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2006年8月 9日 (水)

CL 3rd Qualifying 1st Leg: HEARTS 1 - 2 AEK ATHENS

今日はCL3次予選の開催日。エジンバラ市内でエジンバラの古豪Heart of Midlothian (Hearts)対AEK Athens(ギリシア)の1stレグが開催された。Heartsは昨シーズンSPLで2位の成績を残し、クラブ初のCL出場権(2次予選から)を獲得。先週ボスニアのクラブに勝ち、3次予選という未知の領域に入った。今日の新聞で「全スコットランドでサポートを」という記事を見て急遽観戦してきた。

今日の興味はHeartsのCL挑戦もさることながら、お目当てはAEK Athens(アテネ)。ギリシアのクラブというとアテネ、オリンピアコス、パナシナイコスの3強の名前と、この3強が対戦するときの異様な雰囲気のスタジアムを映像で見ることはあるが、生観戦する機会はまず無いだろう。

Aek今日のMDPによると、AEK AthenのAEKは ギリシア語の'Athlitiki Enosis Konstantinoupoleos'、英語でいうと'Athletic Union of Constantinople'で、1924年に創設されたクラブがトルコのコンスタンティノープルから追放された歴史的ルーツを持つギリシア人によって結成されたということ。 エンブレムの黒い鷲はビザンティン帝国のシンボルで、一方は東のコンスタンティノープル(現在のイスタンブール)を向き、もう一方は西のローマを向いているという意味だそうだ。ちゃんと意味があるんだなあ。

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P1010485 試合会場はホームのTynecastle Stadiumから通りを隔てたところにあるMurrayfield。元々スコットランドラグビーのスタジアムだがキャパ2万弱のTynecastleではCLの器として小さいと判断したクラブがMurrayfield開催をScottish Rugby Unionに打診し、SRUがこれに応じたもの。

チケットは25~30ポンドと高い。スタジアムのキャパがでかい(67,500人)こともあって6割の埋まり具合。

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P1010502 Athensの選手は全く知らないが、ギリシア人を中心に構成されているチームの連携は非常に良く、全員が連動したプレッシャーを休むことなく前線からかけてくる。パススピードはとても速く、ほぼダイレクトかワンタッチ。テクニックがあり、フィジカルも強い。正直こんなに良いサッカーをするとは思わなかった。

Heartsは強烈なプレッシャーの前にまともにパスも出すことすら出来ず、頼みのフィジカルでも負けてしまい、前線に入れたロングボールをたまにゴール近くまで運ぶのが精一杯。

ということで、前半はボールを完全に試合し、数え切れないほどのチャンスをつくったAthensのペース。最終ラインが体を張ったHeartsは何とか無失点で終えたが、Athensの得点は時間の問題だった。

P1010500P1010501  ところが後半になると、引き分けでも良いと判断したのかAthensのプレッシャーが弱まり、Heartsもわずかながらボールを持つことができた。そして、61分に左を突破してきたJankauskasがシュート。ポストにはじかれたボールをMikoliunasが詰めてゴール。終始劣勢だっただけにスタジアムは盛り上がる。

P1010503 予想外?の得点にAthensは前半以上の強烈なプレッシャーをかけ始める。先制したHeartsも激しくチャージするようになり、国際試合らしく荒れ模様になる。そして、HeartsのMFが2枚目のイエローで退場してからは完全にゴール前に釘付け。結局89分とロスタイムに2点を入れられ試合終了。

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次節は熱狂的なアテネのホーム。今日の敗戦でHeartsの突破は非常に難しくなった。後ろから「disaster!」という声が聞こえたが、地力の差は明らかだった。それでも、Athensに約30分間リードした事実はHeartsにとって大きな経験として蓄積されるだろう。

日本では「CLで名前は聞くな」という程度のAEK Athensだが、CLにコンスタントに出場を果たすレベルは相当なものだとあらためて認識した。インターナショナルレベルの試合は多くの得難い経験をもたらせてくれる。来年の浦和のACL初参戦が待ち遠しい。

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2006年8月 6日 (日)

幻のアテネ4人組

Dundee戦から帰宅してニュースを見ると、啓太と山瀬が代表に追加選出とのこと。

これで人間力によって幻となったアテネの浦和4戦士がフル代表で再び実現することになる。A3の影響など諸条件が影響したのは事実だが、代表に選出されたのは事実だ。

啓太には、頑張ってチャンスをものにしてほしい。

写真は、山瀬と啓太のユニを着てアテネ代表選出会見に臨む達也と闘莉王。当時、とても悔しかったので保存しておいたが、出典は忘れた。

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2006年8月 5日 (土)

SPL: RANGERS 2 - 2 DUNDEE UNITED

今日は2006/07SPL第2節、ホーム開幕のDundee戦。前節は観戦していないので、フランス人新監督LeGuen采配の初観戦ということになる。

060805dundee001いつものようにスタジアムに向かうと、しきりに差別的チャントを禁止するアナウンスが流れている。昨季CLにおいて差別的チャントがIbroxで歌われたことについてUEFAの規律委員会で問題となったもの。当初制裁は科されないと決定が出たが、その後、決定が覆され、結果的に13,300ポンドの制裁金が科されたもの。

再発の場合、今度の制裁は2~3試合の無観客試合になることが予想されており、クラブはファン代表と連携して差別撤廃キャンペーンを展開している。今日のアナウンスでは、「もし周りで差別的チャントを歌っている人がいたら、係員か○○○○番まで電話してください。直ちに退場させます。」というようなもの。

実際多くの警官も詰めているし、Jでのスタジアム禁煙とは桁違いの対応だ。ただし、本当に差別がなくなるかは個々人の問題だろう。実際に問題となったチャントはCeltic(カトリック教徒)を揶揄するもので、宗教や国家に起因するこの問題は、私のような一見のファンには理解できないほど根深い。ただし、クラブの積極的な姿勢はUEFAにも評価されている。

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060805dundee002 さて、昨季と同じシーチケ席に着くと、またマスゲームの仕込みがしてある。英国でこの規模のマスゲームが見られるチームは無いのではないか。プラカードもクラブが作成に関与しており、しっかりとしたもの。

今日のディスプレイは、バックスタンド(Govan Stand)にSaltier(スコットランド国旗)、残り3面にはLeGuenを歓迎するフランス国旗。スコットランド国旗は、昨年12月のCLインテル戦で見逃しただけに、かなり感動。

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今季から指揮を執るPaul Le GuenはLyonをCLの常連チームにしたことで有名。フランスでは非常に評価の高い監督で、欧州の若手監督の中でもトップクラスだろう。Rangersコーチへの就任は、彼の大きなステップアップとなるであろうし、Rangersにとっても新しい監督の下チームを作り直す'Le Guen Revolution'の始まりである。ちなみに経済学修士号を持つ。

その他注目の新加入選手としては、チェコ代表MFのLibor Sionkoか。昨季Celticの中村に相当する目玉で、ChelseaのRobbenのようなイメージ。攻撃力が期待される。

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060805dundee006 前半は、期待のSionkoを中心にBuffel、Prsoが積極的にシュートを打っていく。15分にカウンターで失点するが、その後も圧倒し続ける。しかし、結局10本近くのShot on Goalを放つが、ことごとくポストやキーパーに防がれる。それでも、主力が数枚欠けている状態で、昨季より攻撃力は増している印象。得点は時間の問題に思われた。

060805dundee007 後半から昨季SPL得点王のBoydを投入。攻撃に厚みが増す。しかしカウンターから2失点目。あちこちで椅子を蹴る音がし、スタジアムは一気に険悪な雰囲気に。

060805dundee008_1060805dundee009 攻撃的にならざるを得ないのと、2失点にSvenssonが絡んだことから、Burkeに交代。そのBurkeが投入直後から積極的な突破を見せ、ペナルティアーク手前から強烈なボレーを決める。今日のベストゴール。スタジアムは一気に火がつく。

その後、Rangersが押し気味に試合を進める中、79分、相手DFのミスパスがそのままオウンゴールに。情けないが1点は1点。さらにプレッシャーをかけるため、Prsoに代わって加入したばかりのスロバキア人ストライカーFilip Seboを投入。しかしこれは裏目に出たようで、これまでPrsoが前線でターゲットマンとしてボールをうまく収めていたのだが、上背のないSoboはほとんどボールにさわれず。逆転のチャンスが減った。

060805dundee013 そしてそのまま2-2でタイムアップ。ホーム初戦は痛いドローに終わった。Sionkoは期待通りの活躍。躊躇無い突破はSPL向きか。Svenssonは周りとのコンビネーションが上手くいかず、結果的に2失点に絡む失意のホームデビュー。それでも正確なロングフィードとセットプレイのターゲットとしても期待できる。

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060805dundee014 駅前のやばそうな雰囲気が漂うパブ。一年Ibroxに通っても、このパブには入る気がしない。近くを歩くDundeeのカップルがマフラーを見えないように隠していたのが印象的だった。

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Bank of Scotland Premierleague
Sat 05 Aug 2006, Ibrox Stadium, Attendance 50,394.
Rangers 2 (Burke 57, og 79)
Dundee United 2 (Hunt 15, Kalvenes 56)

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