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2007年3月31日 (土)

WOLVES 0 - 6 SOUTHAMPTON

Sat 31 March 2007, Championship: Wolverhampton - Southampton

中部巡り2日目はウォルヴァーハンプトンにやってきた。

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ここは、英国第2の都市バーミンガムから北西に電車で30分程、人口24万人弱の地方都市。「地球の歩き方」にも載っていないこの街は、通常観光客の向かう場所ではない。

街の名前の由来は諸説あるらしいが、街の創設者Lady Wulfrunaの名前にちなんだアングロサクソン語Wulfrūnehēantūnが語源とされているようだ。街は、アングロサクソンの古い歴史を持ち、現在の街並みも当時に由来する建物がそのまま残っている。

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この街に来た理由はもちろんサッカー。もう何年前になるだろうか、雑誌NumberでWolverhampton Wanderers FC、通常Wolvesと呼ばれるというクラブを訪れた杉山茂樹氏のコラムを読んだ。

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はるばる日本から来た記者だと伝えると、クラブは記者席に案内し、寒い冬だったからか、クラムチャウダーかなんかを出してくれたそうだ。彼は、クラブの温かいもてなしとそのクラブを支えるファンの存在、英国のクラブの素晴らしさについて書き綴っていた。なぜだかその記事がずっと頭に残っていて、それ以来、日本では無名とも言えるこのクラブに機会があれば行ってみようと思っていた。

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クラブカラーは珍しいゴールド。実際ゴールドを使うのは難しいが、スタジアムやユニは黄色でもないオレンジでもない不思議な色。橙色に近いかも。黒のショーツとの組み合わせが素晴らしい。

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マスコットはWolverhamptonだけに狼だが、あくまで名前に由来するもののようだ(狼がそこらへんに居るって訳ではなさそう)。エンブレムもデフォルメした狼の顔。多くの英国のクラブが楯や紋章を使うなかで、かなり斬新である。このユニークなクラブカラーとエンブレムのおかげで、英国では最も認知されたクラブのひとつとなっている。

一見モダンな印象にもかかわらず、クラブの歴史は1877年創設と古く、12クラブで始まったEnglish Football League(1888年創設)のうちのひとつであるとともに、最初のFA Cupファイナリストでもある。タイトルは、リーグ3回、FA Cup4回、リーグカップ2回、UEFA CUPファイナリスト1回。多くのタイトルは1950年代に生まれている。

そして、Wolvesは、UEFA CLなどのヨーロピアンカップ創設の起源ともなっている。まだ照明器の普及していなかった1950年代、いち早くそれを導入したWolvesは、ソ連(当時)のSpartak Moscow、ハンガリーのHonvedなどと対戦し勝利、「世界チャンピオン」を名乗った(Honvedはイングランド代表を2度破ったハンガリー代表で構成されていた)。これを受けてL'Équipe紙の編集委員が真のチャンピオンを決める大会の設立を提唱し、UEFAによって1956年のEuropean Cupが立ち上がった。

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スタジアムへは駅を出て右方向、陸橋の下を走る高速道路に沿って徒歩15分程。そのうち、右前方に黄色の鉄骨が見えてくる。

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スタジアムを見下ろす高台にたたずむおじさん。帽子がかわいいw

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Molineux(モリノー)スタジアムのキャパは3万弱と比較的小さめだが、薄茶・焦茶色のレンガと黄色の鉄骨が、伝統とモダンの見事な組み合わせとなって非常に印象的である。英国はこういう建築が本当に得意だね。

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観客動員率は常に高いが、一番のローカル・ライバルWest Bromwich Albion(WBA)との対戦などここ一番の勝負でない限り、当日券も買えるようだ。今日のSouthampton戦も当日券を無事ゲットできた。Box Officeは、駐車場に面したこのスタンドにある。

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さて試合は、序盤Wolvesが数回のチャンスを作り出すものの、プレイオフ進出を狙うSouthamptonに先制されたとたんDFラインが崩壊し6失点。最初のうちは「wake up!」「f**kin move!」などとスタジアムが怒りに満ちていたが、徐々に失笑と絶望に変わっていった。

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途中でスタジアムを去るファンも多かったが、最後まで残ったファンは試合後に大拍手。ブーイングもほとんど無かった。こんな日もあるだろうという感じ。一見客としては酷い試合を見せつけられたのだが。

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試合終了後、機嫌良くサインに応じるSouthamptonの選手達。

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スタジアムショップには「狼」キャラクターのグッズが充実。応援していないクラブのマフラーは買わないポリシーだったが、愛嬌あるエンブレムに釣られて思わず買ってしまった。。

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スタジアムがとても良かったので、今回は写真を多めにup。バーミンガム周辺へ旅するときには是非訪問を。スタジアムだけでも一見の価値あり。

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The Coca-Cola Football League Championship
Saturday 31 March 2007, 15:00, Molineux, Attendance 24804.
Wolverhampton - 0
Southampton - 6 (Saganowski 24,36,83, Breen 27(og), Best 55, Surman 79)

 

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2007年3月30日 (金)

LEEDS 2 - 1 PRESTON

Fri 30 March 2007, Championship: Leeds Utd.- Preston North End

この週末はイングランド中部にフットボールの旅。この地域には、Nottingham Forest, Leicester Cityなど今は下部リーグに所属する古豪が多数存在する。

首都ロンドンに強豪クラブが生まれるのはある意味当然かもしれないが、地方にも強豪・古豪が数多く存在するのは、地元密着・ローカルクラブという概念がFootballの大前提であるからだろう。これといって特色のない田舎町で強いサポートを受けるクラブを見たとき、イングランドサッカーの強さの根源がここにあるのかと考えずにはいられない。

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さて、1日目はヨークシャー地方のリーズ。

070330lufcpne01070330lufcpne02_1 ロンドンからは電車で約2時間。人口70万都市にしてはしょぼい駅舎にとまどいながらも、徒歩圏内の市街地へと入ると非常に活気がある。街は商業・金融業が盛んで、古い町並みを巧みに使ったショッピング街はいつも人であふれている。

070330lufcpne03070330lufcpne04 中心街にあるKirkgate Market。英国ではおなじみの衣料・食料品店Marks&Spencerはこのマーケットの一角からスタートしたそうだ。英国在住者以外は興味ないでしょう。

070330lufcpne05070330lufcpne06 駅の反対側、Aire River(エア川)周辺は、産業革命以前はヨークシャー地方の羊毛・毛織物の生産・流通拠点であり、当時の工場や倉庫がその面影を残す。産業革命後は小麦等の食糧品がそれに取って代わり、現在はウォーターフロントの再開発地区として、おしゃれなレストランやオフィスに生まれ変わっている。

この地域は国立公園も近くイングランドの中でも厳しい自然環境にあるところ。実際、訪問時の冷え込みはイングランド滞在中で最も厳しく(薄着だったこともあるが。。)、そんな土地のクラブ、Leeds Unitedはどんなファンに支えられているのか、非常に楽しみである。

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LeedsのホームスタジアムElland Roadへは、試合日には駅ヨコのガード下のバス停(Z3)から直行便が出る。ただし、バスが来るのは試合開始1時間半前からなので、あんまり早く行くと待たされる。バスは高速道路を1区間だが通行したので、徒歩でアクセスできる距離ではない。

070330lufcpne07_1070330lufcpne08 スタジアムは郊外の広い敷地にそびえる大きな器。正面の外観がとても威圧感がある。キャパは4万超。

070330lufcpne09 反対側のチケット売場わきでは選手がサイン。英国のクラブでたまに見かける光景。子供達にとってはたまらないサービスであろう。ただし、ファンは節度あるのか、それともサインなんぞにあまり興味が無いのか、殺到することはない。

070330lufcpne10 スタジアム名でもあるElland Road。地味な道路である。この寒いのにアロハシャツを着た奴らはリーズのはるか西、大西洋岸のPrestonから来たファン。

070330lufcpne12 スタジアム脇のクラブショップはちょっとしたホームセンター並の大きさ。店内は非常に豊富なオフィシャルグッズで満たされる。店員は田舎のヤンキー風。

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070330lufcpne13070330lufcpne14_1 スタジアム内コンコースはとても広い空間。フードカウンターの前はテーブルを設置したフードコートになっている。

070330lufcpne15070330lufcpne16 底冷えのする寒さにもかかわらず、何を血迷ったか1時間前に観客席へ。当然観客はまばらなのでピッチレベルまで降りてみる。

070330lufcpne17070330lufcpne18 スクリーンでは2000年12月のCL: Lazio-Leeds戦@Stadio Olympicoが流されている。Alan Smithの得点に絶叫するアナウンサーの声が観客の少ないスタジアムに寂しくこだましている。

そう、Leed Utd.といえば、植田朝日(リーズ留学中にファンになったらしい)、じゃなくて、数々のタイトル(リーグ3回、FA Cup1回、UEFA CUP2回)に加え、今世紀初頭の快進撃が記憶に新しい。

David O'Leary率いるヤングLeedsは、Alan Smith、Rio Ferdinand、Lee Bowyer、Jonathan Woodgate、Mark Viduka、Harry Kewell、Ian Harteといった蒼々たるメンバーを抱え、常に攻撃的なサッカーを展開し、熱いファンの存在と併せて、見ていてとても興奮させられるクラブだった。当時はCLにも出場し、2001年にベスト4に進出している。

しかし、翌年CL出場に失敗したことで、見込まれていた出場料、TV放映料、スポンサーフィーがフイになり大きな負債を抱えることとなった。その結果、FerdinandのManUへの売却に始まり、生え抜きのWoodgateまで手放し、そして誰もいなくなったLeedsは借金の返済とチーム力低下の悪循環から抜け出すことは出来ず、Championship(2部)へと降格した。

そして今シーズン、現在Leedsは最下位、残り試合数からして3部への降格圏内が非常に現実的である。観客動員は平均して2万人程度と落ち込んでいる。このクラブを見ると、ヨーロッパの過剰とも言えるサッカーの商業主義、そして何よりもクラブ経営の大切さを思い知らされる。

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070330lufcpne19 さて試合は、立ち上がりからDFラインが不安定で、簡単にPrestonが先制される。満員にはほど遠いがゴール裏とメインスタンドを埋めたファンの怒号で目が覚めたLeedsは、前線から激しいプレッシャーをかけ、試合は拮抗する。

070330lufcpne20 後半早々1点を返した後はLeedsが攻勢。その後も続けたハードワークが実を結び、終了間際に逆転する。そして総立ちのままスタジアムは終了のホイッスルを聞く。

帰りのバスを待つ間も、車内でも、全員合唱しながら窓をたたいて狂喜乱舞の大騒ぎ。だから窓が強化プラスティックで出来ているわけだ。キャパの半分以下でもこの熱狂、今度はフルハウスになったElland Roadに来てみたい。

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The Coca-Cola Football League Championship
Friday 30 March 2007, 19:45, Elland Road, Attendance 18433.
Leeds United - 2 (Blake 51, Healy 89)
Preston North End - 1 (Ormerod 5)

 

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2007年3月25日 (日)

BRENTFORD 2 - 2 OLDHAM

Sun 25 March 2007, Coca-Cola Football League One: Brentford - Oldham

今週末はインターナショナル・マッチが開催されたため、リーグ戦は下部リーグの数試合しか組まれず、その中で最もアクセスしやすいLeague One(実質3部)のBrentford FCを見に行った。

Brentfordはロンドンの西郊外、ヒースロー空港とロンドン市街地の中間に位置する。アクセス方法はいくつかあるが、今回利用したのは地下鉄。Piccadilly Line(紺?青?)のSouth Earling駅まで行き、駅出口近くのバス停で65番(Brenford行き)に乗る。バス停にして4~5箇所目、運転手に確認して下車。

070325bfcofc00070325bfcofc08_1 辺りは完全な住宅街でスタジアムが全く見えない。バス停の地図を手がかりに周辺を5分ほど歩いてようやく発見。周りに埋没していてこりゃ見つからないや。隣の住宅とは写真の近さ。

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070325bfcofc02 Brentford FCは1889年創設。過去の記録としては、トップリーグで1935-36年シーズン5位、FAカップで準々決勝(過去4度)といったところ。パブ(このスタジアムは4つのコーナーにそれぞれパブを持つという英国でもめずらしいスタジアムである。)には、1996年のFA CupでNorwichに勝利したことがGiant Killingとして誇らしげに飾ってある。

トリビアとしては、有名人ファンにCameron Diazがいるそうだ。その他、日本語ウィキには若き日のRod Stewartが所属していたとあるが、英語Wikiではトアライアルに参加となっている。ユニフォームは赤白ストライプ、愛称はThe Bees(蜂)。

070325bfcofc01 スタジアム内部は、ピッチぎりぎりまで観客席が設置され、これまた正しい英国のローカルクラブの造り。League 1の下位降格圏に低迷しているためか、4700人と観客はさほど多くない。

070325bfcofc11 アウェイ側ゴール裏はめずらしいテラス式。屋根を着けるため現在工事中のため、アウェイファンはメインスタンドの右端に詰め込まれていた。やはり快適な観戦のためには屋根は必要だろう。埼スタもよろしく。

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070325bfcofc03 試合はホームの、後半にBrentfordが先制。さらに2点目を追加した直後に集中を欠いて守備が整わない間に1点返される。どこかで見た光景だ。(写真のコーナーから1点目)

070325bfcofc05070325bfcofc06 それでも2-1でBrentfordが逃げ切るかと思われたロスタイムにPKを与えてしまう。これを決められてまさかの同点。歓喜のOldhamファンに対し、ホームファンは怒り心頭。

070325bfcofc07 試合後、引き上げるOldhamの選手にBrentfordファンが掴み掛かろうとして警備員と小競り合い。試合中からOldham選手の挑発があったのに加え、試合終了間際に同点にされるという不甲斐ない結果にファンはいきり立っていた。熱くなっていたファンの大半が中年と老人だった。

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070325bfcofc09070325bfcofc10 試合後、警備が居ないのをいいことにピッチに進入。写真を撮っていたら関係者につまみ出されるどころか微笑みかけられた。ビッグクラブと違って時間がゆっくり流れている感じ。こういうアットホームなクラブも良いねえ。

070325bfcofc12 クラブショップはスタジアム隣にブティックのようなこぢんまりした作り。

 

帰り道、地元ファンは四方の住宅街に散っていく。地下鉄駅までの幹線道路はOldhamファンの車で渋滞していたので、バスに乗らず歩いたが、せいぜい15分程度。ロンドン郊外の町並みを見ながら歩いても良い距離だ。

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Coca-Cola Football League One
Sunday 25 March 2007, Griffin Park, Attendance 4720.
Brentford - 2 (Richards 59, Keith 85)
Oldham - 2 (Clarke 86, Clarke 90(pen))

 

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2007年3月24日 (土)

SCOTLAND 2 - 1 GEORGIA

Sat 24 March 2007, UEFA European Championships, Euro 2008, Qualifying Group B

24日はインターナショナル・マッチディ。ヨーロッパではEuro 2008予選が各地で開催。スコットランドは、フランス、イタリア、ウクライナと同居する死のグループBで戦っている。昨年10月にグラスゴーでフランスを破ったことで現在首位。今日のホーム、グルジア戦は必勝が期された。

スコットランドの聖地Hampden Parkのチケットはもちろん完売。イングランドもスコットランドも代表チームの試合はクラブレベルと同じくメンバー制になっているため、親善試合以外は入手が困難となっている。なので、試合を中継するパブを探して、Piccadillyにあるその名もSports Cafeへ。店内は大半がクリケットに見入っていたが、ハイビジョンスクリーンのある一角にスコットランド人が集結していた。

試合は、スコットランドがBoyd (Rangers)のヘッドで先制するも、その後グルジアの巧みな個人技とパス回しにゲームを支配される時間が続いたが、終了直前にBeattie (Celtic)がゴールを決め、2-1で勝利。

Rangersの前監督Alex McLeishは注目の初采配で見事に勝利を収めた。これで、来週水曜日アウェイでのイタリア戦に自信を持って望むことが出来る。

070324scogeo_1 しかし、集まったスコッツ達、国歌も歌わないで最初は静かだなあと思っていたが、ちょっとしたミスに対する怒号、得点時の歓声など、とにかく声がでかいでかい。

ACLシドニー戦でも指摘されていたけれど、コアサポだけじゃなく、一人一人の声をもっと大きくして全体の底上げが必要なんだろうね。まずは、イギリス人のように大量のビールを飲むことから始めるか・・

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Euro 2008, Qualifying Group B
Saturday 24 March 2007, Hampden Park, Glasgow, Attendance: 50,850
Scotland - 2 (Boyd 10, Beattie 89)
Georgia - 1 (Arveladze 39)

Scotland: Gordon (Heart of Midlothian), Alexander (Preston North End), Naysmith (Everton), Weir (Rangers), McManus (Celtic), Ferguson (Rangers, capt), Teale (Derby County) (sub Brown (Hibernian) 59), Hartley (Celtic), Miller (Celtic) (sub Maloney (Aston Villa) 90), Boyd (Rangers) (sub Beattie (Celtic) 76), McCulloch (Wigan Athletic).
Unused substitutes: McGregor (Rangers), Murty (Reading), Dailly (West Ham United), Severin (Aberdeen).

Georgia: Lomaia, Shashiashvili, Salukvadze, Khizanishvili, Eliava, Burduli (sub Siradze 56), Menteshashvili (sub Gogua 46), Tskitishvili (sub Mujiri 90), Kobiashvili, Demetradze, Arveladze.

 

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2007年3月22日 (木)

SPL: Post-split fixtures の決定

今日、SPLの分割後日程が発表され、各クラブはチケット販売を開始した。「分割後日程」って何だ?ということで、ちょっと説明を。

SPLは1999-2000シーズンまでは10チーム制、2000-01シーズンから12チーム制へと移行した。10チーム制の時はホーム&アウェイ2試合ずつの36試合を行っていたが、このフォーマットで12チーム制に移行すると、1シーズン44試合へと試合数が急増するため、これを回避するために導入されたのが「分割制(split)」である。

「分割制」では、第3クール終了時点での順位により、上位6チームと下位6チームを分割し、第4クールは分割されたグループ内のみでリーグ戦を行うことになる。これにより、年間試合数は、33(第3クールまで)+5(第4クール)=38となり、1999-2000シーズン以前とほぼ同程度に抑えられる。

世界でも珍しいこの分割制、順位の離れたクラブとの対戦が無くなる分、第4クールは濃密感が出る。そのため、上位グループではリーグ優勝/UEFA CL(1・2位)/UEFA CUP(3位)出場権争いに、下位グループでは降格争いにそれぞれ集中でき、競争が促進される。

一方、下位グループに入る7位のクラブは、上位グループに入る6位のクラブよりも楽なカードが続くため、シーズン終了時には、前者が後者を逆転することがよく起きる。また、ホーム・アウェイの試合数のバランスが取れないケース(特にアウェイ試合数が多い場合)が発生するが、いずれも特に大きな問題とはなっていない。

分割後のRangers(2位)のカードは以下の通り。既に優勝の目は無いが、今季好調のAberdeen(3位)とのUEFA CL出場権争いで最後までもつれる可能性がある。

Saturday April 21- Hearts (H) kick off 3pm
Saturday April 28 - Hibs (A) kick off 3pm
Saturday May 5 - Celtic (H) kick off 12.30pm
Sunday May 13 - Kilmarnock (H) kick off 2pm
Sunday May 20 - Aberdeen (A) kick off 2pm

 

 

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2007年3月16日 (金)

フーリガニズムの再来?

先週末のFA Cup: Chelsea-Spursの試合後、西ロンドンで "hardcore soccer violence"(Evening Standard 12.03.07) と表現される暴力事件が発生し、少なくとも10人がナイフによる暴行で負傷したとのこと。

目撃者によると、40人程の集団がナイフ、バット、クラブを手に暴行に参加、主にSpursファンがChelseaファンの襲撃を受けたそうだ。

London Lite紙(フリーペーパー)では、"Is football hooliganism coming back?" として、読者の声を紹介している。

それらは、「これはフットボールの責任ではない。犯人を生涯観戦禁止処分にすべき。」、「フーリガンはチームの面汚し。」、「イタリアの強硬策にしたがって両チームを排除すべき。」、「警察の対応が不十分。」など、強い非難の声が並んでいる。

が、真っ当な意見に混ざって、「この事件は70年代の悪夢の再現であり、スキンヘッド達の行為は許し難い。両チームをFA Cupから除外処分にして、Arsenalにもう一度チャンスを与えるべき!」って・・・・。

 

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2007年3月 7日 (水)

「俺たちの」チャンピオンズリーグ、開幕!

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ヨーロッパではUEFA CLベスト16セカンドレグが開催(写真はChelsea-Porto)。

ファン・メディアの注目度、洗練された演出、試合のクオリティ、どれをとっても地域イベントとしては世界最高のイベントとなったCLだが、半世紀前にヨーロピアンカップを創設したとき、どのくらいの人がここまでの成功を予測しただろうか。

翻ってアジア。現在、ACLの注目度は限りなく低い。しかし、世界の人口の六割を抱えるアジアンマーケットのポテンシャルは計り知れない。半世紀後(俺らが死ぬときくらいかな?)、ACLが世界のビッグタイトルになっていないと誰が断言できるだろうか?

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今日、2007年3月7日は、我が浦和が本気でACLに初挑戦する日である。

この日は、浦和史はもちろん、将来ACLが大きな注目を集めるようになったとき、その大きな転機になったとして語り継がれる日になるだろう。

クラブも努力してキックオフを30分遅らせてくれた。みんな仕事で忙しいだろうけれど、この記念すべき日に、ひとりでも多くのファンに埼スタに足を運んで欲しい。

J2時代に各地のスタジアムをどよめかせた浦和の声を、今度はアジアに轟かそう。

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浦和の優勝をこの目で見届けられなかったのと同じくらい、いやそれ以上に、浦和のアジア初進出を見ることが出来ないのが残念でならない。遠く海外から浦和の快進撃を祈ります。

  

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2007年3月 4日 (日)

HAMMERS 3 - 4 SPURS

Sun 4 March 2007, Barclays Premiership: West Ham United - Tottenham Hotspur

Hammers対Spurs。過去の両クラブ間の確執は知らないが、少なからず因縁があるのだろう、Chelsea、Arsenalと対戦するとき以上の盛り上がりだった。

070304whuspurs01070304whuspurs02 試合前には駅近くのパブでHammersファンと警官のちょっとした衝突があり、警官は警察犬を使ってファンを威嚇し、ビデオカメラで要注意人物をマーク。

最近のプレミアではめずらしいくらいの騒然とした雰囲気に、試合への期待が高まる。

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070304whuspurs03 そして肝心の試合は、7得点、カード7枚が飛ぶ大乱戦。(試合前にゴール裏に挨拶に来るRioの弟Anton Ferdinand)

前半15分(1-0) ペナルティエリア前でのコンビネーションからNobleのボレーが決まる。Hammers待望の先制点。

前半38分(2-0) ようやくプレミアにフィットしてきたTevezのフリーキック。相手DFの壁を越え、イングランド代表GK Paul Robinsonの手のわずか先を超える見事なゴール。

070304whuspurs04070304whuspurs05 興奮したTevezはユニを脱いで観客席に飛び込みファンは半狂乱。もちろんTevezにイエローカードのおまけ付き。

前半は2-0で終え、久々の勝利が堅いことを誰もが信じて疑わない。

070304whuspurs06 ハーフタイムには、2008年北京オリンピックのマスコットが営業のため登場。不気味なマスコットとそのヘンテコな名前に観客は失笑、拍手もまばら。

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後半4分(2-1) ペナルティエリア内のタックルがファールと判断されPK。Spursが1点を返す。

後半7分(2-2) 流れからのゴールでSpurs同点。

070304whuspurs07 目の前のゴールに喜びすぎたSpursファンが、警官に連行される途中でHammersファンを煽ったため、たちまち血の気の多いファンが数十人殴り込み。これに大量の警官とスチュワードが動員され、多くのHammersファンも連行された模様。これはSpursファンをこれ見よがしに連行する警官の判断ミスだろう。プレイオンにもかかわらずスタジアムは騒然とする。

070304whuspurs08 後半38分(3-2) Tevezのコーナーキックを途中出場のZamoraがヘッドで合わせHammersが再び引き離す。今日はTevezが大活躍。普通ならここでタイムアップを狙うところ、監督のコメントによると4点目を取りに行ったとのこと。

後半42分(3-3) Berbatovのフリーキックが直接決まり、またまた同点。

ロスタイム(3-4) Hammersが果敢に点を取りに行ったところで、Spursのカウンターが見事決まり衝撃の逆転ゴール、そしてタイムアップ。Hammersはリーグ戦ホームで12月以来の勝利を逃してしまった。

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070304whuspurs10 普段なら試合終了間際になると多くの観客がスタジアムを去るところ、ロンドンダービーだったこと、そして久しぶりの勝利を強く望んでいたのだろう、ほとんどのファンがスタジアムに留まっていた。土壇場の逆転負けにスタジアムは沈んだが、それでも好ゲームをたたえる拍手が起こった。

070304whuspurs11 そして感極まったファンがピッチに飛び込み、敗戦のショックで落ち込むHarewoodを抱きしめ、声をかける。

いよいよ降格が現実的になってきたが、結果が出ずに苦しむチームを暖かく支えるファンがいる。たとえ降格しようとも、長いクラブ史の中では一時のこと。このクラブは今後も暖かいファンの力に支えられていくのだろう。

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Barclays Premiership
Sun 4 March 2007, 16:00, Upton Park, Attendance: 34,966
West Ham - 3 (Noble 15, Tevez 38, Zamora 83)
Tottenham - 4 (Defoe(pen) 49, Tainio 62, Berbatov 87, Stalteri 95)

 

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2007年3月 2日 (金)

ARSENAL 1 - 2 CHELSEA

Sun 25 Feb 2007, Carling Cup Final: Arsenal - Chelsea

イングランドでの今季初のタイトル戦を観戦。Carling Cupは1960年に始まったいわゆるリーグカップ戦(参加チームを限定したカップ戦)で、Carlingは冠スポンサーのビールメーカー。この種のカップ戦は全ての国で行われているわけではないが、スコットランドではCIS Insurance Cup、日本ではナビスコカップが相当する。

070225ccf08_1070225ccf09_1  会場はウェールズの首都カーディフのMillennium Stadium。本来であればWembley Stadiumを使うところだが、工期の遅れにより未だに完成に至らないため、昨季に続いてウェールズラグビーの聖地を使用することとなった。

070225ccf00 Millennium Stadiumはキャパ74500。ラグビー以外のイベントにも積極的に利用され、例えばWorld Rally Championshipのラリー・グレートブリテンのSS(スペシャルステージ)にも使われたりしている。写真は昨年のラリーGB。

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070225ccf01 決勝はArsenalのホーム扱いということだが、チケットは両クラブに分配され、スタジアム内は完全に赤と青に2等分されていた。

通常のプレミアシップとの違いは、イングランドの外・両チームのホームグラウンドではないスタジアムでの開催と言うことで、セキュリティがひどく杜撰だったということ。カーディフ市内では多数の警官が目を光らせていたが、スタジアム内に配置される警官・スチュワードはあまりにも少なく、セキュリティはほぼ無いに等しい。「イングランド人同士のトラブルなんか知らんよ」ということなのか。

実際、普段のホームゲームには出入りできないような問題のあるファンも多数来ていたようで、となりの完全に目がイッてしまっているファンは、Chelseaのミスのたびに椅子を蹴りまくり・暴れまくりで周りはドン引き。通常のリーグ戦であれば速攻で警官に連行されるところだが。。

ちなみに、「ヘッド・ハンターズ」(有名なフーリガンファーム)のマフラーを堂々としているファンを見かけたのも初めて。

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070225ccf03 試合自体は、若いメンバー主体でこのカップ戦に望んだArsenalに対して、リーグ戦と同様の布陣とモチベーションで挑んだChelseaがなんとか接戦をものにしたかたち。両チームとも多くの決定機を作ったが、試合終了直後、Chelseaのブルーフラッグが揺れる。

070225ccf02 ただ、試合後の報道は、試合内容そのものよりも、John Terryのアクシデント(接触により一時呼吸停止)、ロスタイムの乱闘騒ぎによる3人の退場(Mikel, Touré, Adebayor)などの話題に終始し、1週間たった今もメディアに取り上げられている。

070225ccf04070225ccf05070225ccf06イングランドfootballにおける今季初のタイトル授与。

070225ccf07 ファンに向かって「You're in my heart.」と胸をたたくJosé Mourinho。Mourinhoは2年半で5つ目のタイトルを手にした。Chelseaは、今季リーグ戦、FA Cup、CLそれぞれ優勝圏内に留まっており、4冠の可能性を残している。

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Arsenal (4-2-3-1) Almunia; Hoyte, Touré (c), Senderos, Traoré (Eboué 66); Denilson, Fabregas; Walcott, Baptiste, Diabi (Hleb 68); Aliadiere (Adebayor 80).
Chelsea (4-1-2-1-2) Cech; Diarra, Carvalho, Terry (c) (Mikel 62), Bridge; Makelele (Robben h-t); Essien, Lampard; Ballack; Shevchenko (Kalou 90+8), Drogba.

Carling Cup Final
Sun 25 Feb 2007, 3pm, Millennium Stadium, Attendance: 70073.
Arsenal - 1 (Walcott 11)
Chelsea - 2 (Drogba 19, 83)

 

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