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2007年3月31日 (土)

WOLVES 0 - 6 SOUTHAMPTON

Sat 31 March 2007, Championship: Wolverhampton - Southampton

中部巡り2日目はウォルヴァーハンプトンにやってきた。

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ここは、英国第2の都市バーミンガムから北西に電車で30分程、人口24万人弱の地方都市。「地球の歩き方」にも載っていないこの街は、通常観光客の向かう場所ではない。

街の名前の由来は諸説あるらしいが、街の創設者Lady Wulfrunaの名前にちなんだアングロサクソン語Wulfrūnehēantūnが語源とされているようだ。街は、アングロサクソンの古い歴史を持ち、現在の街並みも当時に由来する建物がそのまま残っている。

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この街に来た理由はもちろんサッカー。もう何年前になるだろうか、雑誌NumberでWolverhampton Wanderers FC、通常Wolvesと呼ばれるというクラブを訪れた杉山茂樹氏のコラムを読んだ。

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はるばる日本から来た記者だと伝えると、クラブは記者席に案内し、寒い冬だったからか、クラムチャウダーかなんかを出してくれたそうだ。彼は、クラブの温かいもてなしとそのクラブを支えるファンの存在、英国のクラブの素晴らしさについて書き綴っていた。なぜだかその記事がずっと頭に残っていて、それ以来、日本では無名とも言えるこのクラブに機会があれば行ってみようと思っていた。

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クラブカラーは珍しいゴールド。実際ゴールドを使うのは難しいが、スタジアムやユニは黄色でもないオレンジでもない不思議な色。橙色に近いかも。黒のショーツとの組み合わせが素晴らしい。

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マスコットはWolverhamptonだけに狼だが、あくまで名前に由来するもののようだ(狼がそこらへんに居るって訳ではなさそう)。エンブレムもデフォルメした狼の顔。多くの英国のクラブが楯や紋章を使うなかで、かなり斬新である。このユニークなクラブカラーとエンブレムのおかげで、英国では最も認知されたクラブのひとつとなっている。

一見モダンな印象にもかかわらず、クラブの歴史は1877年創設と古く、12クラブで始まったEnglish Football League(1888年創設)のうちのひとつであるとともに、最初のFA Cupファイナリストでもある。タイトルは、リーグ3回、FA Cup4回、リーグカップ2回、UEFA CUPファイナリスト1回。多くのタイトルは1950年代に生まれている。

そして、Wolvesは、UEFA CLなどのヨーロピアンカップ創設の起源ともなっている。まだ照明器の普及していなかった1950年代、いち早くそれを導入したWolvesは、ソ連(当時)のSpartak Moscow、ハンガリーのHonvedなどと対戦し勝利、「世界チャンピオン」を名乗った(Honvedはイングランド代表を2度破ったハンガリー代表で構成されていた)。これを受けてL'Équipe紙の編集委員が真のチャンピオンを決める大会の設立を提唱し、UEFAによって1956年のEuropean Cupが立ち上がった。

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スタジアムへは駅を出て右方向、陸橋の下を走る高速道路に沿って徒歩15分程。そのうち、右前方に黄色の鉄骨が見えてくる。

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スタジアムを見下ろす高台にたたずむおじさん。帽子がかわいいw

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Molineux(モリノー)スタジアムのキャパは3万弱と比較的小さめだが、薄茶・焦茶色のレンガと黄色の鉄骨が、伝統とモダンの見事な組み合わせとなって非常に印象的である。英国はこういう建築が本当に得意だね。

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観客動員率は常に高いが、一番のローカル・ライバルWest Bromwich Albion(WBA)との対戦などここ一番の勝負でない限り、当日券も買えるようだ。今日のSouthampton戦も当日券を無事ゲットできた。Box Officeは、駐車場に面したこのスタンドにある。

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さて試合は、序盤Wolvesが数回のチャンスを作り出すものの、プレイオフ進出を狙うSouthamptonに先制されたとたんDFラインが崩壊し6失点。最初のうちは「wake up!」「f**kin move!」などとスタジアムが怒りに満ちていたが、徐々に失笑と絶望に変わっていった。

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途中でスタジアムを去るファンも多かったが、最後まで残ったファンは試合後に大拍手。ブーイングもほとんど無かった。こんな日もあるだろうという感じ。一見客としては酷い試合を見せつけられたのだが。

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試合終了後、機嫌良くサインに応じるSouthamptonの選手達。

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スタジアムショップには「狼」キャラクターのグッズが充実。応援していないクラブのマフラーは買わないポリシーだったが、愛嬌あるエンブレムに釣られて思わず買ってしまった。。

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スタジアムがとても良かったので、今回は写真を多めにup。バーミンガム周辺へ旅するときには是非訪問を。スタジアムだけでも一見の価値あり。

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The Coca-Cola Football League Championship
Saturday 31 March 2007, 15:00, Molineux, Attendance 24804.
Wolverhampton - 0
Southampton - 6 (Saganowski 24,36,83, Breen 27(og), Best 55, Surman 79)

 

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コメント

Wolvesですね。UKの誰だったか?そうそう、Red Zeppelinのメンバー、Robert PlantがWolvesのファンだって言ってマフラー巻いていたの昔雑誌で読んでこのクラブ覚えていますよ。名門クラブだって。
 gersさん、それにしてもメチャメチャ歩き回ってますね。羨ましい限りですよ。

投稿: Tiangang | 2007年4月 6日 (金) 16時27分

Robert Plant、調べてみたら地元出身なんですね。ビッグになっても地元のクラブを誇らしげにサポートするって良いですね。

そろそろ帰国が近づいてきたのでラストスパートです。

投稿: gers | 2007年4月 7日 (土) 01時59分

味のあるスタだなぁ
歴史と伝統の違いをしみじみと感じる・・・

いつか埼スタにも「福田正博スタンド」とか出来ないかなぁ(今は県営だから無理かw)

投稿: 東京拘置所 | 2007年4月 7日 (土) 02時44分

このスタジアムは本当に良かったよ
エンブレムやクラブカラーって格好いい悪いよりも、長い目で見たときには地元にちゃんと由来しているかどうかが大切になってくるんだろうなあ
そこからすると神戸のあのクラブ、大切なモノを失ったね・・

日本もクラブがスタジアムを所有する時代が来るようになって欲しいね
その時には堂々と「福田正博」の名前をスタンドに付けて欲しい
いつかやってくれるでしょう、うちのクラブなら!

投稿: gers | 2007年4月 9日 (月) 00時58分

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