2007年6月20日 (水)

帰国

初めての海外生活における2年という期間はあっという間に過ぎ去るもので、今日英国を発ちます。

このブログ、もともとは数人の浦和仲間に向けて現地のサッカー情報をメールで送っていたものをブログ化したのがきっかけでした。ですので、帰国に伴いこのブログは役割を終えることになります。

英国では多くのFootballファンと知り合うことが出来ました。このブログはその出会いのきっかけを作ってくれました。特に「濃い」人たちとは今後も交流が続くでしょう。

>mizooさん、同じ境遇ということもあって会う度に話しが盛り上がりましたね。今度は埼スタでお会いしましょう。

>GD、Chelseaではとてもお世話になりました。多くの遠征もあなたと同行したから楽しかったのだと思っています。日本でプレミアのライブを見ながらウイスキーを飲みましょう。

その他、浦和サポを含むここでは書ききれない多くのFootball Loverとの出会いに感謝します。そして、サポートの在り方を考えさえてくれたFootballの母国にも。

役割を終えたこのブログですが、ナカミューラ選手が去ると世間の関心がゼロになるであろうスコットランドサッカーのフォローでもしていこうかと思います。

それではみなさん、埼玉スタジアムでお会いしましょう。

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2007年6月16日 (土)

St. Pauli というクラブ

欧州のクラブには、設立経緯や成長過程において独自の思想を持つようになったクラブがある。典型として、グラスゴーの2強、Rangers(プロテスタント・英国連合主義者)とCeltic(カトリック・アイルランド独立主義者)が上げられるだろう。

そうしたクラブの中でも、ドイツ・ハンブルグのクラブSt. Pauli(ザンクトパウリ)は異彩を放っている。

Fc_st_pauli_1St. Pauliは1910年創立、過去にタイトルはなく、現在はRegionalliga Nord(北地域リーグ:3部相当、2008年の3rd Bundesliga創設後は、4部相当となる。)に所属する。同じ街のHamburger SVが数々のタイトルを獲得し、CLの常連にもなっているのとは対照的である。

にもかかわらず、St. Pauliは「カルト」な人気を誇り、世界中に多くのファンが存在する。

ヨーロッパのスタジアムでナショナリスト・ファシスト的な活動が目立ち始めた80年代以降、St. Pauliはドイツで初めて公式にそれらの活動を禁じた。そうしたクラブの姿勢と、スタジアムのロケーション(歓楽街レーパーバーンの一角)、それに惹かれて集まるファンの気質が、左派的なカラーを形成するようになった。具体的には、反人種差別、反ナチズム、反性差別など(現在ではUEFAの訴えるスローガンでもある)。

そして、ファンによって作られた有名な非公式シンボル「海賊旗」が事実上St. Pauliを代表するシンボルとなるに至り、純粋なフットボールファン以外(パンクロッカーとか)をも引きつけるようになった。試合時には、ゲーフラが舞い、パーティーやコンサートのような雰囲気になるらしい。女性ファンも多いとのこと。

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スタジアムはハンブルグの港町、ザンクトパウリ地区にある。

地下鉄駅を出ると、目の前には花やしきみたいな遊園地が広がる。左に行くとレーパーバーン。

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遊園地を抜けるとホームMillerntor-Stadion。キャパ19400のスタジアムはお世辞にも立派とは言えない。それでも抜群の人気を誇り、今季リーグ戦は全て完売していた。

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スタジアム横にあるショップ。ファンが運営しているようなこのショップが事実上のオフィシャルショップである。

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店内にはオフィシャルグッズも置かれるが、多くは有名な「海賊旗」のグッズ。これを目当てに平日でもひっきりなしに客が訪れていた。日本のサッカー雑誌の通販広告とかで目にすることもあるものだ。

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クラブカラーは茶色だが、ユニはSt. Pauliのイメージとなった黒。格好良かったので思わず買ってしまった。写真はないが、オフィシャルのトレーニングウエアにも「ドクロ」が入っていた。ファンの存在・影響力の大きさを感じる。

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一角で売られるCelticグッズ。なにゆえCeltic???

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St. PauliはCelticとの強い交流がある。St. Pauliが左派的な活動を強めていく最中、一人のアクティブな活動家がロンドンでイングランドのサッカーファンを前に公演した際、Celticファンと交流したのがきっかけらしい。それ以降、お互いのスタジアムへの訪問が始まった。

両クラブのファン組織であるSt. Pauli CSCは、Celticとの結びつきの理由をこう説明している。

「Celticサポーターは特別であり、ユニークである。彼らの視点、政治的意見は、他の宗教、生活様式や外観に対して寛容である」「Celticサポーターは、クラブの成功と同様に、クラブをサポートする事への誇りを大切にしている」。

特に、St. Pauliの左派的(反保守・反体制)思想と、Celticの独立主義・革命思想が共鳴したことは想像に難くない。逆に、この視点からは、St. Pauliファンは保守・体制側のカラーをもつRangersファンと相容れることは無いだろう。

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地域リーグにも関わらず欧州全でファンベースを持つカルトクラブのSt. Pauli、一度でいいからスタジアム内の雰囲気を味わってみたいものだ。

黒く塗られた地下鉄駅のエスカレーター。St. Pauliカラーにしたのだろうか?

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2007年5月30日 (水)

NOTTINGHAM FOREST 1 - 1 ROTHERHAM

9 Apr 2007, 15:00, Coca-Cola Football League One: Nottingham Forest-Rotherham

シーズンは既に終了したが、いくつか残っているネタを。もう2ヶ月近く前になってしまったが、かの有名なNottingham Forestを見に行ってきた。

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日本人には第1回トヨタカップ出場クラブとしておなじみ。タイトルはリーグ1回、FA Cup2回、そして何よりも1979年・80年のEuropean Cup2連覇という輝かしい歴史を誇る。また、1989年のヒルズボロの悲劇の当事者でもあり、英国サッカー史に必ず登場するクラブである。

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スタジアムは市街地とは反対、街の南側に位置する。駅裏のHooters(英国にもあった!が、単なるパブと化していた。日本でもオープンするって聞いたけど?)を通り過ぎる。

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左手に見えるのが、Division 2(実質4部)のNotts CountyのホームMeadow Lane(キャパ2万)。Forestのライバルだが、現在はDivisionが異なるのでダービーはおあずけ。

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さらに進むと右手にはCASAがw 幹線道路の混み具合といい、なぜか国道17号あたりの雰囲気。

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そして、その先のTrent川にかかる橋にさしかかると、スタジアムが左手に見える。ここまで徒歩15分。

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City Groundはキャパ約3万。最新式とは言えないが、英国の伝統的な中規模スタジアムの造り。敷地が小さいためか、スタジアムが相対的に大きく見える。

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メインスタンドのみ小さめ。エンブレムはかわいらしくても、強面のファンは多い。もちろん老若男女に愛されていて、コンスタントに2万数千の観客動員を誇る。

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クラブショップは、ボルテージの半分くらいの規模と英国のクラブとしてはかなり小さいため、入店制限をしている。

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このポスターは1980年にマドリッドで行われたEuropean Cup決勝当時のもののレプリカらしい。クラブ黄金期は永遠の語り草なんだろうなあ。

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スタジアム内部、メインスタンドからの眺め。

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試合内容はもはや思い出せない。。今季はリーグを4位で終え、Yeovil Townとホーム・アウェイでChampionship(2部)への昇格をかけたプレイオフに挑んだが、結局昇格はならず。来季もDivision 1(3部)でプレイすることになった。

試合終了後は、ピッチサイドから退出。Forestのような中部の中堅クラブが、ロンドンのそこらのクラブよりも輝かしい歴史を持っているところにこの国の層の厚さを感じる。

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試合後にちょっとだけ市内を散策。英国にしては珍しく起伏のある街だ。

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街の中心地、Old Market Square。産業革命時代は繊維工業の国際的な拠点だったが、現在では産業は消滅し、歴史的な建築物だけがその面影を残す。

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ノッティンガム城。

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暴君と戦ったとされるシャーウッドの森の義賊、ロビン・フッド。伝説はほぼ空想上のものらしいが、依然として観光名所である。

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Coca-Cola Football League One
9 Apr 2007, 15:00, The City Ground, Attendance 27875.
Nottingham Forest - 1 (Holt 21(pen))
Rotherham - 1 (O'Grady 10)

 

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2007年5月28日 (月)

オールドファームとは何か?(その4:オールドファームの現在と未来)

ベルファストとロンドンデリーでは、両コミュニティの激しい抗争の爪あとを数多く見ることが出来たが、今の北アイルランドにオールドファームで見るような憎悪があるわけではない。オールドファームの日にスタジアムに行けば、言葉さえ理解できれば、そこがどんなひどい環境か分かる。

BBCの番組で、The Herald紙の記者が言っている。「もしあなたが土曜日の午後にとつぜんRangersかCelticのスタジアムに放り込まれたら、邪悪でひどいチャントを聞くだろう。無知で、無教養の偏見に満ちた感情をテラスから受けるだろう。そしてここがとんでもなく野蛮な社会だと思うだろう。」

なんでオールドファームは未だに深刻な対立を抱えているのだろうか?

結局、両クラブのファンが持っているお互いへの差別的な感情を発露する場所を、オールドファームという舞台が提供しているからだろう。

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CelticとRangersの両会長がインタビューに答えて、セクタリアニズムに及ぶファンは「ごく少数」と言っていたが、明らかに事実とは反する。

Rangersファンは総じて熱狂的だが、単に熱狂的というだけでなく、事実、カトリックへの差別を含んだチャントを歌う者もたくさんいる。

毎試合、近くに座っていた紳士はいつも静かに観戦していた。その彼がオールドファームの時にはCelticファンに対して「手をかざす」ナチス式の敬礼をしていた。これは別にナチの敬礼ではなくて、アルスター旗の中心にある「Red Hand」の敬礼なのだが、カトリック・ナショナリストに対しては非常に攻撃的な行為である。

普通のファンでもCelticを前にするとそうした行動に出る事実、そして彼だけでなく、多くの両チームのファンがそうしたお互いを侮蔑する行為に出ている現実があることは認識しておくべきだろう。

両クラブはスタジアムでの政治的行為を禁じ、セクタリアニズムは2003年から違法行為となった。今はスタジアムで差別的チャントを歌うと即座に警官に連行される。しかし、スタジアムからそうしたチャントが排除されても、試合帰りの地下鉄に乗れば聞くことが出来る。結局、お互いの差別意識は色んな形で残っている。

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現在、両クラブはスコットランド政府とも協働して、セクタリアニズムの排除に向けて運動を行っている。BBC番組にもあった子供達への教育もその一環である。BBCの番組で、刑務所で服役中の両ファンは子供の時から差別感情を持ち始めたと言っている。今も残る差別をどう押さえて、そして、将来への連鎖をどう断ち切るかが課題だろう。

2年間、英国のスタジアムを数多く訪問して、どこのスタジアムも非常に安全であると実感した。時にやりすぎと思うくらいだが、危険な予兆があれば直ぐに警察が介入し排除する。群衆のコントロールもうまい。スタジアムとその周辺に限れば、英国は欧州一安全だろう。警察・スチュワードの取り締まりが緩い分、時には日本のスタジアムの方が危険かもしれない。もちろんこの安全は、フーリガニズムが教訓になっているわけだが。

だが、オールドファームの対立の根は単なるフーリガニズムよりもはるかに深い。貧困や犯罪などの社会問題とも無縁ではない。しかし、この国には大きな問題に正面から取り組むことができる政治家・メディア・国民がいる。

「オールドファームの宗教対立って何だ?」という素朴な疑問から調べてみたこの問題、単に信仰の違いというよりは、北アイルランドの宗教・人種・政治問題がグラスゴーに移って、それがスタジアムとその周辺で時に吹き出しているものだ。

Celtic・Rangersファンのクラブへの思いはどこよりも強い。その思いだけでも十分ダービーの雰囲気は作り出せるはずだ。関係者の努力が実を結んでセクタリアニズムが影を潜めた時、それが自分が生きている間に実現するか分からないが、その時にもう一度オールドファームを見に来たい。その時にこそ、この試合が世界一のダービーだと思えるだろう。

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2007年5月27日 (日)

オールドファームとは何か?(その3:ロンドンデリー)

ロンドンデリーはアイルランドの国境に近い北アイルランドの第2の都市。

「デリー」はゲール語で「楢の葉」を意味する。「ロンドン」が付いているのは英国統治に由来することから、カトリック・ナショナリストは単に「デリー」と呼ぶようだが、公共機関は「ロンドンデリー」を使用している。

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ここは中心街が全長1.6kmの城壁で囲まれたユニークな街で、観光地として魅力的な街である。

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北アイルランド問題との関係では、抗争の中心ともいえる場所で、中でも1972年のBloody Sunday(血の日曜日事件)は有名。現地介入した英国軍が武器を持たないカトリック系市民を殺害した事件で、英国軍の関与に関して現在でも調査が継続中の大きな事件。

事件のあった地区はカトリックの一大コミュニティで、壁画もたくさんある。Londonderry02

歩道が「緑白オレンジ」のアイルランド国旗の色に塗られている。ここからカトリック・ナショナリストのコミュニティだということ。

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これはBloody Sundayで亡くなった14人のカトリック系市民。

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亡くなった14歳の少女の画。手前のシンプルな説明文に言葉もない。

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英国軍の催涙ガスを防ぐためにガスマスクをした少年。手には火炎瓶を持っている。

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「YOU ARE NOW ENTERING FREE DERRY」
地元カトリック系住民による自治区宣言を意味する

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公民権運動のデモの参加者14人が殺害されたBloody Sundayの画

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ドアを破る兵士と催涙ガスから逃げる少年

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Bloody Sunday(1972年1月30日)の記念碑

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金網と石を手に装甲車に立ち向かう少年

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ベルファストの刑務所に政治犯として収監されたカトリック系住民。53日間のハンガーストライキを決行した彼の姿は1980年当時世界中に放映されたそうだ。彼らは囚人服を着ることを拒否してブランケットを羽織っている。

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Bloody Sundayその他の抗争の現場。今は普通の商店街になっている。

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城壁をはさんで反対側にはプロテスタントコミュニティがある。入口付近の歩道は赤白青で塗られている。もっともベルファストのプロテスタント地区よりも、ここはずっと小さい。

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この街は規模は小さいが、中国の西安のように街を囲う城壁がきちんと残っているため、観光客も多く訪れる。そして城壁の外、北西側カトリックコミュニティには数多くの壁画がある。壁画の状態は良く、それぞれに説明文も付いている。「地球の歩き方」には一切触れられていないが、ここまで来たら、両コミュニティに足を踏み入れてみるべきだろう。

この街は北アイルランド問題における数々の抗争の現場であっただけに、平和への欲求もより強いのだろう。Bloody Sundayの現場も含めて周辺地区に危険な感じは全くなかった。

次回はまとめ。

 

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2007年5月26日 (土)

オールドファームとは何か?(その2:ベルファスト)

北アイルランドの首都ベルファスト。ロンドンから飛行機で約1時間の距離。

中心街にほど近いPolitical Districtと呼ばれるプロテスタントとカトリックのコミュニティには、政治的メッセージが込められたMuralと呼ばれる壁画が数多く存在する。

日本人にとってはテロに限定されたニュースの印象から治安について不安なイメージを抱きがちだが、現在のベルファストは、両コミュニティの抗争の現場までもが観光名所となっている。ここを回るには、観光バスBlack Taxisを使うのが便利。

Black Taxisとは地元のタクシードライバーによる観光案内で、コストは一台£25と観光バスの£10よりも値は張るが、希望を伝えればドライバーが柔軟に対応してくれる。じっくり話を聞けるのもメリットである。

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Black Taxiをチャーターして、まずはプロテスタント地区(Shankill Road)に行ってもらった。ここは低層住宅が並ぶコミュニティ。いたるところに壁画が目に付く。これらは普通の住宅の外壁に書かれているものだ。

17世紀にアイルランドに侵攻したオリバー・クロムウェルの画。プロテスタントにとっては開拓者、カトリックにとっては侵略者。

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1690年Battle of the Boyneでボイン川を渡るウィリアム3世 (イングランド王)。この戦いでイングランド支配が決定的となった。

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アルスター地方の旗(主にプロテスタント系が北アイルランド国旗として使うもの)の中心にもある「The Red Hand of Ulster」の伝承を表す壁画。アイルランドの伝説で王様が早く岸に着いた者に土地を与えるとした競争がその起源だそうだ。

これらの壁画はユニオニスト・ロイヤリストのルーツを表している。そして周辺にはこれら以上にたくさんの政治的壁画がある。

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亡くなったロイヤリスト・ユニオニスト活動家の壁画が多い。

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ライフルを構える活動家。この地区に入ってくるカトリック・ナショナリストへの警告だそうだ。

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ロイヤリスト・ユニオニストグループを表す壁画も多い。

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「アルスターはずっと英国に留まる」。「NO SURRENDER」は彼らの合い言葉。転じてRangersファンがチャントで歌うこともある。

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この後、隣り合うプロテスタント・カトリック地区を隔てる壁(Peace Lines)に。途中に何カ所かゲートがあるが日中でも閉じられている。現在は昔のような抗争があるわけではないが、安全上の観点からゲートは閉じているとのこと。

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当然のことながら壁を迂回すれば両地区に出入りすることは可能だが、トラブルを起こすために行動する人はいない。ベルファストに住んでいれば、例えば職場などで両コミュニティの人が一緒に働くこともあるわけだが、当たり前だが、普通に接している。ただ、飲みに行くときは、中立的な中心街に行くことが多くなるそうだ。

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続いて、カトリック地区(Falls Road)。これは有名なPeace Wall。

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北アイルランドのマイノリティ、カトリック系住民はその抑圧の歴史から同じような境遇を体験してきたパレスチナと連帯意識がある。また、ゲバラやカストロなど革命家の壁画に見られるように左翼的思想とも親和性が高い。ちょうど、ロイヤリストが右翼的なのと対照的である。

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したがって反ブッシュ。これはブッシュがアラブ諸国に戦争を仕掛けて石油を搾取しているとする壁画。

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ちなみに、案内をしてくれたドライバーはプロテスタント地区の出身。実はChelseaの熱狂的なファンで、年数回ロンドンに来るとのこと。当然Rangersのファンでもあり、サッカー話でとても盛り上がってしまった。おかげで、コミュニティとサッカーの関係については色々と聞くことが出来たが、カトリック地区については重要な壁画をいくつか見逃してしまった。

なお、全国的な人気クラブとなったChelseaはカトリックからのサポートも受けているそうで、実際、カトリック地区でChelseaユニを複数見かけた。

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サッカー話で盛り上がったついでに、ベルファストのサッカークラブLinfield FCのホームスタジアムにも寄ってもらった。このクラブはRangers・Chelseaとともにロイヤリストのサポートを受ける北アイルランドリーグの強豪。ユニの色もRangers・Chelseaと同じロイヤル・ブルー。

エンブレムのお城はロンドン郊外のウィンザー城(女王陛下の住まい)であり、ホームグラウンド名のWindsor Parkとともに英国連合を強く意識したさまから、クラブの生い立ちが北アイルランドの歴史と無縁でないことが分かる。

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なお、このスタジアムは北アイルランド代表のホームでもある。代表チームも国の生い立ちからプロテスタントの強いサポートを受けているが、イングランドへの対抗意識も強く、イングランド戦は信じられないくらいの盛り上がりを見せるそうだ。これは、Linfield FCと代表チームをサポートする壁画。

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左は、2005年9月7日W杯予選イングランド戦で1-0勝利、右は2006年9月6日ユーロ予選スペイン戦で3-2勝利したことを表している。北アイルランドは強豪の揃うユーロ予選F組で現在首位である。

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2005年のイングランド戦の勝利以降、北アイルランド代表へのサポートが大きくなりつつあり、関係者・ファンの努力もあって両コミュニティの融合に一役買っているようだ。確かにスポーツが政治的対立の緩和に貢献した例はいくつもある。代表の躍進と共に北アイルランド問題の解決が促進されることを願う。

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最後に別のプロテスタント地区(Sandy Row)に。

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赤白青に塗られた歩道と電柱。これはユニオン・ジャックの3色を意味し、ここはユニオニスト地区だという警告。

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中心街の警察署。厳重なゲートに抗争の歴史がかいま見える。写真を取り損ねたが、カトリック・コミュニティ内の警察署はここ以上の完全な要塞だった。こんな造りだけど今ではこの周辺を含め市内は安全である。もちろん治安の悪そうなところはあるが、それはどこの街も同じ。

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近くのウォータフロントは良い散歩道となっている。

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両コミュニティがベルファストを代表する観光地となり始めたのは約10年前。今ではバスやタクシーで観光客が訪れ、写真を撮る姿がよく見られる。

政治的な対立は過去のものとなり、現在はEUでもワーストに近い貧困や犯罪が問題となっている。宗教対立がオールドファームで表面化しているという点からすると、ベルファストよりもむしろグラスゴーの方が問題だろう。

次回は北アイルランド紛争のもうひとつの舞台、ロンドンデリー。

 

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2007年5月25日 (金)

オールドファームとは何か?(その1:オールドファームと北アイルランド問題)

世界で最も激しいダービーと言われるオールドファーム。その激しいライバル関係はカトリックとプロテスタントの宗教対立に根ざすと言われている。

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たしかにそれは事実であるが、特定の信仰を持たない日本人にとっては、そもそも宗教が持つ意味、そして異なる宗教による対立がどのようなものか実感として理解し難い。

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2年間Rangersのシーチケホルダーとしてオールドファームを計4回見る機会に恵まれた。

最初は熱狂的な雰囲気に圧倒され、単純に「凄い!」と思うだけだったが、スタジアムで歌われるチャントの内容や試合を取り巻く環境を知るにつれ、次第に試合を楽しむよりも、むしろスタジアムで見られる両ファンの憎悪に正直嫌気がさしてくるとともに、(自分が当事者でない事による)居心地の悪さを感じるようになってきた。それでも試合は見に行ったが。

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BBCが2005年に放送したオールドファームを取り巻くドキュメンタリー、「Scotland's Secret Shame: Sectarianism」という番組がある。グラスゴーで対立する宗教コミュニティと2大クラブ、それによって引き起こされる殺人などの凶悪犯罪について正面から取り組んだ非常に意欲的な番組である。番組はYouTubeで見ることが出来る(計40分、英語、訛りのきつい英語も入るので、もし関心があればどうぞ。BBCサイトにスクリプトもあり。)。

番組に出てくる「Sectarianism(セクタリアニズム)」という言葉。特定の宗教を支持するグループ同士の対立・抗争・差別行為を表している。このSectarianismという言葉がオールドファームを理解するキーワードである。

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番組中、スコットランドの歴史学者が説明するように、グラスゴーの問題はアイルランド島北部の種族対立がスコットランドへの入植者によって、特にグラスゴーを中心とする西部に持ち込まれたものだ。したがって、北アイルランド問題について理解する必要があるだろう。

北アイルランドのプロテスタント系ユニオニスト(Unionist:英国連合支持者)又は、ロイヤリスト(Loyalist:英国王室・英国連合に忠誠を誓う人たち、ユニオニストとほぼ同義)は、英国連合、つまりイングランド・ウェールズ・スコットランド・北アイルランドの4連合を維持すべきだと考えている。

一方、カトリック系ナショナリストは、北アイルランドが英国連合から離脱して、アイルランド共和国に戻るべきだと考えている。

両者の対立は、歴史的には以下のような推移をたどる

  • 12世紀以降、時に残酷な英国によるアイルランド支配に対し、数々の抵抗運動が起こる
  • 1916年、イースター蜂起(ダブリンでの武装蜂起)、その後、内戦状態に
  • IRA(アイルランド共和国軍)の活動が始まるのはこのころ
  • 1921年、英愛条約調印、南部26州が独立したのに対し、北部アルスター6州は英国に留まる(現在の北アイルランド・アイルランド共和国の姿に)
  • その結果、北アイルランドではマイノリティのカトリック教徒は、様々な社会的差別を受ける
  • 60年代後半、米国に始まった公民権運動の高まりを受けて、プロテスタントへの抵抗活動が始まる
  • 英国軍が投入され、IRA暫定派(Provisional IRA:実力行使を思想とするIRAの分派)との抗争が激化
  • 北アイルランドと英国本島で爆弾・銃撃活動にでるPIRAに対して、ロイヤリスト・グループ、特に英国軍のバックアップを受けた準軍事組織によるカトリック住民への報復が行われ、抗争は90年代まで続く
  • 情勢悪化により、北アイルランド政府はロンドンの直接統治下に
  • 90年代に入り、対立する政党、英国・アイルランド政府間による交渉が始まる
  • 1998年、グッドフライデー合意(後日、国民投票で支持される)、準軍事組織の武装解除、両コミュニティの代表による北アイルランド政府の共同運営が決定
    (参考:BBCサイト

北アイルランド問題というと、日本ではメディアのフィルターを通した結果、IRAによるテロ活動の印象が強いが、この問題はどちらにも偏らない両者の対立構造の理解が必要である。BBCもバランスの取れた報道に留意している。

そして今月8日、ロンドンの統治下にあった北アイルランド議会の自治権委譲がトップニュースで流れた。頓挫していた北アイルランド議会の共同運営が対立政党の合意に至ったのである。この歴史的な合意に、トニー・ブレアとバーティ・アハーン(アイルランド共和国首相)もストーモント(北アイルランド議会)入りした。北アイルランドの政治問題は、解決へ大きな一歩を踏み出した。

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深刻な対立の時代を経て、北アイルランドは和平への道を進んでいるが、オールドファームやBBCのドキュメンタリーに見られるような深刻な対立は、住民レベルではどうなのだろうか。内戦が起こった北アイルランドとはどんなところなのだろうか。

ということで、北アイルランドに行ってきた。

続きは、明日。

 

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2007年5月23日 (水)

CHELSEA 1 - 0 MAN UTD

Sat 19 May 2007, The FA Cup Final: Chelsea-Manchester United

先週土曜日、FA Cup決勝を幸運にも観戦できた。いまだに余韻は残っている。

新生Wembleyで初のFA Cupということもあり、巷ではチケット1枚に2千ポンドの値段が付いたとも言われているこの試合、毎度のことながらシーチケホルダーの友人にお世話になった。

キャパ9万のスタジアムにもかかわらず、決勝進出の両クラブへの割当てがわずか25000枚ずつとなり、シーチケホルダーといえども確実に入手できる保証はない。したがって、今回はチケット入手に万全を期して、発売日前日深夜にチケットオフィスに友人と一緒に並びに行った。これくらいの協力は喜んでさせていただく。結果的に対面販売の枚数は終了してしまい、翌朝ネット予約にトライ、無事成功する。

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新しいスタジアム、Wembleyに戻ってきたFA Cup、9万人の観衆など盛り上がる要素が例年以上に多かったこともあるだろうが、リーグ戦とも国際試合(CL等)とも異なる独特の雰囲気がそこにはあった。

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それは140年近い歴史が作り出すものなのかどうか分からないが、待ちに待った年1回のイベントを心待ちにする国(イングランド)全体の期待と、それが作り出す緊張感が感じられた。

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この決勝戦は、自分たちの街のクラブも参加したカップ戦、その頂点に立つ2チームの対戦であり、サッカーファンにとっては階層化・分断化されたリーグ戦よりも身近に感じることができるのだろうか。いずれにしても特別なイベントだということは強く感じた。

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ちなみに e.on はドイツのエネルギー企業でFA Cupのオフィシャルスポンサー(4年契約)。電力自由化が進んだ欧州では大小多数のエネルギーサプライヤーが存在し、業界再編も激しいが、e.on は現在の欧州を代表する企業。このディールは草の根サッカーへの投資拡大を目論むFAにとっても非常に大きいだろう。

伝統あるカップにもスポンサー企業名を思いっきり入れてしまうところがいかにも英国らしいが、こうやって大きな投資を呼び込もうとする姿勢は素晴らしい。翻って日本は・・・色々と問題あるんだろうなあ

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最初にMan U、続いてChelseaの選手がスーツ姿でピッチに登場

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試合開始まで数々のイベントが行われる

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ゲストのウイリアム王子に選手紹介をする両監督

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フルハウス、89826人

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延長戦を前に支持をするMourihno監督

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そして、待ちに待った延長後半のゴール(by Drogba)

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そしてタイムアップ。リーグ優勝は逃したものの、過酷なシーズンの報いとなるカップを獲得した。

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「アゴを上げろ!」が流行の兆し

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おそらく英国で最後の観戦となる試合、素晴らしい体験を共有させてくれた友人にあらためて感謝。素晴らしい思い出です。

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The FA Cup Final
Sat 19 May 2007, 15:00, Wembley Stadium, Attendance 89,826
Chelsea - 1 (Drogba 116)
Manchester United - 0

Chelsea: 1 Petr Cech, 4 Claude Makelele, 5 Michael Essien, 8 Frank Lampard, 10 Joe Cole (16 Arjen Robben, 46 (3 Ashley Cole, 108)), 11 Didier Drogba, 12 John Obi Mikel, 18 Wayne Bridge, 20 Paulo Ferreira, 24 Shaun Wright-Phillips (21 Salomon Kalou, 94), 26 John Terry (c)
Subs: 23 Carlo Cudicini, 19 Lassana Diarra.
Manager: Jose Mourinho

Manchester United: 1 Edwin van der Sar, 4 Gabriel Heinze, 5 Rio Ferdinand, 6 Wes Brown, 7 Cristiano Ronaldo, 8 Wayne Rooney, 11 Ryan Giggs (c) (20 Ole Gunnar Solskjaer, 112), 15 Nemanja Vidic, 16 Michael Carrick (22 John O'Shea, 112), 18 Paul Scholes, 24 Darren Fletcher (14 Alan Smith, 92)
Subs: 3 Patrice Evra, 29 Thomas Kuszczak
Manager: Sir Alex Ferguson

 

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2007年5月20日 (日)

クラブの本気度

5月23日(水)夜、ACL:シドニーFC戦、決勝ラウンド進出がかかったクラブ史上最も大切な試合のひとつだ。

この決戦を前に、都内で働くファンのために、クラブは東京発埼スタ行きのバスを用意してくれる(浦和オフィシャル)。

ACL参戦に当たっては、クラブとファンの連携面において、川崎Fが素晴らしい対応(アウェイ現地情報の迅速な提供、バスチャーターなど)を見せていた。ファンの規模の違いはあれど、そうしたクラブとファンの近さは正直羨ましかった。だが、今回の我がクラブの英断には心から賛辞を送りたい。

West Ham Unitedは残留のかかったWigan戦(アウェイ)で、アウェイに遠征する全てのファンのために無料バスを用意した。残留にかけるクラブの意気込みが伝わってくるニュースだった。

今回の浦和のバスチャーターは初めての試みのため、どのくらいの人が集まるかなど手探りの面も多いだろう。ただ、クラブがこうしたアクションを起こしてくれることで、いかにクラブが本気でACL決勝進出を目指しているかが伝わってくる。あとは俺たちが頑張って、2004年チャンピオンシップのような雰囲気を作り出そう!

Here We Go to the Night!!!

※いつも遠くから吠えてばかりで、現地に行けず申し訳ないです・・・試合時間中はユニ着てます

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2007年5月17日 (木)

ブックメーカー

何でも賭けの対象にしてしまうこの国、街の至る所にブックメーカーを目にする。土曜日にはFA Cupファイナルというビッグゲームが控えていることもあり、遅ればせながら試してみた。

4大ブックメーカーWilliam Hill、Ladbrokes、Coral、ToteSport(Bet24として複数のシャツスポンサーになっている)のうち、近くにあったCoralへ。写真は撮らなかったが、お店の中は意外にも明るくて清潔。競馬・サッカーその他の中継用のTVがずらりとならぶ。

専用のシート(今回はFA Cupファイナル用)に印刷されている様々な賭け方の中から好きなところを選んでチェック、掛け金も自由。

totoとの大きな違いは、賭け方のバラエティの豊富さだろう。今回のCoralであれば、最初のスコアラー、勝ちチーム、両者の組み合わせ、に分かれている。

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今回チャレンジしてみたのは、勝利チーム。新生ウェンブリーで初めてのFA Cupファイナルということで派手な試合を期待して、Chelseaの2-1/3-2勝ちにベット。オッズはそれぞれ9-1/28-1、つまり10倍/29倍ということになる。

記入したシートをレジで定員に渡し、支払いをすると、レシートがもらえる。

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今回は£10ずつ賭けたので、Chelsea2-1ManUの場合は£100、Chelsea3-2ManUの場合は£290を手にすることになる。

賭け方が豊富で、リターンもそれなりなので、やってみるとtotoよりもはるかに面白い。サッカーであれば、たいていは1点差の勝負になるので、勝利予想に手堅く賭けることもできるし、スコアラーとのダブル予想で大きな賭けにでることも出来る。例えばDrogbaのスコアでChelsea1-0の場合30倍。

法律で胴元を指定して規制する日本のギャンブルと違って、この国では免許制ということもあり、ビジネスとして高度に発展している。デリバティブなどの金融商品が発達するわけだ。シーズン終了間際にトライしたのは正解だったかもしれない。これは嵌ってしまう。

 

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