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2006年5月25日 (木)

英国クラブのファン気質

5/13のスコティッシュカップ決勝でHeartsが8年ぶりの優勝を成し遂げ、メディアはこれを大きく取り上げていた。翌日にはエジンバラ市内で優勝パレードが行われ、体感的にはリーグチャンプ決定よりも盛り上がっていたのではないかと思う。やはりオールドファーム以外のチームの活躍がスコットランドのサッカーを盛り上げるのだろう。

残念ながら貴重なパレードの様子を撮影し損なった。日本人Heartsファン(推定3人以下?)の皆さん、申し訳ありません。その貴重なHeartsファンで、現在英国のとあるMBAで勉強している友人から、面白いサイトを紹介された。

http://www.roymorgan.com/news/press-releases/2006/490/

Roy Morgan Internationalという英国のマーケットリサーチ会社による、英国フットボールクラブのファンの規模とファンの性格についてのレポートである。

これによると、いわゆるイングランドのビッグクラブに続き、Rangersが5位となっている。6位のCelticとはほぼ同数と言って良いだろう。ファン数については、必ずしも現在のチーム力(リーグ順位)とは比例関係になく、LeedsやWolvesなど根強い人気を保つクラブがChampionship(実質1部)からも複数ランクインしている。Heartsも18位にランクイン。

面白いのは、下の方にある"Who are the fans?"

Chelseaは、粗暴なイメージとは正反対の都会的なファン層が定着しているようだ。"underweight"なんてイメージと正反対だったのだけど。クラブが強くなるのと相対してシーズン・チケットの値段はべらぼうに上がり、スタジアムは金持ちの余暇の場と化していき、昔からのファンの心境はいかなるものだろうか・・・。

さて、CelticとRangersはほぼ同数のファン数ながら、その性格は正反対のようだ。よく知られるCelticのカトリックに対してRangersの国教会(プロテスタント)の宗教的対比もさることながら、Celticファンはビジネスに重きを置き、金銭的な問題が少なく見えるのに対して、Rangersファンは低所得で、その生活は保守的、かつタバコ酒好きであることが分かる。正直こうした実感はあまり無かったのだが、両チームの対立はこうしたキーワードからも読み取れるものかと妙に納得。

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2006年5月12日 (金)

キリンカップ:スコットランドA代表?

5/11に神戸ウィングで行われたキリンカップ第2戦スコットランド対ブルガリアは、ダイジェストのみYouTube(http://www.youtube.com/watch?v=c8nWlf12XfE)で見ることが出来た。

060512herald ただし、今回日本に送られた代表チームの中には、明日のカップファイナルを控えたHeartsと、Man Utd.とNewcastleとのフレンドリーを優先したCelticの主力選手を含む多くの主力が含まれていないため、こちらではBチームという認識である。今日のHeraldの見出しも "B team make their case"。

特に、キャプテンFerguson(Rangers)を含む中盤以降の主力が完全に抜けているので、チームの総合力は見極められないだろう。したがって、今回の遠征はEuro2008予選を見据え、有望な若手を試す貴重なチャンスとなる。実際、5得点のうち4得点を代表初選出のKris BoydとChris Burkeが決めており、代表でも彼らがフィットすることが確認できたと言えるだろう。

060512record02 Rangersでクロアチア代表Prsoと組むFWのBoydは今季SPL得点王(39得点)。CLベスト8進出がかかった決定機を外したものの、決定力の高いFW。足下もヘディングもうまい。

Burkeは今季中盤以降Rangersでスタメンを取り大活躍した右ウィンガー。上背はないが俊敏で非常に高い突破力を持つ。CLも経験して更に逞しくなった。その他の注目選手は、このチームでは突出した能力を持つFletcher(Man Utd.)あたりか。<5/12 Recordより。金髪がBurke。>

Heartsの鉄壁GK&DFや、HibernianとCelticの強力FWが今回、日本で見てもらえないのはとても残念である。しかし、パス、一対一の勝負、ボールへの執着、フィジカル、ゴールに向かう意志といった、サッカーの原点が息づく生のスコットランド・サッカーの魅力に、(中村俊輔を通してでなく)少しでも注目が集まればと良いなあと思う。

なお、下記は直近のA代表リスト。☆は今回招集された選手で、赤字が今回派遣されなかった選手。

<Goalkeepers>
Neil Alexander (Cardiff City)
Craig Gordon (Heart of Midlothian)
David Marshall (Celtic)
Graeme Smith (Motherwell)☆
Iain Turner (Everton)☆

<Defenders>
Graham Alexander (Preston North End)
Russell Anderson (Aberdeen)
Gary Caldwell (Hibernian)
Steven Caldwell (Sunderland)
Christian Dailly (West Ham United)
Gary Naysmith (Everton)
Steven Pressley (Heart of Midlothian)
Andy Webster (Heart of Midlothian)

David Weir (Everton)
David McNamee (Livingston)☆
Graeme Murty (Reading)☆
<Midfield>
Barry Ferguson (Rangers)
Darren Fletcher (Manchester United)
Paul Hartley (Heart of Midlothian)
Lee McCulloch (Wigan Athletic)
Ian Murray (Rangers)
Nigel Quashie (West Bromwich Albion)
Gary Teale (Wigan Athletic)
Chris Burke (Rangers) ☆
Gavin Rae (Rangers)☆
Scott Severin (Aberdeen)☆
Gary Teale (Wigan Athletic)☆
<Forwards>
James McFadden (Everton)
Shaun Maloney (Celtic)
Kenny Miller (Wolverhampton W)
Garry O'Connor (Lokomotiv Moscow)
Derek Riordan (Hibernian)

Kris Boyd (Rangers)☆
Lee Miller (Dundee United)☆

060512record01 興奮するCelticユニの大男を一番上の写真に発見。

SPLタイトルも取ったんだし、日本に少なからず居るであろう「本物の」Celticファンのためにも、Maloneyくらいは送っても良かったんだろうに。。

<5/12 Recordより>

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2006年5月 7日 (日)

SPL: RANGERS - HEARTS

今日5/7は、SPL05/06シーズンの最終節。前節2位HeartsがAberdeenに勝利し、勝ち点差4を確保されたため、今節を待たずにHeartsの2位(UEFA CL出場権)、Rangersの3位(同UEFA Cup)が確定した。

060507gershearts01_1 したがって今節は、監督Alex McLeishの退任試合という位置付け。現金なもので、駅前にはダフ屋(というか自分のチケットを売る人)が大量に出没していた。<5/7 Heraldより>

060507gershearts02 最終戦と言うこともあり、試合前にスタジアムの外観をゆっくりと眺めていたら、Copland Road Standの壁の煉瓦に寄付者らしき名前が刻まれているのに初めて気がついた。

Copland Roadは、地下鉄IBROX駅を出てすぐの通りで、オフィシャルソングにも歌われている。

- THE FAMOUS GLASGOW RANGERS -
As I Was Walking Down The Copland Road
I Meet A Bunch Of Strangers
And They Said To Me
Are You Going To See
The Famous Glasgow Rangers,
So I Took Them Up To Ibrox Park
Just To See The Flags Unfold
After That Display They Had To Say
Your The Best Team In The World
・・・・・

何とも誇らしげな歌だが、胸を張ってこれが歌えるだけのクラブ史を持っているところは事実だ。

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060507gershearts03 いつもの試合前の風景。

マスコットの名前はIBROXを並び替えた「BROXI」。柏のレイ君に似た動きをするが、彼ほどおちゃらけていない。

060507gershearts04 Heartsファンは史上初めてCL出場権を獲得したことと、何よりもOld Firmよりも上位でシーズンを終えたことで、試合前から浮かれっぱなし。アウェイエリアで、ビーチボールを大量に持ち込み楽しそうに遊んでいる。キックオフ前にはボールをピッチに投げ込んだりして、今日は完全にお遊びらしい。いつも真剣な周りのRangersファンはキレている。

060507gershearts05 Heartsは5/13にカップ・ファイナルを控えている事もあり主力を何人か落としている。一方Rangersは、完全に復調したPrso(9)、今季CLでHenryに続く2ndベストストライカーに選ばれたLovenkrands(26)、リーグ得点王Boyd(15)の3トップで超攻撃的な布陣。

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試合が始まってすぐ、メインスタンドはVIP席に次期監督のLe Guenが来たんじゃないかとざわめく(真偽不明)。

前半から、RangersはHeartsを圧倒。飛車角落ちのHeartsに対し今季の鬱憤を晴らすかのように全員気合いが入っている。DFは読みが良く、深いタックルでHeartsの前線にボールを入れさせない。Prsoは、細かい足下のテクと重戦車のように3~4人の相手を突破していく以前の調子を完全に取り戻したようだ。日本代表はこいつをどうやって処理するのだろうか?

060507gershearts06 前半36分、LovenkrandsのコーナーをBoydが頭で決め1-0。Heartsファンも一緒に喜んでいる(笑)。Heartsファンは、アウェイエリアで"Champions League, la la la~"とか歌ったり、"IBROX CHAMPIONS LEAGUE SECTION"なんていうバナーを掲げて遊んでいる。どこの国でも首都のチームはこういうのが好きなのか? FC東京よりもウィットが効いていて面白いけど。

060507gershearts08 後半も、時折ピンチを迎えるも、基本的にRangersのペース。74分にBoydが2点目を決め勝負あり。普段なら観客が帰り始めるところだが、今日は「それほど」席を立つ人は多くない。

060507gershearts09 ロスタイムに入ると、電光掲示板に"THANKS FOR THE MEMORIES ALEX - GOOD LUCK"という感謝の言葉がさりげなく表示され、スタジアムは拍手に包まれる。

060507gershearts10 そして試合終了。新聞では、監督についてのファンの評価は真っ二つとのことだったが、4年半の功績に感謝を込めて皆スタンディングオベーション。監督もピッチ中央でそれに答える。

いつもより長い拍手を除くと、特別のセレモニーもなく、シーズン最終日はいつもの試合のように終わった。結局タイトルはゼロだったが、スコットランドで初めてのCLベスト16の瞬間に居合わせた興奮はずっと残るだろう。

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060507gershearts12 帰り道、グラスゴーの中心部George Squareには、来週のカップファイナル"Hearts対Gretna FC(2nd div.)"が大きく広告されていた。グラスゴーの2チームのファンはこれを見てどう思うのだろう。

ちなみに、スポンサーのTENNENT'Sは、グラスゴーのビール会社。500ml缶が水より安いので、水のように消費される。

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The Bank of Scotland Premier League
Sunday, 7 May 2006
Ibrox, Glasgow. Attendance: 49792.

Rangers 2 (Boyd 36, 74)
Heart of Midlothian 0

RANGERS: Waterreus (Robinson 78); Murray, Andrews, Kyrgiakos, Smith (A. Rae 48); Burke, Hemdani, G.Rae, Prso; Boyd, Lovenkrands (Buffel 67). Subs Not Used: Malcolm, Novo, Lennon, Ashikodi.
HEARTS: Banks; Barassa, Berra, Petras, Wallace; Beslija (Mikoliunas 81), Brellier (Johnston 62), Aguiar, Skacel; Elliot, Pospisal (Makela 74). Subs Not Used: Gordon, Neilson, Camazolla, Cesnauskis.

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2006年5月 3日 (水)

Bundesliga: FC Schalke 04 (3) - (1) Arminia Bielefeld

昨日に引き続き、今日5/3はBundesliga第32節の FC Schalke 04 対 Arminia Bielefeld を観戦。

ルール工業地帯で知られるノルトライン・ヴェストファーレン州(Nordrhein-Westfalen)にはドルトムントなど強豪チームが多数あるが、中でも炭鉱労働者に支えられてきた FC Schalke 04 は一度現地で見たかったチームだった。

060503s04bie00 WC2006の会場にもなっているスタジアムはゲルゼンキルヘン(Gelsenkirchen)にあるが、かつて炭坑の街として栄えたこの町は、新しい産業が立ち上がりつつあるものの、人口27万人とさほど大きくない<写真は近くのZollverein炭坑跡(世界遺産)>。

なので、今回は電車で10分程のエッセン(Essen)からアクセスした。Gelsenkirchen Hauptbahnhof(Hbf:中央駅)にたどり着けば、後は青いサポーターについて地下から出る302番の路面電車で15分程でスタジアムに到着する。

060503s04bie01060503s04bie02_1 路面電車はすぐに中心街と住宅街を抜け、柏の葉を思わせる寂しげな土地に、見た目にも近代的なスタジアム「Arena Auf Schalke」改め「VELTINS-Arena」はあった。エントランス付近に見える銀色のプレートには、寄付者の名前が刻まれている。

060503s04bie03ここVELTINS-Arenaで売られるビールはスポンサーの「VELTINS」のみ。ケルンよりもさらに皆飲みっぷりが良さそうだ。試合開始直前まで、スタジアム外で飲むのはおきまり。

060503s04bie04_1ゲートはチケットのバーコードで開き、ボディチェックが入る。スタジアムには常に手ぶらで行くように心がけているので、荷物持ちよりも早くゲートを抜けられた。

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060503s04bie06060503s04bie07 さて、ここに来たもう一つの理由である「プリペイドカード制度」に早速トライしてみた。

コンコースに入ったら、まずは「Knappenkarte」を購入する。値段は5,10,20,50,150ユーロ。とりあえず10ユーロ分を購入。

060503s04bie08060503s04bie09 そして売店に向かう。売店ではメニューにカードポイント(=ユーロと同額)が併記されており、注文したらカードを機械に差して緑の決済ボタンを押せば支払い完了。

060503s04bie10060503s04bie11060503s04bie12 ウインナーも美味しそうだったが、今日はSchnitzel(カツサンド)を買った。もちろんビールも。ビールはVELTINSのピルスナー500ml。ケルンよりも量が多いのはさすが。

このプリペイド制度、カード購入のところで行列が出来ているので、総体として効率的かどうかは微妙なところだが、少なくとも小銭を持たないで買い物が出来るのは便利だ。

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060503s04bie14 スタジアム内部は圧巻。天井に4面電光掲示板がぶらさがり、NBAのスタジアムのような感じ(行ったこと無いけど。)。傾斜がありピッチも近く、6万人規模とは思えないコンパクトな作り。ちなみに、この電光掲示板があとで大活躍する。

060503s04bie15 Jリーグと同じように、テラス式のゴール裏から順に埋まっていく。アウェイサポは檻の中で隔離されているが、メインスタンドで観戦する人も少なからずいる。まあ、みんな節度を持った大人なのでトラブルになることは無い。

今回の席はオフィシャルHP(http://www.schalke04.de/)から事前購入。一番高いメイン51ユーロと奮発したが、ゴール裏は10ユーロ程度と差があり、Jと同じような価格設定である。

060503s04bie17060503s04bie18選手入場とともにゴール裏で見事なまでの大量の青白旗が振られる。よく見るとそれぞれの旗のデザインが微妙に違っているところが素晴らしい。ゴール裏の密度も非常に高く、声もでかいでかい。

060503s04bie19選手のお出迎えは地味な鼓笛隊のみ。炭坑の男達にチアリーダーはいらない。

キックオフ前には6万人のスタジアムが完全に埋まる。

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060503s04bie21060503s04bie20_1前半キックオフ。注目はチームのカリスマAsamoah とドイツ代表Kevin Kuranyi だろう。Kyranyiは高いだけでなく足下のスキルもある。

シャルケはリーグ4位と今季UEFA CUP準決勝進出という結果を出しているだけあって、コンビネーションが良く、ゴールチャンスを量産。

060503s04bie23前半40分にAsamoahがヘッドで押し込んで先制。ゴールが決まると、ゴール裏にデカユニが上り始める。ゴール真裏に、コールリーダー用のやぐらが組んである。

後半、50分に同点弾を決め前がかりになったビーレフェルトに対し、シャルケは80分、88分に得点、3-1で勝利した。

日本のように、メインの住民が比較的おとなしいのに対して、ゴール裏は終始歌い続けている。ただし、ゴール裏が「シャールケ!!!」とかけると、スタジアム全体が「04(ヌール・フィーア!!!)」と返す応援は、素晴らしい一体感で大迫力だった。こういう全体を巻き込む応援はスタジアムがとても盛り上がる。

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060503s04bie25さて、試合中の電光掲示板、一定時間ごとに「残りあと30分、アイスクリームはいかが?」とか「ビルト紙による他会場経過」などがチャイムとともに表示され、企業広告のオンパレード。

060503s04bie26 極めつけは、ファールのたびにアニメーションとともに「14番Asamoahのファール、提供はSTADA Arzneimittel(製薬会社)でした」。最初は煩わしく思ったが、こうした多数の広告収入があるからこそ、この規模のスタジアム運営を自前で行っていけるのだろう。Jチームも学ぶことがたくさんありそうだ。

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Bundesliga week 32
Wed, 3 May 2006
VELTINS-Arena, Gelsenkirchen. Attendance 60,240
FC Schalke 04 - 3 (40 Asamoah, 80 Laesen, 88 Altintop)
Arminia Bielefeld - 1 (50 Küntzel)

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2006年5月 2日 (火)

Bundesliga: 1.FC Köln (0) - (1) Hamburger SV

今回、ドイツに渡航する機会が出来たので、待望のブンデスリーガを観戦した。

本当は、かの有名なヴェストファーレンスタジアムの25000人を収容するテラスを見てみたかったのだが、日程的にドルトムントのホームゲームが無かったので、1FCケルンとシャルケ04のホームゲームを観戦。ドルトムントはまた別の機会のお楽しみということにしよう。

まずは、5/2の第32節、1.FC Köln - Hamburger SV(HSV)戦。17位のKölnはこの試合に負けると降格が決定するのに対し、2位のHSVは首位バイエルンと勝点5差の首位争いの渦中という、お互いに絶対譲れないカード。

1.FC Köln観戦の最大の目的であったアルパイは、残念ながら警告累積のため出場停止。どちらのチームに肩入れするともなく試合を眺めることになった。

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060502dom_1 ケルンはライン川に接するドイツ西部の商工業都市。人口は約100万人。観光地としても有名で、ケルン中央駅隣りの大聖堂が街のシンボルとなっている。

<写真は、Wikipedia-Cologne(Eng)より>

060502koelnhsv01_1

060502koelnhsv02060502koelnhsv03ワールドカップ会場にもなるスタジアムへのアクセスは、ケルン中心街の「Nuemarkt」駅からが便利。

試合当日に増発される「RheinEnergieStadion」行き表示のある路面電車に乗って15分程。駅を降りるとすぐにスタジアムの敷地に入る。

060502koelnhsv04ドイツのスタジアムに来たら、ビールは欠かせないだろう。

ここケルンでは、地ビールのケルシュ(Kölsch)のみが販売されている。ビールを余り飲まない私でも軽く一口で飲める口当たりの良さ。300mlで2.1ユーロ。把手つきの容器はリサイクルしている。お約束でソーセージ(Bratwurst)も食べる。

060502koelnhsv05 さて、スタジアムへの入場だが、チケットのバーコードをセンサーにかざすとゲートが回転する。その後、ボディチェックを受ける。

今日のチケットは、事前にオフィシャルHP(http://www.fc-koeln.de/)で(独英辞典を駆使しながら)オンライン購入したバックスタンドのチケット、37ユーロ。

購入して3営業日でイギリスに届いたから、イギリスの国内便が通常2日以上かかることを考えると、クラブからの発送は即日行われているのだろう。ブンデスリーガではスタジアムがフルハウスになることが多いみたいだが、超注目カードでない限り、事前にネット等で購入することは可能だし、その方が無駄足にならずに良いだろう。

060502koelnhsv11060502koelnhsv06 スタジアムは、当然にサッカー専用で全面屋根付き、清潔感があって良い。音響も良く、アナウンスがこもらない。キックオフまで、サポーターソングに合わせ、皆マフラーを掲げ、歌い、そして回す。

060502koelnhsv09ゴール裏以外、特にアウェイエリア付近では、写真のようにアウェイサポも同居しているが、お互いにこやかに談笑したりして、ほのぼのとした雰囲気。

060502koelnhsv10_1ゴール裏のサポーターがマフラーを掲げたときの光景は壮観。そして、一人一人の声が大きく、チャントが屋根に反響することもあり、スタジアム内の雰囲気は抜群に良い。

060502koelnhsv12_1ケルン・ドールズ(仮称)のお迎えで選手入場。高原はベンチスタートのようだ。

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前半、現在17位のチーム状況を示すかのように、パスミス連発で攻撃にならないケルンに対し、98フランスW杯予選以来日本人にはおなじみの右サイドバックMahdavikiaが抜群の突破を繰り返し、彼の右クロスから早々にHSVが先制。後で確認するとオウンゴールだったようだ。

ドイツ人サポの気質は良く分からないが、英国のように見事な守備やタイミングの良いサイドチェンジで拍手をもらえることは少なそうだ。逆に、最も拍手と歓声を浴びるのは、ドリブル突破と(強い)シュート。だから、攻撃がちょっとでも停滞すると、すぐにブーイングが出てくる。ゲルマンはアングロサクソンよりも短気なのか?

フィジカルコンタクトはそれほど強くない印象だが、これは私がスコットランドサッカーに慣れてしまったためかも知れない。ただし、観客の嗜好の影響か、常に攻撃的で、前へ行くプレッシャーは強い。

060502koelnhsv14サポートスタイルはJリーグに(が?)良く似ている。ゴール裏に陣取るサポーターは、90分間立ち続け、歌い続け、跳ね続ける。そして、チャントはコールリーダーの統率の下に歌われる。写真は、鉄柵に囲われたアウェイゴール裏。柵に上ったコールリーダーがトラメガを持ってリードしている。

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後半は、後のないケルンの猛攻が続いた。ドイツ代表でもある10番Lukas Podolskiがトップ下でボールを捌き、時に自分で撃っていく獅子奮迅の活躍でHSVをゴール前に釘付けにする。アウェイで先制したこともあり、カウンターに徹するHSVは、ここで、高原のワントップとする。

高原は投入直後、HSVサポの前で、右からのクロスをニアでダイレクトで合わせるもキーパー正面という惜しいチャンスを作る。HSVサポから「Takahara」コールを受け、ゴールの期待が高まる。

060502koelnhsv19そして、カウンターからHSVの後半最大の得点機、キーパーと1対1になった高原は、これを見事に・・・外した。ここぞというところで決めきれないところが、今の高原なのか。。何と言うか、日本人として残念。<高原の決定的シーン 1.FC KölnオフィシャルHPより>

060502koelnhsv18 結局、高原のミスに救われたケルンも、再三の猛攻が得点に繋がらず敢えなく0-1で敗戦。降格が決定した。

ピッチに倒れ込んで立てない選手もいれば、席から立てないサポもいる。しかし、多くのサポーターは意外にも家路を急いでいる。まるで「長い歴史の中には、こんなこともあるさ」といった感じで。

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060502koelnhsv20 ちなみに出場停止のアルパイ。

チーム内のイエロー枚数では5位タイだった。やはりドイツでは彼のプレーは普通なのか。。

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Bundesliga week 32
Tue, 2 May 2006
RheinEnergieStadion, Koln. Attendance 50,000.

1. FC Köln 0
Hamburger SV 1(OG '4)

1. FC Köln: Bade - Lell, Sinkiewicz, Cullmann (88. Szabics) - Matip (77. Springer) - Helmes, Feulner, Cabanas, Epstein - Streller, Podolski.
Hamburger SV: Kirschstein - Klingbeil, Boulahrouz, Reinhardt, Atouba - Demel - Mahdavikia, Barbarez, Trochowski (84. Karl) - Lauth (60. Takahara), Ailton (77. Laas).

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