによって立見席を椅子席にしたためキャパが81264から65000まで圧縮されていた。

しかし、このスタジアムの最大の売りはリーグ戦等で通常使用されるヨーロッパ最大・キャパ25000の南テラス(立見席)。この21世紀に、先進国のトップリーグでスタジアムひとつ分の人間を丸々収容するテラスが存在するなんて狂気の沙汰ではない!これは是非現地で見なくてはならない!というわけで、(ちょうど、浦和も黄色いチームとの対戦なので?)行ってきた。

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Borussia Dortmundはドイツ北西部North Rhine-Westphalia地方の強豪クラブ。最大のライバルSchalke04とともに同じルール工業地帯に位置し、歴史的に炭鉱労働者に支えられてきたこともあって、その関係は非常に厳しいと言われている。露天のマフラーでもShalke04を揶揄するものは定番。

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スタジアムへはDortmund Hbf(中央駅)から地下鉄U45で終点まで15分程。Bundesligaでは試合日にはチケットがあれば街の交通機関が無料で使える。ちなみにチケットはドイツ語辞書を片手にオフィシャルサイトで購入。チケット郵送と購入画面プリントアウト方式が選択でき、試合日まで近いこともあって後者を選んだ。とても便利である。

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スタジアムは広大な公園の中にある。キャパが大きいだけあって人人人。

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オフィシャルショップは膨大な数のナイキ製品であふれる。集客力があるだけあって、ナイキの力の入れようも半端ではない。

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トースターまで売ってた。。

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スタジアムに入るとコーナーから噂の南テラス"die Südtribüne"が見えてくる。さすがにその巨大さに圧倒される。

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8万人超のサッカー専用スタジアムだけあって、上部席の傾斜はとてもきつい。みんな息を切らしながら階段を上がってくる。

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試合前には"You'll never walk alone"がスタジアムに流れ、ゴール裏が合唱する。巨大なテラスに無数の旗、ゲーフラが舞う姿は視覚的には圧巻。拍手も広いテラスの全員が揃う。

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ただし、本当に声を出しているのは中心部分のみで、人数に比して、正直に言って圧倒されるという感じではなかった。少なくとも"You'll never walk alone"について言えば、AnfieldやCeltic Parkの方が素晴らしい雰囲気を感じることが出来る。

特に「声」については、ここ一番という時以外は、チャントはゴール裏というすみ分けが出来てしまっているため、「スタジアム全体」としての後押しに欠ける感じである。

その点で言えば、相対的には、国民性・サポートスタイルの違いをふまえても、プレミアの強豪同士が戦う時の方が"Noisy"である。また、もしかしたら、高い人口密度で赤く染まる浦和の北ゴール裏が、今となっては見慣れた風景になってしまったかもしれない。

もちろん、あくまで過剰なまでに期待していた程では無かったというだけで、絶対的に迫力あるサポートであることに変わりはない。実際、8万超のスタジアムが常時満員になるクラブは世界でも数える程しかない。これがこの子供達にとっては週末の日常である。サッカー選手になるためにこれ以上のモチベーションは無いだろう。

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さて、肝心の試合だが、現在2位のアウェイWerder Bremenに対し中下位に甘んじるDortmundは、Bremenのポゼッションサッカーについて行けず、後ろからのチャレンジなど悪質なファールで止めることしばしで、チーム状態の悪さを露呈していた。オフィシャルサイトも、Bremenを「明らかに実力が上のチーム」と評するほど。若干盛り上がりに欠けた(と思えた)のは、降格争いに首を突っ込むようなチーム状態によるものだったのかもしれない。

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アウェイでしっかりと勝点3を獲ったBremen。試合後はアウェイでもファンと一緒に喜びを分かち合う。

座って、選手が揃ったら、

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一緒に踊る。アウェイだから精鋭が集まるのか、駆けつけたBremenのファンも人数に比して迫力があった。

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Bundesligaは金土日の分散開催をしているため、上手く旅程を組めば週末3試合観戦も可能である。実は金曜日にBorussia Mönchengladbachを観戦するためチケットを押さえていたのだが、飛行機に乗り遅れて全てフイに・・・。スタジアムはmizooさんのガイドを参照してください。

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Bundesliga
15.04.2007 17:00, Signal Iduna Park, Dortmund, Spectators: 80,708 (sold out).
Borussia Dortmund - 0
SV Werder Bremen - 2 (Klose 28, Diego 39)

 

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2007年4月 7日 (土)

IPSWICH 5 - 1 BARNSLEY

Sat 7 April 2007, Championship: Ipswith Town - Barnsley

今日はイースター休日の土曜日。もちろんFootball Dayでもある。本当ならArsenal-West Hamを見に行きたいところだったが、West Hamのアウェイチケットは通常3千枚程度の割当てしかなく、シーズンチケットホルダーのうちの1割程度しか購入できない。とてもメンバーまで回ってくる枚数ではない。しかし、プレミアは見られなくとも、2部3部にもたくさんクラブはある。ということで、今日はイプスイッチを訪れた。

イプスイッチは英国東部、ちょうど瘤のように突き出た部分、サフォーク州の州都。ロンドンから電車で1時間20分程。北のノーフォーク州と合わせて4世紀頃からイーストアングリア王国として栄えていた。北海に面しているため、大陸からの移民や侵略、そして交易を通じて発展してきたが、産業革命以降は発展の中心が中部に移っていった。

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この辺りの主な産業は農業。マッチディプログラムにトラクターの広告が出ているのも土地柄か。ノーフォーク州都のノーリッジのクラブNorwichとIpswith Townの対戦は、グラスゴーのOld Firmダービーを捩ってOld Farm(農村)ダービーと呼ばれることもある。

そういえば、イプスイッチというと、英国在住者には昨年暮れに起こった連続売春婦殺人事件の記憶が新しいかもしれないが、街自体は実に落ち着いた雰囲気の静かなところである。

歴史ある街だけあって、規模は大きくないものの、街のいたる所に歴史的建築物が点在している。

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港はレジャーボートのマリーナになっている。特に金持ちだけのものでもないようで、休日は海を気軽に楽しむのが英国人らしくもある。

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さて、お目当てのIpswith Townのスタジアムは駅を出たらほぼ正面に見える。キャパは3万程度でChampionshipに所属している現在は当日券が入手可能。

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ガラスと曲面・平面を多用したユニークな外観。

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クラブのエンブレム。中心にSuffork Punch horse(農耕馬)、上部に街の歴史的建築物Wolsey Gate(散策したが発見できず・・)、下部に波止場の波。街のイメージを具現した素晴らしいエンブレムだ。

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クラブショップは2階建て。相変わらずセンス良い商品が充実している。

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mizooさん紹介の"Buy a player for your club"、ここでもやってます。となりのブルーに白ピンストライプのシャツは来季07/08シーズンのユニ。シーズン終了前に発表して需要を喚起している。

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70年代のクラブの黄金期を支えたSir Bobby Robson。その後イングランド代表、Barca(当時のアシスタントがJosé Mourinhoだったことは有名)などを経て、Newcastleを最後に健康上の問題から一線を退いている。まさにイングランドサッカーの歴史と共に歩んだ大人物である。それをこんな下手な写真しか撮れず、大いに反省します。

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メインスタンド(Britania Stand)のターンスタイルをくぐると人工芝の広場が現れる。試合前は子供達がサッカーをしたり、大人はビールを飲んだり、良い憩いの場となっている。敷地内のこういう施設は初めて見たけれどいいね。

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スタジアム内部。近代的な外観と違って中の造りはごく普通のスタジアム。観客は若者から家族連れ、老人まで偏り無く、万人からこのクラブが支えられていることが分かる。メインスタンドは特に高齢の方が多かったかな。

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コーナーから選手入場。今日の相手はBarnsley(現在18位)で中下位対戦である(Ipswithは15位)。

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初めてIpswith Townを観戦したが、クラブの中心選手が7番のOwen Garvanだとはっきりと分かる。彼は中盤の低い位置に構え、相手の攻撃の芽を摘み、攻撃の際は最前線まで上がっていく。自分が奪ったボールを敵陣深い位置まで運ぶシーンも多々あり、それによってFWやサイドが自由に動けるため、攻撃のオプションが明らかに多い。調子の良いときの長谷部のような手のつけられない突破がとても印象的だった。

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あとで調べたところ、Garvanはアイルランド出身の19歳!! ユース代表も経験しており、将来のSteven Gerrardとも呼ばれているそうだ。間違いなくIpswith Townの宝だろう。このまま成長すると遠くない将来ビッグクラブへと旅立っていくことだろう。ファンには辛いところだ。写真は最後までピッチに残って挨拶するGarvan。

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試合は5-1でIpswith Townの快勝。ファンはみんな笑顔で街へと消えていった。

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こんな片田舎のクラブだが、これまでにリーグ、FA Cup、UEFA Cupをそれぞれ1つずつ獲っているというから凄い。こういうところに英国サッカーの層の厚さと歴史を感じずにはいられない。日本でも、例えば鳥栖のような地方クラブあたりがACLを獲るような日が果たして来るのだろうか??

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The Coca-Cola Football League Championship
Saturday 1 April 2007, 15:00, Portman Road, Attendance 20585.
Ipswith Town - 5 (Roberts 2, O'Callaghan 43, Haynes 82, Jeffers 86, Walters 90+3)
Barnsley - 1 (Nardiello 79)

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2007年4月 1日 (日)

BIRMINGHAM 3 - 0 COVENTRY

Sun 1 April 2007, Championship: Birmingham City - Coventry City

日曜日は、英国第2の都市バーミンガムを訪問。人口は約230万人とロンドンの1/3以下だが、人種の坩堝ロンドンを上回る多民族都市で、非白人率は約3割となっている。実際、ロンドンと同じように街にはBritish Asian(南アジア系)の人たちがたくさんいる。

英国では街によっては全く非白人を見かけないところもあるが、ロンドンやバーミンガムを初めとする非白人コミュニティのある街は飲食店が充実しているし、個人的にも居心地が良い。

大都市だけあって、産業は金融業・サービス業が中心。街には斬新な建築と旧建築物が混在し、観光地としても魅力的である。

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特に運河周辺は再開発が進んでおり、レンガ造りの川縁は歩いているだけでも楽しい。

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さて、お目当てのBirmingham City FC(BCFC)へは、中心のショッピングエリアの裏側にあるMoor Street駅の方向に出ると、線路右手遠方に青白のスタジアムが見える。ゆっくり歩いて30分程。スタジアムは見えていても意外と距離がある。ファンの多くは車でアクセスする。

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スタジアムは丘の斜面に建てられている。傾斜が付いているのが分かるだろうか。こちらはメインスタンド。このスタジアムはなぜかメインスタンドが一番ボロい(歴史があると言うべきか)。

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こちらはバックスタンド。どこのTESCO(英国のスーパーマーケットチェーン)か?っていう造り。左手にはバーミンガム中心部がかすんで見える。

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クラブショップ。毎度のことだが店内は充実した商品であふれかえる。いつも感心するのは、”普段着としても違和感のない”センス良い衣料品が多いこと。それとオフィシャルサプライヤーの商品が充実している(BCFCはLONSDALE)。

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翻って、浦和のオフィシャルグッズはどうだろう?

「Reds」「REDISM」「REAL REDS」の3ラインを揃えていて品数も増えてきているが、無理して使ってみた英語ロゴ、どこから持ってきたか分からない怪しいライオンと楯。そんなんだったら、URAWA POINTの方がずっと良い商品が買えるだろう?

オフィシャルショップにはクラブでしか作れないものを販売して欲しい。特にエンブレムを使った商品。黒や白のポロシャツにエンブレムを入れるだけでも良いじゃないか?カレッジ・スウェットみたいにURAWAってロゴの入ったシンプルなパーカーじゃだめなの?

それからユニへのオン・デマンド・プリント。英国ではどんな弱小クラブでもその場でやってくれる。浦和のオンラインショップ、固定番号のプリント入りユニのお届けが3週間って、何の冗談?

クラブの営業努力は立派だと思う。サポーターカレンダーなど素晴らしい試みもたくさんある。ただ、ファンはクラブのためならいくらでも投資する用意があるのだから、ファンのニーズを汲んだサービスを提供して、どんどん搾取してくださいな。

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さて、ローカル線の駅舎のようなメインスタンド内部。記者席も21世紀とは思えない古めかしさ。みな体を寄せ合うようにして座っている。最近はこうした味のあるスタジアムも少なくなってきているので、貴重な体験ではある。

是非とも大切に使い続けて欲しいところだが、キャパ3万で飽和状態のここも例に漏れず、新スタジアムの計画が進んでいるらしい。

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今日の対戦相手は隣町のクラブCoventry City。近郊との対戦ということと、Birminghamが2位に着けていることもあって、チケットは事前にオンライン購入したが、当日券も出たようである。ゴール裏半分はCoventryファンが埋める。

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土曜日の14時キックオフ。正しい英国のフットボールのあり方。快晴のピッチがまぶしい。

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試合は、Championship2位につけるBCFCがぼほゲームを支配。プレミアほどスピードは速くないが、ボールを放り込まずにキープして、サイドを多用し崩していくスタイル。就任6年目になるSteve Bruce監督の下、来季再びプレミアで戦うことを前提としたチーム造りだろう。

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過去の実績ではライバルAston Villaに見劣りする。しかし、ファンの情熱に変わりはない。2部に落ちても熱心にThe Bluesを支えるファンは来季のVillaとの対決を心待ちにしているだろう。

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The Coca-Cola Football League Championship
Sunday 1 April 2007, 14:00, St Andrews, Attendance 25424.
Birmingham City - 3 (Jaidi 13, Campbell 65, 78)
Coventry City- 0

 

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