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2006年4月22日 (土)

SPL: EDINBURGH DERBY

4/22(Sat) HIBERNIAN 2 - 1 HEARTS of MIDLOTHIAN

今日は注目のエジンバラダービー。エジンバラに滞在中に一度は見てみたいと思っていたところ、幸運にもチケが入手できた。やはり、こまめにクラブのHPを確認するに限る。

HibernianとHeartsは、SPLではOld Firm2チームには及ばないものの、常に上位に顔を出す強豪。特にHeartsはリトアニア人オーナーによる積極的な補強で、Old Firm2強支配体制を崩し、ヨーロッパの舞台を目指そうとしている。実際、今季はCL出場圏内の2位に付けており、今のところ結果を出している。

したがって、現在3位のRangersファンとしては、今日はなんとしてもHibsに勝ってもらいたいところ。

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060422hibshmfc001さて、HibernianのホームEaster Roadへは、アクセスが便利なのと、キャパも適度で、感じの良いスタジアムなので、今日で3回目の訪問。

エジンバラ駅からも徒歩20分程度。駅からLeithの海に向かう坂を下り、大きなロータリーで右折してLondon Rd.(右写真)をひたすら直進。左手に見える教会の先を左折。ここら辺に来ると、緑のHibsサポがたくさんいるので、後について行けば問題ない。

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左折すると商店街に入る。試合開始間近だったので、時間的にHeartsサポの一群に紛れ込んでしまった。

まもなく、青い看板が目に入る。アウェイサポはここで、右折。ホームは直進。まあ、結局どちらからでも問題なく行ける。

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面白そうなので、Heartsサポについて行くと、みんな手作りのシルバーウェアを持っている。

4/2のScottish Cup semi-finalでHibsを4-0で下したので、その当てつけらしい。「俺たちはカップを取るぞ」、と。

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スタジアムのチケットオフィス。電話予約の場合はここの窓から引き取る。

ダービーやOid Firmとの対戦以外なら、まず間違いなく当日券も買える。

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060422hibshmfc05East Standはここのターンスタイルから入る。

試合開始5分前なのにこんな状態。スタジアム外でのんびりと飲んだりしている人が多い。この国では出足が遅いのが当たり前。

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060422hibshmfc06East Standからの眺め。日本で言うバックスタンドに当たる。

たいていのクラブで、熱心な観戦者≒シーチケ保持者が多くいるメインとバックの方が、ゴール裏よりも熱いのが特徴。ここもその一角。ゴール裏は座っているのに、ここでは試合中立ちっぱなしでした。値段は£22。

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060422hibshmfc07 ちなみにゴール裏(Famous Five Stand)。

Easter Roadでの観戦なら、エジンバラの名勝Arthur's Seat(街はずれの丘陵)が見えるので、こっちがベストポジション。値段は£25。

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060422hibshmfc08 注目は10番Derek Riordan(スコットランド代表)。

スピードがあり、ガンガン前に行く、とにかくゴールに向かっていくタイプのFW。ボールコントロールもうまい。金髪モヒカンなのですぐに分かる。

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前半開始。ダービーのため、激しい削り合いでしばらくはボールが落ち着かない。

060422hibshmfc0914分、そのRiordanが、右からのクロスのこぼれ球を、ゴールエリア内から、冷静にわずかな隙間を通してゴール。奴はゴール前でのボールコントロールが本当にうまい。Hibs1-0Hearts。

しかしながら、ロスタイムにHibsのDFとキーパーの連携ミスで、キーパーが取り損なったボールを、Heartsのチェコ人ストライカーBednarが決める。

となりのおっさんが、「Cup semi-final でも、あのキーパーは同じ事を2回やった!」と怒り心頭。

Hibsサポ前で喜びを爆発させるHeartsの選手たち。選手に向けてマッチデイ・プログラムが数冊投げ込まれる。Hibs1-1Heartsで前半終了。

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060422hibshmfc10後半開始。

Heartsは、中盤でボールを支配しようとする。70分には、マルセイユからレンタル中のチェコ代表MF Skacelも入るが、Hibsの激しいプレッシャーで、長くボールを持つことは出来ない。

ただし、Heartsは、サイドからHibsよりもずっと精度の高いクロスを入れることができるので、得点の機会は多く作れる。

一方のHibsは、1対1では激しい当たりで負けてないものの、ボールを奪ってから前に大きくけり出してサイドに張る2人のFWに任せるだけで、チャンスはなかなか作れない。この辺の攻撃のクオリティの差が、Heartsの補強の結果だろう。

そんな中、78分、Hibsは、右サイドの攻防からパスをうけた途中交代のBenjellounがゴールエリア外から右足を振り抜き貴重な勝ち越し弾。

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ゴール裏から興奮したファンがピッチになだれ込む。隣のおっさんに抱きつかれて、写真はピンぼけ。

ロスタイム3分をなんとかしのぎ、そのまま2-1で試合終了。結局、今季のエジンバラダービーは、お互いがホームゲームを制し、2勝2敗のイーブン。

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ダービーのため、この試合は、いつにも増して激しいプレイの応酬だった。体をすくい上げるような激しいスライディング・タックルは、ここでは何よりも好まれるが、体が宙で一回転するようなこともしばしば。

ただし、タックルされた方も、何もなかったかのように起き上がり、すぐにプレイに戻る。この激しさと直線的でスピーディーなプレイがスコットランド・サッカーの醍醐味だと改めて実感した。

主審のジャッジも安定し、不当に試合の流れを止めることもなくストレスを感じさせないのも、また重要な要素か。

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060422hibshmfc13試合が終わったら、あまり勝利の余韻には浸らずに、みんなとっととスタジアムを出る。ただし、ダービーの勝利でみんな上機嫌。

ゲートの向こうには、Leithの海が見える。海までは、スタジアムの中までカモメが飛んでくる位の近さ。やっぱり、良いスタジアムだ。

今日は、Heartsに勝ち点を与えなかったHibsに、Rangersファンとして感謝!ただし、明日のRangersはOld Firm(ダービー)。今の状態で、果たしてCelticに勝てるのか?

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The Bank of Scotland Premier League
Saturday, 22 April 2006
Easter Road, Edinburgh. Attendance: 16,654

HIBERNIAN 2 (Riordan 16, Benjelloun 78)
HEARTS of MIDLOTHIAN 1 (Bednar 45)

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2006年4月17日 (月)

サンダーランド

今日、イースターの月曜は祝日扱いで、(イングランド)プレミアが開催される。そしてスコットランドに一番近いイングランドの地方都市ニューカッスルでは、伝統の The Wear-Tyne derby(別名 North East derby)が開催される。ちなみに Tyne and Wear は Newcastle と Sunderland を含む地名。

イングランド北部で熱狂的なサポートをうける両チームのライバル関係は、映画「シーズンチケット(原題 Purely Belter)」にも登場しており、第三者のチケットの入手はほぼ不可能である。

しかし、今日のダービーは様子が違うようだ。Sunderland は今季ダントツの最下位を突っ走り、前節を終えた時点で早々に降格が決定してしまった。このため、ダービー当日になってもチケットが余っているという異常事態。

シーチケ保持者でない第三者には観戦の絶好の機会だが、どうしても遠出できない所用のため、観戦はあきらめることに。ただし、ホームゲーム前節でも観客はキャパ約5万に対し3万人を割る状況で、ダービーとはいえ相当にモチベーションは低そうである。

映画「シーズンチケット」で Newcastle Utd.ファンの主人公が間違えて入ってしまった Sunderland のスタジアムは、その名も「The Stadium of Light」。夕暮れに浮かび上がる「光のスタジアム」の美しさはヨーロッパのベストと言われる。

来季、Championship(実質2部)の試合で The Stadium of Light を訪れる機会は作れるだろうが、ダービーを見ることが出来ないのはとてもとても残念である。

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2006年4月15日 (土)

SPL: RANGERS 1-1 ABERDEEN

痛恨の引き分け・・・

Celticの大差での優勝が決定し、今季の見所はCL出場権をかけた2位争いとなっている(ちなみに、3位はUEFA CUP出場権)。今節試合前の段階で2位Heartsとの勝ち点は3、残り5試合を残して十分逆転の可能性があった。

ところが、今日のホームAberdeen戦で痛恨の引き分け。一方のHeartsはホームでKilmarnockに2-0と確実に勝利を収めた。この結果、両チームの勝ち点差は5まで広がった。

今日は忙しくてスタジアムに行けなかったため試合の様子が分からないが、優勝の望みのなくなったこの状況でもホームIbroxには48,987人も入るのだから、なんとか良い結果を出して欲しいものだ。今季は肝心なところで勝ちきれない弱さが目に付く。

両チームの残り試合カードは以下の通り。

2位HEARTS(勝点68):Hibernian(A)/Celtic(H)/Aberdeen(H)/Rangers(A)

3位RANGERS(勝点63):Celtic(A)/Kilmarnock(A)/Hibernian(A)/Hearts(H)

当たり前なのだが、SPL固有のルールである、第4クールの上位6チーム・下位6チーム分離制度のため、両者の対戦カードの重みはほぼ同じである(強いて言えば優勝の決定したCelticもウチには手を抜かないだろう。)。したがって、現在の勝ち点差が大きく効いてくるということか。

この制度については初めて接するのだが、果たしてリーグ序盤を盛り上げる要素となるのかどうかについては、シーズンが終わった段階で評価できるだろう。

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2006年4月13日 (木)

UEFAの制裁決定

CLはベスト16で敗退し既に過去の話となっているが、そのVillarreal戦において、Rangersファンによる差別的チャントとフーリガニズムが発生した事実があり、これについてUEFAから制裁が科されるかどうかの決定が待たれていたところ、12日付けでUEFAから正式発表があった。こちらでは連日地元紙が推測に基づき報道していたところだが、今回UEFAの正式発表と言うことで取り上げてみる。

UEFA規律委員会の結論として、フーリガニズムに対して13,000ユーロ(約180万円)の制裁金が科される一方、チャントについては不問に付された。

060308record3 フーリガニズムについては、3/7のアウェイ戦において、一部のRangersファンがVillarreal選手バスに投石をしたというもの。バスの窓が割れたが、幸い選手に怪我はなかった<写真は3/8Record紙>。全く弁解の余地はなく、クラブもメディアも犯人に対して非難の声明を出している。

差別的チャントについては、2/22のホーム及び3/7のアウェイ両試合において、Celticファン(カトリック教徒)を中傷するチャントが歌われるのをUEFA大会関係者が確認したもの。元々オールドファームの緊張は宗教的・領土的対立に深く根付いており、その類のチャントは日常的に歌われているのは事実である。

新聞報道によると、チャントについて制裁が科された場合、欧州レベルの大会において、複数試合観客なし、又は、一部スタンドの閉鎖という措置が適用される可能性があったとされている。これは今年のインテルの処罰と同様のものであり、クラブにとって収入面・経営面で大きなダメージとなったに違いない。

今回の裁定についてUEFAは、(単に差別的チャントがあったかどうかでなく)スコットランドの社会的・歴史的背景を考慮して行われるべきものだとしている。

一方、クラブ側は日常的にsectarianism(宗教間対立)の解決のため啓蒙活動を行っており、今回の決定に当たってもそうした取り組みついてUEFA側に説明をしており、裁定はそれが考慮された形だ。

「Pride Over Prejudice(プライドをもって偏見をなくそう)」はクラブの合い言葉であり、写真のシーチケのケース(ほかあらゆる出版物)にクラブのモットーが書かれている。ちょっと長くなるが仮訳を紹介してみる。そして、あらためて、健全に、安全に観戦できるJリーグの環境の素晴らしさを大切にしなければならないと思う。

060413seasonticket ・・・真のBlueサポーターは、

~ Ibroxの一員であるプレイヤー、スタッフそしてファンを、人種、宗教、出生地に関係なく受け入れる。

~ 国内外問わずホーム・アウェイゲームの開催時において、一般市民に対し、通りで、公共交通機関で、コミュニティで、敬意と好意を示す。

~ 家族を試合に連れて行き、クラブの誇り高き伝統を次世代の忠実なファンに受け渡す。

~全ての偏見に基づく偏った、人種差別的な、そして不適切な行為に対して反対する。

~ フラッグ、バナー、服などにある攻撃的、人種差別的、軍事的性質をもつエンブレムを拒否する。

~ クラブの歴史を称える伝統的な歌を歌い、人を傷つける言葉を拒否する。

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