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2006年12月21日 (木)

アレよ、本当にRed Bullに行くのか?

2月のBull's Cupへの正式参加表明、アレックスの移籍話などが出て来たので、Red Bull Salzburgについて触れてみたい。

既に、11月の時点でMASA-NETさん情報によりBull's Cup参戦を把握していたので、Red Bull Salzburgがどんなクラブか気になって調べていたのだが、ファンにとっては相当議論のあるクラブのようである。

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そもそもRed Bull Salzburgというクラブ名は、Red Bullのオーナーが1933年創設のSV Austria Salzburgを2005年に買収して改名されたものである。

Red Bullは、最近日本でもセブンイレブンでのみ販売されるようになった同名のスタミナドリンクメーカーである。欧州におけるRed Bullのシェアは、対抗商品が存在しないことから、ほぼ独占状態と言って良い。他に選択肢がないから俺もよく飲んでる。同社はF1を始めとして、特にXスポーツ系のスポンサー活動を積極的に行い、若者の間で不動の人気を確立している。

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現在の欧州サッカーは、UEFA CLの商業的成功により魅力的な投資対象となっており、有名クラブが買収されるケースが相次いでいる。ビッグマネーの登場は、有名選手の獲得、メディアへの露出、ファンの拡大、スタジアムの改築を実現し、欧州サッカーの更なる活性化へと、もたらすものは多い。

ただし、問題はクラブの浮沈に関わらず長年クラブを支えてきたファンがそこに介在しているかどうかである。Red BullによるSV Austria Salzburgの買収はそうではなかった。新チーム創設に当たり、

  • UEFA CUPファイナリスト、数々のナショナルタイトルを持つ70年以上のクラブ史を白紙にした(当初、新クラブは2005年設立であり、過去の歴史は持たないと公式に表明)
  • 伝統のチームカラー(薄紫・白)をRed Bullカラー(赤・白)へと変更
  • エンブレムを変更

というファン心理を無視した改革が行われた。もちろんファンは抗議活動を開始し、欧州全で他チームのファンからもサポートを得ていたが、結局抗議活動は実らなかった。

結局、旧クラブに忠誠を誓うファンは独自にSV Austria Salzburgを旧クラブ名・旧カラー・旧エンブレムで立ち上げた。現在同クラブはオーストラリア7部で活動中である。

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公平を期すために触れておくべきなのは、低迷していたクラブに不満を持って抜本的な強化を望んでいたファンもいたということ。それらファンは新チームのRed Bull Salzburgを前クラブから引き続いてサポートしている。

Red Bullは同様の買収劇をMLSのRed Bull New Yorkでも行っており、似たようなクラブ改変は他にも見られる。

果たして、クラブの危機に際して、クラブ名・チームカラー・エンブレムといったアイデンティティーを捨ててまでクラブの改変を支持できるか?俺には絶対に出来ない。

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などと書いているうちに、アレ移籍確実の報道が。。。

選手からすると魅力的なオファーだろうし、バリュー・フォー・マネーを考えるクラブのことだから、アレを戦力として見ているというのは事実だろう。ACLのことを考えると残念でならないが、移籍金をクラブは有効に使ってくれるよう期待したい。

今までありがとう、三都主アレサンドロ。

 

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