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2006年12月26日 (火)

RANGERS 1 - 1 CELTIC

17th Dec 2006, SPL: Rangers - Celtic

061217oldfirm0今季2試合目、RangersのホームIbroxでは初のオールドファーム。いつもながら試合前は各紙で数ページの特集が組まれる。首位Celticに13ポイントの大差をつけられているRangersにとっては、この直接対決でなんとか勝点3を獲ることが至上命題だった。

ある新聞のコラムでも「憎しみにあふれた」などと表現されるこのカード。地元のファンは両者のライバル関係に入れ込みすぎていて、それがピッチ上に伝播しているのは明らかで、正直なところ第三者から見て純粋にスポーツとして楽しめるゲームではない。オールドファームの激しいライバル関係については、別の機会に詳しく書いてみたいと思う。

061217oldfirm1061217oldfirm2  試合前、スタジアム外では両チームのファンが完全に隔離される。あおるファンとあおり返すファン。

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061217oldfirm3 日本人としては、SPL2年目の中村がオールドファームでどれだけやってくれるかも大きな見所だった。試合は、Rangersイレブンは常に強いプレッシャーかけ続け、多くの決定機を作り出したが、キーパーBorucを中心としたCelticの堅守が効いていた。

061217oldfirm4 選手入場。アウェイ側ゴール裏にはとても小さなCelticユニが広げられる。手作りっぽくてほほ笑ましい。前半、両チームの選手は落ち着いて試合に入った。ホームのRangersは序盤からプレッシャーを強くかけ、Celticはしっかりと守る。

前半38分、RangersのキーパーMcGregorがDFと交錯してクロスを取り損ね(この種のミスが多すぎ。)、そのこぼれ球を今季からCelticの中盤で活躍しているGravesenがネットに突き刺し、Celtic先制。スタジアムは殺伐とし始める。

中村はプレッシャーのかからない位置まで引いて効果的な配球をするものの、それは監督のねらいでもあるんだろうけれども、オールドファームのピッチに立つプレイヤーとしてそれでいいのかと疑問に思う。他の選手はユニ泥だらけだぜ。

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後半に入ってもRangersはうまく前線にボールを運ぶことが出来るが、ポストに徹底的に嫌われるなどゴールは遠い。

後半72分に中村は交代。一度中盤から真ん中を駆け上がってゴール前でパスを受けてフィニッシュまでいったシーンがあったが、このようにチャレンジをすればもっと危険な選手になると思うのだが。少ないながらも、こういうチャレンジが出来るようになったのがSPLでの成長の証と考えるべきか。

敗戦の気配濃厚の88分、ゴール前混戦のクリアボールを拾ったアルジェリア系フランス人MFのHendaniがドライブのかかったミドルシュート。数々のセーブを連発していたBorucの手も、鋭く落ちるボールには届かなかった。あきらめかけていたスタジアムは一気に息を吹き返す。

061217oldfirm6 ファンは発狂したかのような興奮状態。目の前のお兄ちゃんは携帯を自分で壊してました。興奮の勢いで、クラブから厳しく禁じられていた「差別的チャント」も思いっきり歌われる始末。この状況では理性が吹っ飛ぶことが良く分かった。

061217oldfirm7 その後、残念ながら追加点はならず、ドローで試合終了。アウェーでポイント差が縮まらなかったCelticにとっては、疑惑のPKチャンスを逃したものの、満足のいく結果だっただろう。

061217oldfirm8 Rangersにとっては、試合を通じた努力がわずかだけ報われた結果だった。昨季から続く低迷でファンのストレスが相当たまっていたので、オールドファームでの敗戦だけは避けたかったところ、なんとか平穏無事に終わった。スタジアム外でも特にトラブルはなし。

といいながらも帰り道でちょっと切れかかった兄ちゃんに「おまえは中村(を見に来たのか)か!」とからまれた。今日は勇気を出してRangersのマフラーをしていったんだから(基本的にRangersは嫌われているので、街でRangersグッズを着けていると絡まれることがある。)、信じてくれよ。。

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翌日のHerald紙の最高点は、HendaniとPrso(共にRangers)、WilsonとNaylor(共にCeltic)の8点、最低点は、SionkoとAdam(Rangers)、NakamuraとJarosik(Celtic)の5点。中村の評価は、「このゲームも波に乗れなかったが、彼のセットプレイはRangersにとって脅威であり、楽しめるものだった。」

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Bank of Scotland Premierleague
Sat 17th Dec 2006, Ibrox, Attendance 50,418
Rangers - 1 (Hendani '88)
Celtic - 1 (Gravesen '38)

 

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2006年12月22日 (金)

HEARTS 0 - 1 ABERDEEN

Sat 16th Dec 2006, SPL: Heart of Midlothian - Aberdeen

16日土曜日に、エジンバラの強豪クラブHearts(Hearts of Midlothian)のホームTynecastleにて初観戦。エジンバラで過ごした一年間、なぜか訪れることの出来なかった待望のスタジアムである。チケットは、人気カード以外でも常に残数はわずかだ。

061216homabd1 Tynecastleへは市内からは頻繁に出ているバスでアクセスするのが一番便利。徒歩では30分程かかるが、歩いてスタジアムに向かうファンも多い。

061216homabd2 Tynecastleスタジアムは、周囲を商店・住宅に囲まれているため、外から全景を見ることが出来ない。写真の左右は商店である。この路地からメインスタンド・ゴール裏に通じるゲートにアクセスする。

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当日は、リーグ3位の好調なAberdeenと対戦。AberdeenはSPLでオールドファーム以外で最後にリーグタイトルを獲得(1984-86の2シーズン)した北部のチーム。

一方のホームHeartsは、2004年にチームがリトアニア人実業家Romanovに買収されて以来、潤沢な資金で強化を図り、昨2005-06シーズンにはRangersを抜いて2位でフィニッシュ、Scottish Cupを獲得し、初のUEFA CL出場も果たした(結果は予選敗退)。

新オーナーはCL獲得の目標を掲げており、彼の資金のおかげでチーム力は確実にアップしている一方で、彼の所有するリトアニアのクラブから1チーム分に相当する選手を移籍させたり(中にはSPLに全く実力が見合わない選手もいる。)と、現場への過剰な介入を続けている。その結果、2年間で監督は3人交代している。

トラブルは続き、キャプテンのSteven Pressley(スコットランド代表DF)が経営陣(現クラブ代表はRomanovの息子)にロッカールームで不満を訴えたことに起因して、Heartsのカリスマである彼は不可解な解雇をされた。

試合2日前には同じくRomanov政権以前からのHeartsの中心選手であるPaul Hartley(スコットランド代表MF)がクラブから事情聴取をされた。今後、解雇されたPressleyに同調しているシンボル的存在のHartleyとクラブ生え抜きのCraig Gordon(スコットランド代表GK・おそらく全英ベストGK)も失う可能性も出ているだけに、ファンの間では相当に不満が高まっている。

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このような混乱の中、チーム状況は良いはずが無く、好調のAberdeenに対してどれだけHeartsが善戦できるかが注目だったが、昨シーズン、ホームでRangersとCelticを下した強さは見る影もなかった。

061216homabd3 試合中、ファンはチームのふがいなさ(特に新加入リトアニア人選手)に激怒しており、ベンチのHartleyを要求するチャントが幾度も起こった。スタジアムの雰囲気に耐えきれなくなった監督はHartleyを投入、スタジアムは割れんばかりの拍手に包まれる。Hartleyは、まるでJ2最終戦延長前の岡野のようにチームを鼓舞、そこからしばらくはHeartsが圧倒しチャンスをいくつも作り出すが、いかんせんチームは長くは機能しなかった。

061216homabd4 新加入のリトアニア人選手のスキルは見る価値もなく、SPL特有の強い当たりの空中戦もほぼ全敗。一方のAberdeenは速い動き出しと良い連携を見せており、Craig Gordonの堅守も空しく0-1で敗戦。

061216homabd6 オールドファームの支配体制を崩す可能性を持つクラブが、お家騒動で混乱しているのはSPLにとって大きな損失である。どれだけチームに資金をもたらしても、オーナーの独善に走ったチーム改造はファンからの支持を得ていない。特に現場への過剰な介入は、明らかにチームに悪い影響をもたらしている。この点においてHeartsの経営は、同様に資産家のオーナーの所有物となったChelseaやWest Hamとは大きく異なっている。

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061216homabd5 ハーフタイム、アウェイのAberdeenファンの中にゲバラの「RED ULTRAS」フラッグとゲーフラを発見。両方とも英国ではまず目にすることがない。自らULTRAを名乗るファンを英国で目にしたのは初めてである。チームカラーの赤とともに親近感が湧く。いつかはAberdeenを訪れなくては。

061216homabd8 Heartsのクラブショップ。エンジ色とHummelの組み合わせのユニは、ファンならずとも最高に格好いいと思う。エンブレムも同様に素晴らしい。由来は、中世エジンバラの政治・行政・司法の中心となった建物「Heart of Midlothian」。今でも、ハートのエンブレムがエジンバラの観光名所ロイヤルマイルのSt.Gile's教会前の歩道に刻んであるので、Footballファンは必見。

Bank of Scotland Premierleague
Sat 16th Dec 2006, Tynecastle, Attendance 17274.
Heart ot Midlothian - 0
Aberdeen - 1 (Lovell 87')

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2006年12月21日 (木)

アレよ、本当にRed Bullに行くのか?

2月のBull's Cupへの正式参加表明、アレックスの移籍話などが出て来たので、Red Bull Salzburgについて触れてみたい。

既に、11月の時点でMASA-NETさん情報によりBull's Cup参戦を把握していたので、Red Bull Salzburgがどんなクラブか気になって調べていたのだが、ファンにとっては相当議論のあるクラブのようである。

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そもそもRed Bull Salzburgというクラブ名は、Red Bullのオーナーが1933年創設のSV Austria Salzburgを2005年に買収して改名されたものである。

Red Bullは、最近日本でもセブンイレブンでのみ販売されるようになった同名のスタミナドリンクメーカーである。欧州におけるRed Bullのシェアは、対抗商品が存在しないことから、ほぼ独占状態と言って良い。他に選択肢がないから俺もよく飲んでる。同社はF1を始めとして、特にXスポーツ系のスポンサー活動を積極的に行い、若者の間で不動の人気を確立している。

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現在の欧州サッカーは、UEFA CLの商業的成功により魅力的な投資対象となっており、有名クラブが買収されるケースが相次いでいる。ビッグマネーの登場は、有名選手の獲得、メディアへの露出、ファンの拡大、スタジアムの改築を実現し、欧州サッカーの更なる活性化へと、もたらすものは多い。

ただし、問題はクラブの浮沈に関わらず長年クラブを支えてきたファンがそこに介在しているかどうかである。Red BullによるSV Austria Salzburgの買収はそうではなかった。新チーム創設に当たり、

  • UEFA CUPファイナリスト、数々のナショナルタイトルを持つ70年以上のクラブ史を白紙にした(当初、新クラブは2005年設立であり、過去の歴史は持たないと公式に表明)
  • 伝統のチームカラー(薄紫・白)をRed Bullカラー(赤・白)へと変更
  • エンブレムを変更

というファン心理を無視した改革が行われた。もちろんファンは抗議活動を開始し、欧州全で他チームのファンからもサポートを得ていたが、結局抗議活動は実らなかった。

結局、旧クラブに忠誠を誓うファンは独自にSV Austria Salzburgを旧クラブ名・旧カラー・旧エンブレムで立ち上げた。現在同クラブはオーストラリア7部で活動中である。

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公平を期すために触れておくべきなのは、低迷していたクラブに不満を持って抜本的な強化を望んでいたファンもいたということ。それらファンは新チームのRed Bull Salzburgを前クラブから引き続いてサポートしている。

Red Bullは同様の買収劇をMLSのRed Bull New Yorkでも行っており、似たようなクラブ改変は他にも見られる。

果たして、クラブの危機に際して、クラブ名・チームカラー・エンブレムといったアイデンティティーを捨ててまでクラブの改変を支持できるか?俺には絶対に出来ない。

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などと書いているうちに、アレ移籍確実の報道が。。。

選手からすると魅力的なオファーだろうし、バリュー・フォー・マネーを考えるクラブのことだから、アレを戦力として見ているというのは事実だろう。ACLのことを考えると残念でならないが、移籍金をクラブは有効に使ってくれるよう期待したい。

今までありがとう、三都主アレサンドロ。

 

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2006年12月15日 (金)

The Old Firm's European Challenge

UEFAの抽選の結果、CelticはCLでAC Milanと、RangersはUEFA CUPでHapoel Tel Avivと、来年2~3月の決勝トーナメント初戦でそれぞれ対戦することが決定した。

Hapoel Tel Avivはイスラエルの強豪クラブで、2001年UEFA CUP準々決勝進出の実績を持つ。ただし、UEFAランキングではRangersが85位上回るなど実力差は明らか。抽選結果次第では、Leverkusen、Feyenoord、AEK Athensと当たることもあり得ただけに、Rangersはこの幸運を生かして確実に駒を進めることが期待される。

一方のCelticはベスト16の顔ぶれの中では実力的には一番劣ると考えられるだけに、スタイルの近いイングランドのクラブと対戦して可能性を見いだしたかったところだが、Milan相手は相当苦しいだろう。

061218milan0 MilanにはRangersでプレイしたことのあるRino Gattusoもいるので、RangersファンはMilanをサポートするだろうと考えていたら、既にオールドファームでMilanの旗を掲げる奴を発見。準備が早すぎます。GattusoはRangersのオフィシャルサイトでも、高度に戦術が発達したセリエAよりも、フィジカルを重視するスコットランド・サッカーに強い愛着を持っており、常々機会があればスコットランドに戻りたい旨の発言をしている。

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さて、欧州戦で対戦カードが決定すると常にメディアでも話題になるのが、アウェイゲームにおけるチケットの割当て状況である。UEFAの規定では最低アウェイクラブに対して5%の割当てをすることが求められているが、それ以上の割当てを引き出すことが出来るかどうかはクラブ間の交渉にゆだねられる。

通常、英国クラブのファンは相当数がアウェイにも遠征することから、アウェイチケットの確保はクラブにとっても大きな仕事のひとつである。MilanはCelticに対しSan Siroの5%の4500枚の割当てを公表しているが、Celticファンのアウェイ需要は2万枚と言われている。しかもクラブ史上初のCLベスト16となると、それ以上のファンが駆けつける可能性がある。実際、2003UEFA CUP決勝では8万人のCelticファンがセビリア入りしている。クラブは抽選会の席上で既に交渉を開始したそうだ。

欧州戦の常連クラブではこうしたヨーロピアンゲームの開催ノウハウが蓄積されているが、我が浦和レッズは来年のACLがクラブ初の公式国際試合となる。しかし、クラブの本気度は過去のACL参加Jクラブとは比較にならない。来年に向けたクラブの入念な準備を期待すると共に、我々も一人でも多く現地に駆けつけて慣れない土地で真剣勝負をするクラブをサポートしよう、というか俺もしたい。

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ここまで書いて思い出したが、RangersのホームIbroxで日本人として唯一得点を決めたことのあるのは、我らが小野伸二。UEFA CUPを獲得した2002年の決勝トーナメントでFeyenoordの選手としてグラスゴーを訪れた伸二は、72分に強烈なミドルを決めIbroxを沈黙させている(YouTube、7:05あたりから)。

このアウェイゴールがいかに貴重だったかは、伸二のゴール後の表情で分かる。まるで、伸二の駒場最終戦、市原相手にフリーキックを決めたときのようだ。Rangersの公式サイトには、今でも「Japanese superstar Shinji Ono had fired a sensational opener」と記されている(Rangersオフィシャルサイト)。

当日、スタジアムの緊張は相当なものだったようで、当然のごとくファン同士の衝突も起こっている。どちらも凶暴だもんなあ。

 

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2006年12月14日 (木)

RANGERS 1 - 0 PARTIZAN BELGRADE

Thu 14th Dec 2006, UEFA CUP: Rangers - Partizan Belgrade

061214gerspartizan1 週末を利用して久しぶりにスコットランドを訪問、4日で3試合観戦(メインはもちろんオールドファーム)したが、あらためてスコットランドの特殊性を感じた。

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今日はUEFA CUPグループリーグ最終節。Partizan Belgradeは、かつてオシムも指揮を執ったことのあるセルビア共和国(旧ユーゴ、旧セルビアモンテネグロ)の首都ベオグラードの強豪クラブ。

同クラブは25競技ものスポーツクラブを有し、UEFAが欧州で最も優れたスポーツアカデミーと評するクラブでもある。同じ首都クラブであるRed Star Belgradeとは「永遠のライバル」(the eternal derby)関係にあり、ともに欧州カップの常連である。

061214gerspartizan4 Partizanは既にこのUEFA CUPグループ・リーグ戦敗退が決定しており、Rangersもリーグ突破が決定していることから、共にメンバーを落とし、モチベーションの上がらない試合であった。さらに木曜夜という試合設定にもかかわらず、少ないながらもParitizanサポが駆けつけていた。ホームの出足もいつもより悪かったが、それでもIbroxには、当たり前のように4万5千を超える観客が集まった。欧州のゲームはどんなゲームでも重要だということだ。

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061214gerspartizan3 試合は、Rangersが数多くの決定機からようやく1点を決め、そのまま終了。日曜日のオールドファームに向けて主力を温存したにもかかわらず、良いプレイしているなあというのが率直な印象。

というのも、今季着任したフランス人新監督Paul Le Guenは、これまでオールドファームに期待される結果が出せず(というか歴史的に酷い結果)に、メディアから相当な批判を浴びていた。実際、SPL第18節時点の成績では、Celticの15勝3敗0分に対して、Rangersは9勝5敗4分と絶望的な差が開いている。

しかしながら、今季UEFA CUPでは、グループ・リーグA組をダントツの成績で突破している。もちろん対戦相手に恵まれたという面はあるかもしれないが、欧州で勝てる(それなりの成績を出せる)チームにはなっているのは事実である。

つまり、スコットランドのサッカーはそれだけ特殊だということだ。これはスコットランドのメディアでも常に指摘されているが、Lu Guen(と彼が連れてきた1チーム分の新加入選手)はスコットランドサッカーに未だにフィットできていない。だから、欧州で勝ててもスコットランドで勝てない状況にある。これはどちらのレベルが上か下かの問題ではない。

欧州若手監督のトップクラスと評されるLe Guenの監督としての資質に疑いがないのは、Lyon(Olympique Lyonnais)をUEFA CLの常連・強豪チームにまで育てたことで証明されている。

しかし、スコットランドでは、フィジカルとハートがプレイの大前提だ。ここで成功するために必要なのは、そうしたスコットランド・サッカーの特殊性を理解し実践することだろう。ただ、最近の監督の発言「フランスではキャプテンの役割はそんなに大切ではなかった」などをみていると、SPLに慣れるよりも解任の方が早いかもしれない。

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UEFA CUP, Group A
Thu 14th Dec 2006, Ibrox, Attendance 45129.
Rangers - 1 (Hutton '55)
Partizan Belgrade - 0

 

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2006年12月10日 (日)

MILLWALL 2 - 0 BRADFORD CITY

9th Dec 2006, League One: Millwall v Bradford City

今週末は、自宅から距離的にはWest Hamと並んで近い距離にあるMillwallの試合を初観戦。

Millwall FCは、現在Football League One(実質3部)に所属。1885年のクラブ創設以来、地域タイトルを除くと国内タイトルはなく、80年代後期、特に1988-89シーズンの1st Division(当時のトップリーグ)の10位と、2004年のFAカップ・ファイナリストが最も輝かしい歴史となっている。

ファンのバックグラウンド(同じ製鉄・造船業労働者)と地理的理由から、West Ham Utd.とのライバル関係が一番激しいとされているが、常にMillwallが下部リーグに位置するので、ユースの試合以外にはこの組み合わせが実現することはほとんど無い。

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Millwallはロンドン南東部のテムズ川をまたいだ地域名でもある。この地域のテムズ川の両岸には多くの埠頭が並び、昔から交易の要所であった。現在では、ウォーターフロントとして再開発が進んだ結果、川の東岸はCanary Wharfというシティを越える規模の金融センターが形成されたのに対して、川の西岸は開発が進まずに取り残されている。

061209milbrd1 Millwallのスタジアム「The Den」は、その西岸に位置する。アクセスは地下鉄East London Line(オレンジ)のSurrey Quays駅からが便利だろう。駅の改札を出て左手に「Stadium」の看板がある。線路に沿ってひたすら南下すると、やがて寂れた雰囲気の土地に入り、工場と鉄道の陸橋が見えてくる。

061209milbrd2 陸橋をくぐるとすぐにブルーのスタジアムが見える。駅からここまで徒歩で15分程度。

 

061209milbrd3061209milbrd4 スタジアムは1993年に新設された2万人規模のもの。プレミアのクラブに比べると華やかさは全くないが、コンパクトで良い作り。チケットは最高額でも26ポンド(メイン・バックのアッパー)と格安。購入時に氏名・住所を聞かれることがなかったのは初めての体験。クラブショップも下部リーグチームとは思えない充実した品揃え。

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Millwallというと一番に思い浮かぶのがフーリガニズムだが、これは実際にはメディアによってかなり誇張された部分があるようだ。確かに一時期ファンの暴走が問題になった時期があったが、これは当時の他クラブの状況と同じく、一部の犯罪者によるものであり、クラブ・ファン・地域・警察の努力により、現在では大きな問題ではなくなっている。カーディフで行われた2004年FAカップ・ファイナルでも、逮捕者はゼロだったとのこと。

061209milbrd10 また写真のように、アンチ・レイシズム(反人種差別)運動も強力に推進しているが、これは全国的(というかUEFAのコミットもあって全欧的)に行われているものであり、特にMillwallだからということではない。いずれにせよ、Millwallがやばい、というのは多分にイメージによるところがあるのだろう。

061209milbrd11 実際、全体にファン層は男率・中高年率が高く、選手たちを自分の孫を見るかのように応援する感じ。スタジアムも満員にはほど遠く、スタジアム全体のチャントも本当に要所でしか発生しない。

しかしながら、上記を理解していても、実際に試合中の一部ファンの熱狂度を見ると、「血」を感じさせるものがある。特に中年ファンがファールやミスの時に見せる怒号は凄い。また、スタジアム周辺の雰囲気も良くなく、そういったことがこのクラブを他クラブとは違うものに見せるのかもしれない。

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061209milbrd6 さて試合は、Bradford City(14位)との対戦(Millwallは21位で降格圏まであと一歩)。プレイは、全体に判断・動きだしが上位リーグに比べて劣るのが良く分かるが、相手の寄せも同様に遅いので、結果的にうまくかみ合う試合となった。

しかも、不要なパスミス・トラップミスはそう多くなく、ボディコンタクトも激しいので、フットボールとして純粋に面白い。

061209milbrd7 Millwallが、前半早々にサイドからのクロスをヘッドで決め先制、その後PKで追加点。後半もホームチームが押し気味に試合を進め、2-0で勝利。       

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061209milbrd8 Millwallの雰囲気は、土曜日に「今日はサッカーでも見に行こうか」と、気軽に地元クラブの試合を楽しみに行ける今のプレミアでは味わえなくなったもので、良くできたスタジアムと相まって、Football好きならばきっと気に入るだろう。

061209milbrd9 日没後の帰り道。街灯もほとんど無いので、他の観客と一緒に足早に駅に向かうことをお勧めします。たまに「やんちゃな」若いファンもいるので。

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The Coca-Cola Football League One
Sat 9 Dec 2006, The Den, Attendance 7,588.
Millwall - 2 (Morais 6', Byfield 33'(pen))
Bradford City - 0

 

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2006年12月 7日 (木)

WEST HAM UNITED 1 - 0 SHEFFIELD UNITED

25th Nov 2006, Premiership: Hammers v Sheffield United

下から5位のHammersと下から3位のSheffied Utd.の対戦。結果は1-0で、辛くもHammersが貴重な今季4勝目をあげた。「勝った」ということ以外に見所はなかったが、強いて言えば、つい先日Hammersを買収した新オーナーEggert Magnussonの登場か。

061125whusheff0 アイスランド出身のビジネスマンである新オーナーは、現アイスランドサッカー協会会長、また、UEFAの一部役職も勤めている。マッチディプログラムは新オーナーのインタビューを大きく載せていて、買収に関する彼の考え方が詳しく説明されている。曰く、「チャンピオンズリーグで戦うチームにしたい」「イングリッシュのローカルプレイヤーを育成したい」「2012年のロンドン・オリンピック後にオリンピックスタジアムに移る可能性を探っていく」等々。

彼のフットボールへの情熱とサポーターへのリスペクトは本物のようで、West Hamを強くしたいと強く願っていることが伝わってくる。だからこそピッチでの挨拶では万雷の拍手で迎えられたのだろう。60年代の栄光の歴史は今でも語り草だが、今は、このままロンドンの一クラブで終わるか、ChelseaのようにCLのビッグマネーの恩恵にあずかるクラブへと変貌していくかの分かれ目である。

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アレックスがプレミアへという一部報道にはHammersの名前も挙がっていたらしいが、その報道の真偽は別にして、1月の移籍市場を前に、今季なかなか結果が出せないHammersには大型補強の噂が絶えない。特に期待した結果が出せていないアルゼンチンコンビMascheranoとTevezの放出は時間の問題とされている(監督は否定しているが)。新オーナーも1月の投資には前向きのコメントをしているので、新選手の獲得に際して金銭的な問題はないだろう。

来年のアジア進出に向けて、アレと相馬の左サイドの競争は維持されるべきであり、ロンドンでアレを見るような事態にはなってほしくないが。。。

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Barclays Premiership
25th November 2006, Upton Park, Attendance: 34,454
Hammers - 1 (Mullins '34)
Sheffied Utd - 0

 

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2006年12月 2日 (土)

We finally made it !!!

We are the champions!!!

We are REDS!!!

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2006年12月 1日 (金)

ファイナル:G大阪(ホーム)

Act_4 明日の大一番、浦和レッズとファンにとって、創立以来一番重要な日となるその時を一緒の空間で過ごせないことは、分かってはいたことだが、とても残念でならない。

同様に残念なのは、どれだけ浦和の街が盛り上がっているかを実感できないことだ。

確かに海外のビッグカードの際のファン・メディアの盛り上がりは大変なものだが、街全体で大一番を迎えるという感覚をあまり体感したことがない。盛り上がりの中心は、生まれたときからそのクラブをサポートしている(することを運命づけられた)ファンにとどまる。

それに対して浦和では、街としての盛り上がりを実感することができる。タクシーに乗れば運転手が、お店に入れば店員が、何かと浦和の話をしてきてくれる。浦和はコアなファンだけでなく、その周りにいる無数の暖かい目に支えられている。これは、一部の狂信的なファンと全く無関心or眉をひそめる人たち、という海外でよくある関係とは全く異なる。

今、浦和は日本独自の新しい形の地元密着を実現しつつある。もちろん、クラブ・サポーター有志の地道な努力によるところが大きいだろう。この新しい形のクラブ愛を早く世界に知らしめたい。そのためにも、明日は必ずJチャンプになって、来年アジアへと羽ばたくべきだ。

明日こそは、長い間寝かせていた「浦和の涙」を開けたい。

We are REDS!!!

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