« UEFA CL: VILLAREAL - RANGERS | トップページ | SPL: RANGERS 1-1 ABERDEEN »

2006年4月13日 (木)

UEFAの制裁決定

CLはベスト16で敗退し既に過去の話となっているが、そのVillarreal戦において、Rangersファンによる差別的チャントとフーリガニズムが発生した事実があり、これについてUEFAから制裁が科されるかどうかの決定が待たれていたところ、12日付けでUEFAから正式発表があった。こちらでは連日地元紙が推測に基づき報道していたところだが、今回UEFAの正式発表と言うことで取り上げてみる。

UEFA規律委員会の結論として、フーリガニズムに対して13,000ユーロ(約180万円)の制裁金が科される一方、チャントについては不問に付された。

060308record3 フーリガニズムについては、3/7のアウェイ戦において、一部のRangersファンがVillarreal選手バスに投石をしたというもの。バスの窓が割れたが、幸い選手に怪我はなかった<写真は3/8Record紙>。全く弁解の余地はなく、クラブもメディアも犯人に対して非難の声明を出している。

差別的チャントについては、2/22のホーム及び3/7のアウェイ両試合において、Celticファン(カトリック教徒)を中傷するチャントが歌われるのをUEFA大会関係者が確認したもの。元々オールドファームの緊張は宗教的・領土的対立に深く根付いており、その類のチャントは日常的に歌われているのは事実である。

新聞報道によると、チャントについて制裁が科された場合、欧州レベルの大会において、複数試合観客なし、又は、一部スタンドの閉鎖という措置が適用される可能性があったとされている。これは今年のインテルの処罰と同様のものであり、クラブにとって収入面・経営面で大きなダメージとなったに違いない。

今回の裁定についてUEFAは、(単に差別的チャントがあったかどうかでなく)スコットランドの社会的・歴史的背景を考慮して行われるべきものだとしている。

一方、クラブ側は日常的にsectarianism(宗教間対立)の解決のため啓蒙活動を行っており、今回の決定に当たってもそうした取り組みついてUEFA側に説明をしており、裁定はそれが考慮された形だ。

「Pride Over Prejudice(プライドをもって偏見をなくそう)」はクラブの合い言葉であり、写真のシーチケのケース(ほかあらゆる出版物)にクラブのモットーが書かれている。ちょっと長くなるが仮訳を紹介してみる。そして、あらためて、健全に、安全に観戦できるJリーグの環境の素晴らしさを大切にしなければならないと思う。

060413seasonticket ・・・真のBlueサポーターは、

~ Ibroxの一員であるプレイヤー、スタッフそしてファンを、人種、宗教、出生地に関係なく受け入れる。

~ 国内外問わずホーム・アウェイゲームの開催時において、一般市民に対し、通りで、公共交通機関で、コミュニティで、敬意と好意を示す。

~ 家族を試合に連れて行き、クラブの誇り高き伝統を次世代の忠実なファンに受け渡す。

~全ての偏見に基づく偏った、人種差別的な、そして不適切な行為に対して反対する。

~ フラッグ、バナー、服などにある攻撃的、人種差別的、軍事的性質をもつエンブレムを拒否する。

~ クラブの歴史を称える伝統的な歌を歌い、人を傷つける言葉を拒否する。

|

« UEFA CL: VILLAREAL - RANGERS | トップページ | SPL: RANGERS 1-1 ABERDEEN »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/37589/1398850

この記事へのトラックバック一覧です: UEFAの制裁決定:

« UEFA CL: VILLAREAL - RANGERS | トップページ | SPL: RANGERS 1-1 ABERDEEN »